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日商簿記2級とおるテキスト工業簿記【第2版】
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2022年2月23日
- 書店発売日
- 2022年2月25日
- 登録日
- 2022年1月11日
- 最終更新日
- 2023年3月7日
重版情報
2刷 | 出来予定日: 2023-03-17 |
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紹介
日商簿記2級は内容を理解しないと合格できない試験になってきました。
本書は、昨今の日商簿記2級の出題内容に応じて、本物の講師が書いた「究極の理解型テキスト」です。弊社のWEB講座でも使用しています。
1 理解のための章立て
多くの工業簿記のテキストは、費目別計算(材料費・労務費・経費)から始まって個別原価計算へと内容が具体的に展開されておりますが、本書は総合原価計算から内容が展開されております。総合原価計算から学習することにより、最初に原価の計算方法が身につき、工業簿記の大枠を掴むことができます。
また、本書(第2版)では、2022年度からの試験で適用される新しい出題区分表・許容勘定科目表に対応できるよう、必要な修正を行いました。
2 疑問解消 側注に理由
「なぜ、こうするのか」だけではなく「なぜ、こうしないのか」まで、学ぶ人のあらゆる疑問に答えるべく、その理由を逐一側注に記載しました。
本書で学習すれば、周りとは違う「わかっている」「満を持して1級に挑戦できる」2級合格者になることができます。
3 実務にも役立つ「あなた」を意識したストーリー
工業簿記は、2級で新たに学習する科目です。各Sectionの『はじめに』の部分では、読者である「あなた」がNS家具の経営者となり、様々な疑問にぶつかって解決していきながら学習できるように構成しております。
したがって、本書で学習することで試験対策に限らず、実務にも役立つ知識を身につけていただけるようになっております。
さらに、基本問題(『Try it』『GOAL問題』)を充実させることで、学習される皆さまがChapter・Sectionごとに理解の確認が出来るように構成しております。
4 コラム 学習の合間の一息に
本書の随所に、筆者のコラムが掲載されています。「なるほど!」と思える実務に役立つ話から、クスッと笑える筆者の体験談まで、学習の合間にお読みいただけるようになっております。学習に行き詰まった時や、ちょっとした休憩の時に、ぜひお読みください。
なお、本書に準拠した問題集(『日商簿記2級とおるトレーニング工業簿記【第2版】』)をあわせてご利用いただくことにより、学習の効果がさらに高まります。『テキスト』と『トレーニング』を併用し、日商簿記2級合格に必要な基礎を身に付けましょう。
※日商簿記2級の合格にあたっては、工業簿記だけでなく、商業簿記の学習も必要となります。
目次
Chapter1 工業簿記とは
Section1 工業簿記とは
Chapter2 工業簿記のアウトライン
Section1 製造原価の分類
Section2 製品の完成・販売までの処理
Chapter3 総合原価計算の基礎
Section1 原価計算のアウトライン
Section2 総合原価計算の基本
Section3 単純総合原価計算
Section4 組別総合原価計算
Section5 等級別総合原価計算
Chapter4 総合原価計算の応用
Section1 工程別総合原価計算
Section2 材料の追加投入
Section3 仕損・減損の処理
Chapter5 工業簿記の勘定連絡と財務諸表
Section1 工業簿記の勘定連絡
Section2 損益計算書と貸借対照表
Section3 製造原価報告書
Chapter6 標準原価計算
Section1 標準原価計算のポイント
Section2 直接材料費・直接労務費の差異分析
Section3 製造間接費の構造
Section4 製造間接費の差異分析
Section5 標準原価計算の記帳と財務諸表
Chapter7 直接原価計算
Section1 CVP分析
Section2 直接原価計算
Chapter8 本社工場会計
Section1 本社工場会計
Chapter9 個別原価計算の基礎
Section1 個別原価計算の方法
Section2 仕損の会計処理
Chapter10 個別原価計算の応用
Section1 製造間接費の部門別計算
Section2 製造間接費の部門別予定配賦
Section3 実際原価計算の差異分析
Chapter11 正確な計算のための費目別計算
Section1 材料費会計
Section2 労務費会計
Section3 経費会計
Section4 営業費会計
前書きなど
はじめに
みなさんが「花屋さんを始めてみようか」と考えたとしましょう。
人通りのある適当な場所を見つけ、家賃を交渉し、アルバイトスタッフを手配し、その他に掛かる水道代・電気代などの経費をカウントすると次のようになりました。
家賃400,000円 スタッフ代200,000円 光熱費その他100,000円/700,000円
いずれも固定的に発生すると考えられるコストです。
次に花の仕入原価をみてみると、原価率は約30%。
つまり「30円で仕入れた花を100円で売れる」という状況がわかってきました。
さて、月の稼働日数を25日とすると、1本100円(売価)の花が1日何本売れれば、このお店を始めても大丈夫でしょうか?
400本ですね。
1本売れる度に、70円が利益として残り、それを集めて700,000円になれば元が取れる。
ですから、700,000円÷70円で、10,000本/月
これを25日で割って、1日400本(10,000本÷25日)と計算できます。
では、1日400本売れるとして、あなたはこのお店を始めますか?
始めてしまったら、大変なことになりますよね。
あなたは、飲まず食わずで、このお店を維持するハメになります。
自分の給料を計算に入れていないのですから。
このように、花屋さんという商業を始めるときでさえ、原価の計算は必須になるのです。
みなさんは、この原価の計算を「日商簿記2級・工業簿記」として学ぶことになります。
このように自営業を始めるにしても、社員としてビジネスに関わるにしても、この知識はとても重要で、みなさんが活躍していく際にも武器になってくれるものでもあります。
さあ、はじめましょうか。自分の未来を明るくしていくためにも…。
ネットスクール 桑原知之
<第2版刊行にあたっての改訂について>
2022年度(2022年4月1日)からの試験で適用される新しい出題区分表・許容勘定科目表に対応できるよう、必要な修正を行いました。
- 旧版ISBN
-
9784781032191
上記内容は本書刊行時のものです。