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堀川洋の建設業における原価計算の教科書 堀川 洋(著) - ネットスクール出版
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堀川洋の建設業における原価計算の教科書 (ホリカワヨウノケンセツギョウニオケルゲンカケイサンノキョウカショ)

ビジネス
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B5判
縦257mm 横182mm 厚さ6mm
184ページ
価格 1,800円+税
ISBN
978-4-7810-0252-1   COPY
ISBN 13
9784781002521   COPY
ISBN 10h
4-7810-0252-8   COPY
ISBN 10
4781002528   COPY
出版者記号
7810   COPY
Cコード
C0034  
0:一般 0:単行本 34:経営
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2019年11月16日
書店発売日
登録日
2019年4月5日
最終更新日
2020年4月7日
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紹介

製造業や建設業に勤務する方などを対象に、
簿記経理などの知識がまったくないということを前提に
製品原価や工事原価の計算方法を分かりやすく解説した一冊です。
本書は2部構成になっており、
第1編では原価の算定方法を、
第2編では製造業の工事原価の計算を説明し、
それぞれ独立した内容になっていますので、
メーカー勤務者以外の一般企業の営業担当者などにも
役に立つ知識が満載されています。

▶ 製品原価の計算方法
原価計算は、メーカー勤務者以外の
ビジネスマンにとっても非常に重要な知識です。
しかし、実際にその知識を得ようを考えても、
わかり易く説明された書籍などは多くありません。
そこで、本書では第1編で、
この原価計算を「原価とは何か?」という
基本的な事項から
初心者にも理解できるように体系的な説明をしています。
さらに、具体的な製品原価の算定方法、
また、これによる利益計画という領域まで解説をしています。

▶ 建設業の工事原価
建設業で行われる工事原価の計算は、原価計算の延長です。
ですから、建設業の工事原価のことが知りたければ、
簡単な原価計算の知識が必要です。
本書では、第1編でこの原価計算を説明しています。
これにより、第2編での工事原価の計算方法もスムーズに理解できます。
また、工事原価は単にその原価を算定するという以外に、
工程に沿った原価管理が非常に重要です。
この原価管理に関しても、どのような方法で行われかをを解説しています。

目次

Chapter ①
原価計算の基礎
 Section 1 製造業と原価
  1. 企業の業種~会社の業種別分類
  2. 製造業における製品原価~新たな付加価値の誕生
  3. 製造原価の知識~メーカー勤務者には重要な知識
  4. 業種別原価~原価の種類を考える
  5. 売価と原価の関係~利益は原価により算出される
  6. 会社の最終的利益の計算方法~利益の計算方法とは
  7. 原価と費用、また損失とは~原価、費用と損失の区別
 Section 2 原価計算の意義
  1. 製品原価の計算~製品の原価を計算する
  2. 原価計算の目的~原価計算の3つの目的
  3. 製造原価の財務諸表への表示~財務諸表と原価計算
  4. 原価管理目的の原価計算~良い製品を安く生産する
  5. 生産量計画目的の原価計算~生産計画により利益を計算する
  6. 総合原価計算・個別原価計算~2つの原価計算方法
  7. 月次決算による原価計算~月次決算の目的
 Section 3 製造原価の構成要素
  1. 製造原価の三要素~製品原価の素になるもの
  2. 物品消費による材料費~材料費になるもの
  3. 材料費の計算方法~消費量と単価による計算
  4. 労務費とされる人件費~製造原価の労務費とは
  5. 労務費の計算方法~消費賃率と作業時間
  6. 原価要素としての経費~経費としての取扱い
  7. 原価要素としての外注費~建設会社での発注
  8. 製品別に集計できない原価~製造直接費と製造間接費
 Section 4 総合原価計算
  1. 同一品の連続生産~同一製品は同一製造原価
  2. 総合原価計算の基本~投入原価と完成品数量
  3. 月末未完製品原価~未完成品の完成度合
  4. 月末仕掛品の評価方法~先入先出法と平均法
  5. 工程で行われる製品の製造~単一工程と複数の工程
 Section 5 個別原価計算
  1. 個別原価計算の意義~総合原価計算と個別原価計算
  2. 製品別原価の集計~製造直接費と製造間接費
  3. 製造間接費の配賦~配賦計算の方法
  4. 製造指図書による原価管理~製造原価の集計と管理
 Section 6 標準原価計算
  1. 標準原価計算の意義~原価管理とは何か
  2. 標準原価計算の方法~事前計算済の製造原価
  3. 標準原価と実際原価の比較~原価差異の発生
  4. 原価差異発生原因の分析~原価差異を分析する
  5. 無駄排除の意思決定~原因究明と改善計画
 Section 7 生産計画目的の原価計算
  1. 損益分岐点の売上高~損失回避の売上高
  2. 変動費と固定費~両者の発生形態を考える
  3. 売上高と変動費、固定費~三者の関係図
  4. 貢献利益率の算定~貢献利益率と固定費の関係
  5. 固定費を吸収する貢献利益~損益分岐点の計算方法
 Section 8 原価計算と記帳
  1. 原価計算と工業簿記の関係~製品の製造原価を記帳する
  2. 原価計算は工業簿記の基礎~原価計算による情報提供
  3. 原価計算担当と経理担当~迅速な情報提供のため
  4. 製造原価を示す仕掛品勘定~仕掛品勘定は工業簿記の要

Chapter ②
建設業の原価計算
 Section 1 建設業の請負工事
  1. 建設業の規模~土建屋からゼネコンまで
  2. 契約後の着工~建設工事は造る前に売れている
  3. 公共工事の入札~入札金額と工事原価
  4. 請負契約額の意味~請負金額内での工事
 Section 2 建設工事の特徴
  1. 複数工事の同時進行~工事進行と原価管理
  2. 工事別の原価計算~各現場別の原価管理
  3. 長期工事による特殊事情~建設工事の特徴
  4. 生産の拠点となる場合~生産拠点の移動と原価の関係
  5. 建設工事の特殊性~建設業の原価計算や経理
 Section 3 工事原価の内訳
  1. 外注先による請負~ゼネコンは外注先を管理する
  2. 外注費という原価要素~元請と下請会社
  3. 専門化された作業工程~各種工程の進行による建設工事
  4. 見積工事原価と実行予算~実行予算は標準原価
  5. 直接工事費と工事間接費~工事共通費は製造間接費
 Section 4 請負工事の収益
  1. 工事収益の計上方法~工事完成基準と工事進行基準
  2. 工事収益を分割計上する理由~工事進行基準の目的
  3. 工事進行基準の適用~工事進行基準の適用要件
  4. 工事収益額の計算~具体的な収益計上額
 Section 5 工事原価と利益
  1. 工事原価の計算目的~各工事別のコスト管理
  2. 工事別利益の把握~利益把握の2つの目的
  3. 工事原価と利益の優先関係~まずは見積入札額ありき
  4. 個別原価計算による工事原価の計算~現場別工事原価データ
  5. 下請会社の施工工事~外注は建設業ならではの原価要素
  6. 工事原価と利益の関係~原価管理と利益計算
 Section 6 原価要素の種類と集計
  1. 発生形態別原価の分類~建設工事原価の内訳
  2. 機械費という工事原価~機械費として取扱われる項目
  3. 公共建設工事の原価構成~仮設費とは何か
  4. 共通費の配賦~共通費の各工事への配賦方法
  5. 工事別原価の計算~工事原価別管理台帳
  6. 完成工事原価報告書~当期中に完成した工事原価総額
 Section 7 建設業における経理
  1. 工業簿記による記帳~商業簿記と工業簿記
  2. 建設業の簿記~建設業簿記は工業簿記の延長
  3. 建設業経理における工事原価~工事原価情報の記帳
  4. 工事原価の集計管理~未成工事支出金
  5. 工事収益の計上処理~完成工事高
  6. 建設工事代金の取扱~完成工事未収入金・未成工事受入金
  7. 中心となる5つの科目~2つの流れで理解する

建設業経理検定試験
あとがき

前書きなど

 ビジネスパーソンであれば原価というものには大きな関心があります。
さらにメーカー関係者であれば自らが作り出した製品のコストは
利益と密接な関係がありますから、
おのずとその金額は重要な意味を持っています。
当然のことですが、生産の現場では
日々生産されている製品の品質はもちろんですが、
その生産コストがどれだけかということも
常に点検されなければなりません。
その意味では生産現場がコストやその計算にいちばん興味があります。
 一方、自社が生産した製品の販売担当者などは、
この原価に対する関心はどうでしょうか。
原価は単なる元値という理解で、金額としての認識しかなく、
原価よりむしろ販売高を上げることに大きな関心があります。
ただこの販売担当者にとっても
自社製品の原価がどのように構成されているのか、
その原価はどうやって計算されたかについて、
まったく関心や興味がないというわけではないはずです。
 営業担当とはいえその原価の計算方法等をできるのであれば
知りたいと考えているはずです。
 本書では、簿記や経理の知識がまったくなく、
新しくメーカーに勤務することになった者や、
社内の人事異動で製品原価と関わりを持つことになり、
原価計算の知識がどうしても必要になった方のために、
原価計算の基礎を紹介しています。
おそらく書店においても原価計算の入門書は数多くあるのでしょうが、
本書のように製造業そのものや
原価の本質まで掘り下げて説明したものはないはずです。
これは原価計算の知識を
できるだけ多くの人達に興味を持ち知ってほしいと考えたからです。
したがって初心者であっても
安心して本書を読み進めることができるはずです。
 さっそくchapter1の原価というものの基本的な考え方から、
原価計算の基礎知識を理解してほしいと思います。

著者

著者プロフィール

堀川 洋  (ホリカワ ヨウ)  (

青森県むつ市出身、中央大学商学部卒業、建設会社勤務、税理士試験合格、昭和59年東京税理士会登録、大手建設会社の研修講師およびコンサルティング担当、大原大学院大学教授、現在建設業専門の税務会計事務所共同代表、経理関係の著書多数

上記内容は本書刊行時のものです。