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劇画家畜人ヤプー2【復刻版】 石ノ森 章太郎(監) - ポット出版
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劇画家畜人ヤプー2【復刻版】 悪夢の日本史編

発行:ポット出版
A5判
縦210mm 横148mm 厚さ23mm
重さ 500g
256ページ
上製
定価 2,200円+税
ISBN
978-4-7808-0155-2
Cコード
C0979
一般 コミック コミックス・劇画
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2010年12月
書店発売日
登録日
2010年11月22日
最終更新日
2010年12月7日
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紹介

石ノ森章太郎(監修)×沼正三(原作)による戦後最大の奇書『家畜人ヤプー』のコミック化第二巻を復刻(初版は1984年「辰巳出版」より)。
「日本書紀」、「古事記」に登場する天照大神の正体は未来世界からやってきた白人女性であった─日本史を覆す想像力の極地。

●あらすじ
 196×年、西独逸。翌春に挙式を控えた日本人留学生・瀬部麟一郎(麟)と東独逸の名家の娘・クララは一挺の航時艇(空飛ぶ円盤)の墜落を目撃する。結婚を控えた二人の関係は、この出来事を境にまったく違うものになっていく。二人にとってこの墜落事故は悲劇の始まりなのか、それとも歓喜の祝砲なのだろうか、それはまだ、解らない─。
 墜落した円盤から謎の女性・ポーリーンを救けたことをきっかけに、彼女が暮らす2000年後の未来世界、イース(EHS=The Empire of Hundred Suns)を訪れた二人。だが、イースでは二人の「恋人」という関係は成立し得ないものであった。イースは徹底した女権社会であり、白人=人間、黒人=半人間、黄色人種=家畜という明確な人種階級制の国だったのだ。二人の関係は支配者と家畜以外にありえない。
 「人間」クララはその地位から、イースの高度な文化・文明を享受し、戸惑いながらも少しずつイースに馴染んでいく。一方、「家畜」麟は文化・文明の材料として、人体改造を施され、困惑を深める。逆上した麟はクララと心中をはかるも、失敗。これをきっかけについにクララは、麟を「家畜」と認識し、自らの家畜として飼うことを決意する。
 ポーリーンが自分の代わりに子を宿す「子宮畜」の購入の相談のため、古代地球の航時探検家にして前地球都督アンナ・テラスを訪問するのに同行したクララ。
 ポーリーン一行は歓待を受け、雪上畜に乗って黒奴狩りに興じ、子宮畜の養成機関・フジヤマ飼育所を訪れた。そこでは優秀な子宮畜候補を集めて羞恥に満ちた選定が行われる。ポーリーンの子宮畜に選ばれたのは、入所から二年半を経た優秀な候補生・カヨであった。
 その道中にクララは自分の生きてきた二十世紀以降の人類の歴史を知る。第三次世界大戦、黒人の台頭、白人の宇宙移民と地球の「奪還」、そして黄色人種の退化……。荒唐無稽な未来を素直に信じられるほどにクララはすでにイースを受け入れていた。そしてさらに、アンナ・テラスから日本の神話の秘密を聞かされる。それは日本書紀・古事記に語られる日本の神々は全て白人であり、彼女こそが天照大神だという衝撃的な事実であった。
 その間の全てを、クララが身に付けていたブローチを通して麟は見聞きしていた。彼の最後のプライドであった民族的自尊心は瞬く間に破壊された。にもかかわらず、彼は混乱しつつも不思議と、自然にそれを受けいれていた─。
 イースの世界、真の日本史、多様なヤプーたち……。次々と衝撃の真実が明らかになる第二巻。しかし、麟とクララの「正しい」関係が顕になるのは、まだ先の話である。

目次

「宇宙帝国への招待編」のあらすじ
献辞
プロローグ
第九章……『高天原』諸景
第十章……遊仙窟で
第十一章……狩猟場へ
第十二章……矮人(ピグミー)の死・黒奴(ネグロ)の死
第十三章……降臨を待つ者たち
第十四章……富士山降臨
第十五章……子宮畜(ヤプム)選抜
EHS圏用語解説索引

「悪夢の日本史編の発刊によせて─文字を画にする難しさ」石ノ森章太郎
石ノ森章太郎プロフィール・代表作リスト
「あとがき 原作者より─詩情をたたえたヤプー幻想夜想曲」沼正三
沼正三プロフィール・著作リスト
『劇画家畜人ヤプー』刊行記録

著者プロフィール

石ノ森 章太郎  (イシノモリ ショウタロウ)  (

1938年1月25日宮城県登米郡中田町石森(現・登米市中田町石森)生まれ。本名、小野寺章太郎。
1954年『二級天使』でデビューし、その後『サイボーグ009』『仮面ライダー』『佐武と市捕物控』など次々と作品を発表。従来のストーリー漫画にとどまらず、『HOTEL』『マンガ日本の歴史』など、マンガの可能性を開拓。1985年、石森章太郎から石ノ森章太郎と改名。1989年「萬画宣言」を行う。創作活動以外でもマンガジャパン代表世話人や、(社)日本漫画協会常務理事をはじめとする様々な役職を兼務。
1998年1月28日逝去。享年60。
没後もなお様々な分野において、その作品群は大きな影響を与え続けている。2008年角川書店刊『石ノ森章太郎萬画大全集』が「一人の著者が描いたコミックの出版作品数が世界で最も多い」として「ギネス世界記録」に認定された。

沼 正三  (ヌマ ショウゾウ)  (原作

1926年3月19日福岡県福岡市生まれ。
本名、天野哲夫。
旧制福岡商業を卒業後、満州特殊鋼鉄株式会社に就職、帰国して海軍に入隊。復員後は、風俗誌にマゾヒズムをテーマにした原稿を投稿する傍ら、数々の職業を遍歴し、1967年、新潮社に入社。同社校閲部に勤務しながら、小説・エッセイを書き続ける。風俗誌「奇譚クラブ」の連載をまとめた『家畜人ヤプー』が戦後最大の奇書として話題となる。
2008年11月30日逝去。享年82。

シュガー 佐藤  (シュガー サトウ)  (

1953年宮城県登米郡(現・登米市)中田町生まれ。本名、佐藤利夫。
幼年の頃より絵を描き始め、石ノ森章太郎の著作『マンガ家入門』に出会い、マンガ家を目指す。仙台の看板屋に勤めながらマンガ作品を描きため、1970年、上京。レストランで働きながら石ノ森のアシスタントの席が空くのを待ち、翌71年にアシスタントとなる。
1977年、グロテスク佐藤の名義で『ゴトンゴトン』が小学館コミック大賞に入賞。その後、石ノ森よりシュガー佐藤と命名される。独立後の1983年、「GOLFコミック」にて『ゴルフ・ルールモゲラ』連載開始。10年以上の長期連載となる。1984年、『劇画続・家畜人ヤプー』を執筆。1998年の石ノ森没後、『HOTEL』など多くの石ノ森作品を手がける。

上記内容は本書刊行時のものです。