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お前の1960年代を、死ぬ前にしゃべっとけ! 加納 明弘(著) - ポット出版
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お前の1960年代を、死ぬ前にしゃべっとけ! (オマエノセンキュウヒャクロクジュウネンダイヲシヌマエニシャベットケ) 肺がんで死にかけている団塊元東大全共闘頑固親父を団塊ジュニア・ハゲタカファンド勤務の息子がとことん聞き倒す! (ハイガンデシニカケテイルダンカイモトトウダイゼンキョウトウガンコオヤジヲダンカイジュニアハゲタカファンドキンムノムスコガトコトンキキタオス)

社会一般
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発行:ポット出版
四六判
縦188mm 横128mm 厚さ23mm
重さ 300g
256ページ
並製
定価 1,800円+税
ISBN
978-4-7808-0151-4   COPY
ISBN 13
9784780801514   COPY
ISBN 10h
4-7808-0151-6   COPY
ISBN 10
4780801516   COPY
出版者記号
7808   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫僅少
初版年月日
2010年8月
書店発売日
登録日
2010年7月23日
最終更新日
2024年7月2日
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書評掲載情報

2011-02-01 みすず  2011年1・2月合併号
2010-12-18 図書新聞  1月1日号
評者: 樋口大二
2010-11-20 図書新聞  11月27日号
評者: 伊達政保
2010-10-25 週刊朝日  11月5日号
2010-10-22 週刊ポスト  10月29日号
2010-10-09 出版ニュース  10月中旬号
2010-08-24 東京新聞/中日新聞  夕刊
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紹介

「おやじ死ぬんだろう、だったら、その前にしゃべっておけ」(息子)

末期の肺がんであることが発覚した親父に、息子がとことんインタビュー。
1960年代後半、元東大全共闘・駒場共闘会議のリーダーであった親父が息子に語る、
全共闘という時代。

目次

第一章
とにかく死ぬ前にしゃべっとけ
親父、裁判に10年以上費やす
親父、佐世保エンプラ事件で逮捕・起訴される
親父、『南回帰線』と苦闘する
当時の大人もわかっていた、ベトナム戦争はアメリカに勝ち目がない
アジア人、ベトナム、冷戦、パワーバランス
ベトナム戦争とイラク、アフガン戦争の共通点
親父の両親、脱走米兵を匿う
親父、米軍病院に突入す
息子、三派全学連理解に困惑す
親父、内ゲバ最初期にテロられる
想定外だった内ゲバという暴力

第二章
抜け出したかった故郷の町
大学入学直後、日韓条約反対運動に参加する
ある野心とその敗退
1親等か2親等かの選択
フィクサー登場
帰化問題の解決
青年はアイデンティティを問う
息子、結局は俺は俺だとアメリカで発見
出社初日、ジーンズ出勤した男の運命
息子の受けたエチオピアン・ショック

第三章
息子、世界規模での軍事費削減を力説
ナチドイツ打倒の主力はソ連軍
親父、冷戦期の核戦略史を語る
日本だけが核攻撃を受けた単純な理由
日本の防衛予算はムダ多すぎ
アメリカは大成功した軍事国家
凡庸が支配した国、ソ連
ソ連システムの自壊
親父の大風呂敷、1789年、1917年、1989年
理性と欲望の戦い、そして欲望の勝利
親父がアングロサクソンを高く評価する理由
良心的兵役拒否を認めたアングロサクソンの強さ
大英帝国、海軍による世界支配
日露戦争の本質は英国のアウトソーシング
1960年代後半は、1917年と1989年の交差点
ノンセクトでLⅢ闘争委員会を組織
バリケードの中でマージャンを
親父、大学を中退、ヒッピー村へ
極「左」トロツキストと極左暴力学生
現場か管理者か、それが問題だ

第四章
青年がコミュニズムに向かった時代があった
コミュニズムの残照、1960年代
全共闘の仮想敵は統治のシステム
異議を受け付けない権力は腐敗する
1968年3月、赤坂警察署の夜は更けゆく
若き警察官と若き親父の問答
階層差を映し出す、全共闘、機動隊、民青
強大な敵を前に権力を争う、それが政治
スーパーキャピタリズムは新しい中世か?
誰がセーフティネットを張るのか

第五章
親父、全共闘の国際的背景を語る
ドント・トラスト・オーバー・サーティ
ガキの運動としての全共闘
バリケードのなかで読んだハイデガーと般若心経
カトリックのカテキズムの厳密さ
あまりにもチープだった統一教会の合宿
振り込め詐欺は世代間の所得移転か?
家庭崩壊かつ遵法精神のない被害者
脳死のフリをしていると脳死する
事あれかし主義
親父に似てきて俺はやばい

あとがき

版元から一言

「親父とサシで話したこと、ある?」

本書のポイントは、親父と息子の対談というスタイルで、1960年代、全共闘とは何だったのか、ということが語られている点です。

1975年生まれ、ハゲタカファンド勤務の息子に、当時の状況を、克明に伝えようとする親父。
息子は全共闘に対する予備知識は一切ないので、具体的にわかりやすくあの時代の熱気、魅力が語られています。

ちなみに、親父こと加納明弘氏は、僕の父と同年齢です。
「そうか、親父はこんな時代を生きてきたのか」と、自分の父の60年代後半に少し興味を持ちました。一度じっくり聞いておかないと。
[担当編集・高橋大輔]

著者プロフィール

加納 明弘  (カノウ アキヒロ)  (

1946年 岐阜県生まれ
1965年 県立岐阜高校卒業
1965年 東京大学教養学部文科3類入学
1969年 同大学中退、その後主として文筆関連業に従事して今日に至る
2008年8月 肺がん手術で右肺上葉を切除。腫瘍の大きさは長径68ミリと大きかったが、浸潤・転移なし。2010年7月現在転移・再発せず。生存中。

加納 建太  (カノウ ケンタ)  (

1974年 東京都生まれ
1993年 東京都立国立高校卒業
1994年 米国ウェストバージニア州立大学入学
1998年 米国ニューヨーク州立大学卒業
1998年 日系企業に現地採用で入社、米国CPA資格を取得
2003年 帰国、米国系IT関連企業に就職
2005年 フランス系化学関連企業に転職
2007年 米国系ヘッジファンドに転職
2009年1月以降、日系企業の欧州法人に勤務。ドイツ在住。

追記

本書は、ウェブサイト「Eastedge1946」で公開されている同名の原稿を元に、再構成、加筆修正を施し書籍化したものです。

上記内容は本書刊行時のものです。