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大人問題
目標喪失した社会を正しく生きるために
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2010年2月
- 書店発売日
- 2010年2月15日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2019年4月5日
書評掲載情報
2010-03-23 | 東京新聞/中日新聞 夕刊 |
2010-03-18 | 週刊新潮 3月25日号 |
2010-03-15 |
公明新聞
評者: 瀬沼文彰 |
2010-03-01 | 月刊MOKU 3月号 |
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紹介
現代に生きる「大人」たちの多くが感じている不安の実態とは、一体何なのか。
成熟と老いと死、労働の意義、他人との付き合い、恋愛、家族、若年および中高年期のアイデンティティ・クライシス、先端文明との関係、法制度と責任など、我々が直面している問題のひとつひとつを、小浜逸郎が等身大の視点で再検証する。
昨年12月に発行した『子供問題』の対となる一冊。
目次
まえがき
一章●普通に生きる1─成熟・諦念・死
父と私
死は生の条件である
人生最大の無駄遣い
藤沢作品に見る「成熟」の意味
藤沢作品に見る「諦念」の意味
二章●普通に生きる2─労働・善・愛情
人はなぜ働くのか
働く意義と善との関係について
儀礼行為の意味
デマメールは社会を映す鏡
人はなぜ恋をするのか
「男の純愛」は可能か
人はなぜ家族を営むのか
きずなは解体するか
三章●人生という壁─老い・孤独・自殺
中高年男性の正念場
アンチ・アンチエイジング
暗い、暗い話
中高年期における男性アイデンティティの危機
若年女性の自殺の増加
高齢者は「働けない弱者」か
四章●社会という壁─時代・規範・情報
商店街は変わらない
人口減少社会は困った社会か
禁煙論議にひとこと
法律はバベルの塔
「第三の他者」としての法
「責任」とは何か
メルト・ダウンする司法制度
携帯電話の功罪
メディアと身体
情報階層社会という分水嶺
公共放送を多極化せよ
被害者の実名報道を控えよ
中高年女性の望むプリンス像
駅名の「外人」発音を改めよ
一九六八と一九八四の精神史
あとがき
初出一覧
プロフィール、著作一覧
版元から一言
著者は、『藤沢作品に見る「成熟」の意味』の稿で、藤沢周平の文学の特徴を「ままならぬ世の中を小さな一身にそのまま引き受けて生きる存在の悲しみ」と書いています。
その言葉は、著者自身がこの時代を生きる「大人」を見る視点と重なります。
現代を生きていくうえで必ず直面する、逃れようのない問題。
そこから逃れることは出来ないが、その問題、不安の影の実態を、根源から見直して対応する心構えを養うことが必要だ、と著者は説きます。
その心構えこそ、著者が考える「大人の条件」であると思います。
[担当編集・高橋大輔]
関連リンク
追記
●カバー画像について
書影としての利用はご自由に。
上記内容は本書刊行時のものです。