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幻の近代アイドル史 笹山 敬輔(著) - 彩流社
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フィギュール彩 14

幻の近代アイドル史 明治・大正・昭和の大衆芸能盛衰記

発行:彩流社
四六判
縦188mm 横128mm 厚さ12mm
重さ 200g
192ページ
並製
定価 1,800円+税
ISBN
978-4-7791-7014-0
Cコード
C0374
一般 全集・双書 演劇・映画
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2014年5月
書店発売日
登録日
2014年2月26日
最終更新日
2015年3月4日
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書評掲載情報

2016-10-09 日本経済新聞  朝刊
評者: 難波功士(関西学院大学教授)
2014-07-27 朝日新聞
2014-06-15 読売新聞

紹介

漱石も、谷崎も、川端も……みんなアイドルにハマッていた!?
アイドルとアイドルヲタ現象は明治からあった。1887年から1945年、明治・大正・昭和にかけて活躍しながらほとんど忘れられている「アイドル」に焦点を当てた異色のアイドル論にして“キワモノ”として埋もれてしまった大衆娯楽に光を当てた新しい大衆芸能史。

目次

第1 章 寄席の女神――絶対的エース竹本綾之助(1887 年頃~)
 娘義太夫のセンター/娘義太夫の神曲「今ごろは半七さん」/かんざし、ぱらり/ドースル連の「ヲタ芸」/娘義太夫ちゃんねる/竹本綾之助は菩薩を超えた/綾之助引退までの軌跡/文豪たちの推しメン/『万朝報』のネガティブキャンペーン/そんなにドースル連が悪いのか?
【コラム】 ポスト綾之助の最有力・竹本京子の悲劇
第2 章 笑顔ダイヤモンド――超絶かわいい松旭斎天勝(1914 年頃)
 Everyday、カチューシャの唄/美人すぎる奇術師/天性の釣り師・天勝の釣りテクニック/天一一座のスーパールーキー/見世物としての奇術/天勝一座のセットリスト/天勝のムチムチボディ/CM女王のステルスマーケティング?/恋愛スキャンダルの女王
【コラム】  エロ目線で見る『サロメ』
第3章 誘惑のタイツ――3ヵ月のシンデレラガール河合澄子(1919年頃~)
 元祖総選挙の地・浅草/唸れ衝撃の東京歌劇座/浅草オペラは原作クラッシャーか?/優等生沢モリノ vs ぽんこつ河合澄子/君のことが好きだから/川端康成の推しメン/アンチ河合澄子の罵詈雑言/三十路澄子の壇蜜路線
【コラム】 上からモリノ――優等生沢モリノの栄光と挫折
第4 章 てっぺんとったんで!――宝塚の初期メンたち(1919 年頃~)
 歌劇のてっぺんとったんで!/初期宝塚の男人気と女人気/小林一三プロデュース「宝塚プロジェクト」/宝塚 in 帝国劇場/初期宝塚のツートップ/宝塚のヴァージニティー/初期メンたちの卒業ラッシュ/四十五歳評論家の単推し/乱立するご当地少女歌劇
【コラム】 イケメンガール・ターキー委員長の桃色争議
第5 章 万歳Venus――戦時下のアイドル明日待子(1936 年頃~)
 万歳Venus 大好きな人へ/愛しの新宿はムーラン・ルージュ/ムーラン・ルージュ専用劇場/正統派アイドルの王道/魅惑のポーカーフェイス/疑惑の睡眠薬――踊り子残酷物語/実録『笑の大学』/ Show must go on 少女たちは傷つきながら

前書きなど

本書は、戦前に「アイドル的存在」として活躍した少女たちについて書かれている。
選出の基準は、主に若い青年を熱狂させ、ときに恋愛感情を抱かせたというエピソードを持つ少女たちである。
(有名女優でもその類のエピソードがない場合や「映画」女優は取り上げなかった)
彼女たちは劇場や寄席が主な活動場所であり、ファンは、劇場や寄席に足を運ぶことでしか彼女たちの芸能に触れることはできなかった。
そういう意味では、彼女たちは「会いに行けるアイドル」であった。
興味深いのは、AKB48が劇場を主体として活動することによって、結果的に、戦前の「アイドル」たちと似ている部分が多いことである。
だから、本書で取り上げる少女たちは、「アイドル」の元祖というよりも「ライブアイドル」の元祖と言った方が的確かもしれない。
元祖「会いに行けるアイドル」たちの活躍と現代に負けないファンの熱さを感じ取ってほしい。

版元から一言

(社)日本図書館協会 選定図書

著者プロフィール

笹山 敬輔  (ササヤマ ケイスケ)  (

Keisuke Sasayama
1979 年、富山県生まれ。筑波大学大学院博士課程人文社会科学研究科文芸・言語専攻修了。博士(文学) 専門は日本近代演劇。 著書に『演技術の日本近代』(森話社、2012 年)がある。

上記内容は本書刊行時のものです。