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もう一つの太平洋戦争
米陸軍日系二世の語学兵と情報員
原書: Nisei Linguists : Japanese Americans In The Military Intelligence Service During World War Ⅱ
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2018年7月
- 書店発売日
- 2018年7月26日
- 登録日
- 2018年6月18日
- 最終更新日
- 2018年7月23日
書評掲載情報
2018-08-11 | 朝日新聞 朝刊 |
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紹介
日本軍の真珠湾攻撃は、アメリカ日系人に衝撃を与えた。
祖国日本と自国アメリカが戦争を始めたからだ。
特に二世には、生を受け育てられた国のために戦えるのか、
それとも
監視下に置かれ、最終的には収容所に入れらるのか。
自分の忠誠心はどう示すべきか?
アメリカ軍の戦士としてヨーロッパ戦線で活躍した二世の
ことは知られているが、対日戦争の隠れた戦士としての
重要要員であった語学兵のことは、あまりにも知られていない。
戦後も国家機密の一つとして、公言を抑えられていた
二世たちの口から、少しずつ語られ出したのは1980年代に
入ってからである。
本書は、1960年代から80年代にかけて盛り上がった
公民権運動のなかで、日系二世、三世から上がった
二世語学兵の足跡を軍の正史の中に入れるべきとの声に
応えたクリントン政権下で、
アメリカ陸軍の歴史記録の専門家として国防総省に所属する
著者がまとめた総合的な著作であり、
日米戦争の“知られざる”通史でもある。
偏見と無理解のなかで、忠誠心と自らの信念に従い、
また同時に父母の祖国への葛藤を秘めながら、
戦時という極限のなかを生きた語学兵6,000人の記録を
精査する。
目次
日本語版への序文
第1章 真珠湾攻撃以前のアメリカ陸軍と二世
第2章 第四軍情報部語学学校(通称陸軍日本語学校)
── 1941(昭和16)年11月―
1942(昭和17) 年5月
第3章 陸軍日本語学校(MIS)の二世の先駆者
── 1942(昭和17)年5月―
1942(昭和18)年2月
第4章 キャンプサヴェジ
── 1942(昭和17)―
1943(昭和18)年
第5章 キャンプサヴェジ
── 1943(昭和18)―
1944(昭和19)年
第6章 1943(昭和18)年の諸作戦に
参加したMISの二世
第7章 MISの二世 アメリカ本土で勤務
── 1943(昭和18)―
1945(昭和20)年
第8章 1944(昭和19)年の作戦におけるMISの二世
第9章 フォートスネリング1944―1945
(昭和19―20)年
第10章 1945(昭和20)年の諸作戦における
MISの二世
第11章 MISの2世と日本の降伏
── 1945(昭和20)年8月―9月
第12章 MISの2世と日本占領初期
── 1945(昭和20)年9月―
1946(昭和21)年2月
結びの言葉 MISの2世と歴史
あとがき──小書誌をかねて
上記内容は本書刊行時のものです。