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近代日本の対外認識 I
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2015年5月
- 書店発売日
- 2015年5月20日
- 登録日
- 2015年3月17日
- 最終更新日
- 2016年1月17日
書評掲載情報
2015-07-05 | 朝日新聞 |
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紹介
日清戦後から敗戦後まで、近代日本の知識人たちは、
刻々と変わりゆく世界情勢をどのように視ていたのか?
本書では、その対外認識を政治史、外交史、思想史、メディア史
などのジャンルから多角的に探求する。
この試みは、アメリカ、そして中国をはじめとしたアジア諸国
という「外」に対して、
現在の日本がどのような認識を持つべきかのヒントをもたらすに違いない。
「8 人の執筆者は「近代日本の対外認識」という広汎なテーマについて、
それぞれ異なる視角から論じている。その多様な切り口ゆえに、
やや統一性を欠くと感じる読者もおられるかもしれない。
しかし本書を通読すれば、読者はまぎれもなく19世紀末から
20 世紀中葉にかけ、自らの立ち位置を模索しながら「外」に
向かい合っていった日本の姿を見ることができるだろう。
それは現代、そして今後の日本がいかにして自らの立ち位置を築き、
いかにして「外」との関係を築いていくかを考える手掛かりになると
編者は考える。」(本文「総論」より)
※2016 年にやや戦後に比重をおいた『近代日本の対外認識Ⅱ』の
刊行を予定しています。
目次
【目次+執筆者】
◎総 論=「転換期の国際社会」を知識人たちはどう捉えたのか
(伊藤信哉・萩原稔)※ 編著者紹介参照
◎第1章=有賀長雄の対外認識――ある学者官僚の栄光と蹉跌
(伊藤信哉)※
◎第2章=デモクラットの対外認識――吉野作造・石橋湛山を中心に
(平野敬和=同志社大学嘱託講師/主著『丸山眞男と橋川文三
――「戦後思想」への問い』教育評論社、2014 年)
◎第3章=『強いアメリカ』と『弱いアメリカ』の狭間で――
『ワシントン体制』への国際政治過程(中谷直司=同志社大学法学部助教
/「同盟はなぜ失われたのか」『国際政治』第180 号など論文多数)
◎第4 章=モンゴル認識の形成――戦略と「大義名分」の系譜
(鈴木仁麗=明治大学、早稲田大学非常勤講師/
主著『満洲国と内モンゴル――満蒙政策から興安省統治へ』明石書店)
◎第5章=戦間期の日本と満洲――田中内閣期の満洲政策の再検討
(北野剛=國學院大學兼任講師/
主著『明治・大正期の日本の満蒙政策史研究』芙蓉書房出版、2012 年)
◎第6章= 1930 年代の日本の右翼思想家の対外認識――
満川亀太郎・北一輝を中心に(萩原稔)※
◎第7章=終戦前後における外務省の国連認識――
国際連盟での教訓と国際復帰(服部聡=大阪大学など非常勤講師/
主著『松岡外交』千倉書房、2012 年)
◎第8章=リベラリストの悔恨と冷戦認識――芦田均と安倍能成
(上田美和=早稲田大学非常勤講師/
主著に『石橋湛山論――言論と行動』吉川弘文館、2012 年)
上記内容は本書刊行時のものです。