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八っつぁんの落語一代記
噺家の来た道、日本の来た道
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2015年1月
- 書店発売日
- 2015年1月7日
- 登録日
- 2014年11月21日
- 最終更新日
- 2019年1月30日
紹介
高校卒業後の聰吉(後のさん八)は大企業・凸版印刷に就職。高度成長期の波に乗る企業で、日本武道館を借り切った「凸版家族慰安会」で素人芸を披露しているうち「噺家になりたい」という気持ちがふつふつと沸いてきた。その頃、若手落語家四天王の立川談志が『現代落語論』を出版。手紙を書いて幸か不幸か一番弟子になった。しかし半年後「名選手かならずしも名コーチならず。俺は弟子育てるのには向いてねぇ」と突き放されるも、談志の師である柳家小さんにひろってもらう。仲間とともに新落語協会結成をたくらんだり、大量二つ目最後の11人目にすべり込みで昇進をつかんだり。「柳家さん八」を襲名し、吉田茂や田中角栄などの歴代総理や有名政治家を演じ分け、一人で国会予算委員会を再現するという「政界模写」を編み出した。また1978年の落語協会分裂騒動などを通して、噺家連のもろさを目の当たりにする。1980年、第1回真打昇進試験に合格、翌年、晴れて真打。21世紀に入ってからは志ん朝、小さん、談志も亡くなり、寂しさを味わう。しかし、ドラマ『タイガー&ドラゴン』で落語ブームが勃発、『実録噺・東京大空襲夜話』を生み出し、反響を得た。2008年、落語協会監事在任時に助成金ショックを経験。現在もうるさ型として奮闘するさん八の歩んだ道を振り返る。
目次
(1)見合いで珍芸
(2)「さん八」生まれる
(3)爆撃を受けると腰が抜ける
(4)東京大空襲
(5)禁演落語解禁
(6)ラジオ落語全盛
(7)タレント三平
(8)テレビが欲しい
(9)東京オリンピックに向かって走る
(10)どの噺家に入門?
(11)談志との出会い
(12)談志に捨てられる
(13)前座
(14)新落語協会決起
(15)桂文楽事件
(16)政界模写
(17)小さん剣道場の出会い
(18)落語協会分裂騒動
(19)第1回真打昇進試験
(20)落語協会談志脱退
(21)昭和天皇と小さん
(22)史上初の定期刊行物
(23)時代は「平成」
(24)人間国宝
(25)『タイガー&ドラゴン』
(26)落語協会助成金ショック
(27)落語と日本の未来に期待を込めて
上記内容は本書刊行時のものです。