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筒井徳二郎 知られざる剣劇役者の記録
1930~31年 22ヵ国巡業の軌跡と異文化接触
- 出版社在庫情報
- 在庫僅少
- 初版年月日
- 2013年12月
- 書店発売日
- 2013年12月24日
- 登録日
- 2013年9月24日
- 最終更新日
- 2020年12月2日
紹介
こんなにすごい役者がいた!
世界恐慌直後の昭和5年から22ヵ国70ヵ所余もの欧米巡業を成功させ、
彼の地の観客・演劇人に大きな影響を与えた役者、
筒井徳二郎の業績は、演劇界から黙殺され、演劇史にも登場せず、
ほとんど忘れられている。十数年の歳月をかけた綿密な調査と
各地の公演パンフ・劇評・新聞記事など膨大な資料から、
1年3カ月に及んだ巡業(歌舞伎・剣劇の演目)と生涯をたどり、
忘れられた役者筒井徳二郎とその偉業に光を当てる大著。
目次
第Ⅰ部 演劇の異文化接触
第1章 日本演劇の海外進出の概観
第2章 20世紀初頭の西洋前衛と日本演劇との接触
第3章 西洋前衛との接触による伝統回帰
――小山内薫の新しい国劇理念
第Ⅱ部 旅回り役者・筒井徳二郎伝
第4章 生涯と活動
第5章 渡米公演への経緯
第Ⅲ部 海外20余ヵ国巡業のドキュメント
第6章 経路と日程 第7章 公演レパートリー
第Ⅳ部 アメリカ公演の実態
第8章 ロサンゼルス公演――世界巡業への第一歩
第9章 ニューヨーク公演――梅蘭芳一座との競演
第10章 アメリカのニュース映画に見る一座の特色
第Ⅴ部 ヨーロッパ主要都市の反響
第11章 パリ公演――成功への飛躍 201
第12章 ロンドン公演――「国際演劇シーズン」で評価
13章 ベルリン公演――妨害と熱狂
第Ⅵ部 ヨーロッパ他地域の反響
第14章 ポーランド公演――異文化の彼方に日本への思い
第15章 ユーゴスラビア公演――ヨーロッパとユーラシアの間で
第16章 ジュネーブ公演とトーマス・マン
第Ⅶ部 筒井徳二郎の海外公演と日欧演劇人への刺激
第17章 西洋の前衛演劇人の評価と反応
第18章 筒井徳二郎の海外公演と宝塚の国民劇構想
年譜・巡業経路図ほか
版元から一言
筒井徳二郎(1881-1953)
大正から昭和にかけて、関西劇界では腕利きの新派・剣劇役者として活躍。
1923年に一派を起こす。新劇文芸団(浦部粂子も所属)として、
名古屋・歌舞伎座の新装柿落とし公演。剣劇をレパートリーに、
しかも新国劇以上に激しい立ち回りを売り物として、
主として西日本において活動。
1930-31年欧米22ヵ国の地方巡業で大成功を収める。
1945年、大阪大空襲で自宅が全焼。1953年死去。
(社)日本図書館協会 選定図書
上記内容は本書刊行時のものです。