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ドラゴンボールのマンガ学
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2011年7月
- 書店発売日
- 2011年7月25日
- 登録日
- 2010年8月17日
- 最終更新日
- 2014年12月19日
書評掲載情報
2011-08-28 | 日本経済新聞 |
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紹介
空前の大ヒットコミック『ドラゴンボール』(単行本の発行部数は日本国内で1億5200万部以上、全世界では3億5000万部を超える)。昨年からはデジタルリマスター再編集版としてテレビにも再登場し、いまだ衰えない人気を維持している。宮崎駿のアニメや『エヴァンゲリオン』などについてはサブカルに色気を見せる知識人の評論が数多く刊行されているが、なぜか『ドラゴンボール』は相手にされていない…。
しかし本当に『ドラゴンボール』は解説が不要の「見ればわかる」作品なのであろうか。ドラゴンボールの深層にある読者を中毒にしてしまう優れたマンガのテクニックと構造、そして孫悟空から人造人間などの登場するキャラクターを徹底的に解き明かす!!
目次
はじめに……11
1物語
『ドラゴンボール』の構成と概要……20
全体の構成……20
あらすじ……22
『ドラゴンボール』の物語論……32
起源としての『西遊記』……32
いきあたりばったりの物語……35
タイトルを超えて……47
抽象から具体へ……54
[コラム]売れっ子マンガ家の誕生……59
2群像
記号としての身体 孫悟空……66
「わくわく」+「清い心」=利他行……67
孫悟空の身体 その一「服装」……80
孫悟空の身体 その二「シッポ」……85
孫悟空の身体 その三「顔」……89
孫悟空の身体 その四「髪の毛」……98
二世という抑圧 孫悟飯……113
世代交替はなぜ失敗したか……113
孫悟飯はなぜ強いのか……117
孫悟飯はなぜ暗いのか……122
次男の反復 孫悟天……130
二度目は喜劇……130
ピジンからクレオールへ……133
[コラム]「週刊少年ジャンプ」というメディア……139
異形の二重身 ピッコロ……145
怪奇からSFへ……145
ピッコロの物語……149
魔術と科学……156
地球辺境論……159
余裕と焦燥 ベジータ……166
髪・言葉・プライド……166
サイヤ人とは何か……173
スポーツマンガとしてのベジータ戦……177
小さい身体の逆説 フリーザ……183
進化と変身……183
小さい戦士たち……187
翁童論……194
宇宙人としての未来人……198
中継と目的 人造人間たち……203
変化するキャラクターたち……203
二人組の謎……206
人造人間はなぜ強いのか……210
存在への問い……219
文明的な怪物 セル……224
科学の子……224
セルはなぜカッコいいか……227
質問と回答……232
終わりの敵 ブウ……236
[コラム]反復とパターン……245
師匠から老人へ 亀仙人……251
本質と韜晦……251
亀仙人共同体……254
ヴァーチャルな老人語……258
一身にして三役 ブルマ……264
「あの頃」のままで クリリン……268
過剰と欠如 天津飯……273
技の伝道者……273
謎の出自……279
もう一人の悟空 ヤジロベー……283
母という機能 チチ……288
位置づけの変転……288
教育と仕事……298
好きだけど苦手なもの……300
切断する使者 トランクス……303
二人のトランクス……303
系統からの自由……307
空転する自意識 グレートサイヤマン……310
物語のパラダイム・チェンジ ミスター・サタン……318
脇役という無意識 ミスター・ポポ……325
ポポはどう見えるか……325
黒人としてのポポ……331
[コラム]神龍の起源とドラゴンボールの使い方……337
3言語
『ドラゴンボール』の言語ゲーム……346
擬音語と擬態語……346
「!」と「…」……351
解説者の言葉……356
赤の女王仮説……363
絵を意味づける言葉……370
『ドラゴンボール』の言説戦略……380
ネーミングをめぐって……395
「名詮自性の論理」に抗して……395
必殺技について……405
『ドラゴンボール』の資本論……411
「市場経済」と「資本主義」……411
戦いのスタイル……416
数値一元化と順序……421
物語の推進力……436
[コラム]時代の鏡としての『ドラゴンボール』……442
『ドラゴンボール』の比較作品論……452
あとがき……467
版元から一言
(社)日本図書館協会 選定図書
『DRAGON BALL Z 神と神』2013年3月30日(土)~全国超拡大公開!
監督 細田雅弘、原作 鳥山明、
ストーリー・キャラクターデザイン 鳥山明、
脚本 渡辺雄介、
キャスト
野沢雅子、山寺宏一、森田成一、佐藤正治、
鶴ひろみ
製作年 2013年、製作国 日本、配給 東映、
上映時間 85分
上記内容は本書刊行時のものです。