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捕物帖の百年 野崎 六助(著) - 彩流社
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捕物帖の百年 歴史の光と影

発行:彩流社
四六判
縦188mm 横128mm 厚さ20mm
重さ 320g
298ページ
並製
定価 2,000円+税
ISBN
978-4-7791-1519-6
Cコード
C0095
一般 単行本 日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2010年7月
書店発売日
登録日
2010年7月5日
最終更新日
2014年12月19日
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書評掲載情報

2010-09-19 朝日新聞
2010-08-29 東京新聞/中日新聞
2010-08-29 日本経済新聞

紹介

山本周五郎の「赤ひげ」は捕物帖?
「捕物帖」は日本のオリジナル文化! その正体は純然たる探偵小説、ミステリだ。
岡本綺堂『半七捕物帳』から宮部みゆきの霊能捕物帖『震える岩』まで、百年に近い捕物帖の流れに分け入り、新たな読み方・愉しみ方を案内する。

目次

第Ⅰ部  江戸のヒーロー 定説と異説 
第一章 三大捕物帖と林不忘『釘抜藤吉捕物覚書』
  一、半七の前に半七なく……
  二、白井喬二の「伝奇捕物帖」
  三、林不忘にとって「最初の」探偵小説創作が捕物帖だった
  四、『右門捕物帖』は相棒小説の先駆的作品
  五、平次は「国民文学」のスケールを実現した
第二章 横溝正史『人形佐七捕物帳』
一、偽装することによって作品の純度を保った
二、毒々しい装飾趣味と謎解き志向との合体
三、不埒な作家の意地
四、突然の連載に打ち切り
五、捕物帖という聖地(アジール)
第三章 城昌幸『若さま侍捕物手帖』 
一、江戸版の安楽椅子探偵のはしり
二、密室殺人を描くための捕物帖
三、スーパースターとしての若さま侍
第四章 久生十蘭『顎十郎捕物帳』 
一、捕物帖の形式をとった探偵小説 
二、横溝、城、久生……
三、銃後の日本女性の理想像を求めた作品
四、捕物帖にこそ久生十蘭の真髄がある
第五章 坂口安吾『明治開化 安吾捕物帖』 
一、異色の作品「ロッテナム美人術」
三、急逝への悲しみが、花田清輝の批評眼を曇らせている
四、「堕落論」の後
五、『復員殺人事件』の中絶
第六章 夢野久作のマボロシの捕物帖 
一、マボロシの作品「狂歌師 赤猪口兵衛」
二、思考と情念は差別と交叉する
三、『犬博士博士』と『超人鬚野博士』
四、「骸骨の黒穂」という作品
五、〈穢多〉という用語の使用
六、『水平新聞』による糾弾
第七章 山本周五郎『赤ひげ診療譚』
一、探偵小説への果たされなかった求愛
二、「人山を見る、我水を見る」
三、変型捕物帖としての『赤ひげ診療譚』
四、裏ヴァージョン『五瓣の椿』
五、映画「赤ひげ」と小説『赤ひげ診療譚』
第Ⅱ部 捕物帖百人の時代 
1 捕物帖黄金期・三題 
村上元三『加田三七捕物そば屋』
捕物作家クラブ『黒門町伝七捕物帳』
島田一男『同心部屋御用帳』
2 ピカレスク捕物帖・三題 
柴田錬三郎『岡っ引どぶ 柴錬捕物帖』
多岐川恭『ゆっくり雨太郎捕物控』
笹沢左保『地獄の辰無残捕物控』
3 捕物帖維新・三題 
池波正太郎『鬼平犯科帳』
平岩弓枝『御宿かわせみ』
山田風太郎『警視庁草紙』
4 ミステリ捕物帖・三題 
都筑道夫『なめくじ長屋捕物さわぎ ちみどろ砂絵』
泡坂妻夫『夢裡庵先生捕物帳 びいどろの筆』
都筑道夫『新顎十郎捕物帳』
5 ハードボイルド捕物帖・三題 
藤沢周平『彫師伊之助捕物覚え 消えた女』
伊藤桂一『風車の浜吉・捕物綴 病みたる秘剣』
白石一郎『若杉清吉捕物控 長崎ぎやまん波止場』
6 明治捕物帖・三題 
長谷川伸『明治の探偵』
結城昌治『仕立屋銀次隠し台帳』
有明夏夫『大浪花諸人往来 耳なし源蔵召捕記事』
7 エロス捕物帖・三題 
梶山季之『彫辰捕物帖』
南原幹雄『付き馬屋おえん 暗闇始末』
胡桃沢耕史『袖ノ下捕物帳 春艶の巻』
8 奇妙奇天烈捕物帖・三題 
国枝史郎『十二神(オチフルイ)貝十郎手柄話』
五味康祐『まん姫様捕物控』
八切止夫『麻田剛立事件帖』
9 ニューウェイヴ捕物帖・三題 
澤田ふじ子『禁裏御付武士事件簿 神無月の女』
佐藤雅美『恵比寿屋喜兵衛手控え』
川田弥一郎『江戸の検屍官』
10 女性捕物帖・三題 
北原亞以子『深川澪通り木戸番小屋』
宮部みゆき『霊験お初捕物控 震える岩』
宇江佐真理『髪結い伊三次捕物余話』
11 現在進行形・三題 
松井今朝子『並木拍子郎種取帳 一の富』
東郷隆『とげ抜き万吉捕物控 異国の狐』
風野真知雄『耳袋秘帖 赤鬼奉行根岸肥前』

版元から一言

(社)日本図書館協会 選定図書

著者プロフィール

野崎 六助  (ノザキ ロクスケ)  (

のざき ろくすけ
1947年 東京生まれ
1992年『北米探偵小説論』(双葉文庫)で日本推理作家協会賞受賞
小説に『安吾探偵控』(東京創元社)など
評論に『魂と罪責―もうひとつの在日朝鮮人文学論』(インパクト出版会)
『アメリカを読むミステリ100冊』(毎日新聞社)など

上記内容は本書刊行時のものです。