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鈴木邦男の読書術
言論派「右」翼の原点
- 出版社在庫情報
- 品切れ・重版未定
- 初版年月日
- 2010年4月
- 書店発売日
- 2010年4月13日
- 登録日
- 2010年3月30日
- 最終更新日
- 2023年1月31日
紹介
破天荒な本だ。思い切り真面目であり、思い切りふざけている…。
「僕の運動をしてきた過去も、人生の歩みも、考えも、未来も、〈全て〉はここにある。…四十年間、右翼運動をやってきたというが、本当は、ただの「読書人」だったのではないか。本を読むように運動をやり、本を読むように人と付き合ってきたのではないか。いや、運動も、事件も、友人も…全ては〈大きな本〉の一ページだったのかもしれない。ずーっと、その〈大きな本〉を読んできただけかもしれない。「本を読む」だけの人生だったのかもしれない。」(「あとがき」より)
目次
第1章 出会いと別れの読書術
雨宮処凛さんに初めて出会った夜
① とうじ魔とうじさんのライブが全ての始まり
② 糸楽器。数字紙芝居。フォークギター。奇妙なライブだった
③ この瞬間だね、「雨宮処凛」が誕生したのは!
④ 私は『ガロ』のサブカル・ライターでした
夭折の美学・高野悦子『二十歳の原点』
①「現実」に戻れない人々もいる
② 森田必勝、沖雅也、高野悦子の墓参をしたという
③『アナーキズム』を読み、小田実、高橋和巳を読む
④ スキーを売って、『資本論』を買う!
見沢知廉は現代文学の過酷な現場で戦死した
① 「しのぶ会」での福田和也、島田雅彦の挨拶
② 私の言葉は「悪魔のささやき」だったのでしょう
③ サブカルの帝王・中森明夫の言葉
『私は「悪者」に味方する』の遠藤誠弁護士に最後に会った夜
① 「新左翼と新右翼の禅問答」
② 「おまえがやったんだろう…」
③ 僕にとって先生はまさに神であり、仏だった
植垣康博『兵士たちの連合赤軍』とヒトラーの本に学ぶ
① 恋もあり、過激なロマンも…
② 闘う革命マシーンヘの道をひた走る
③ ヒトラーのずばぬけた集金能力
④ 非合法活動だけでは政権はとれない
高橋和巳の『邪宗門』と私の思想のルーツ
① 狙い目は『邪宗門』
② 次は『日本の悪霊』を読んだらいい
③ 今日の連合赤軍を予言していた
中島らもさんが死んだ
①「鈴木邦男の襲撃に備えて武器を集めてる」と…
② 中華料理店の二階でプロレスや武器の話をした。夜中まで
③ 大麻店の主人、スティーブン・セガールの娘も来てたよ。最後の晩餐に
第2章 大作を読み通す読書術
『決定版 三島由紀夫全集』全四四冊を読破した!
① 皆も挑戦してみたらいい。前からでも後ろからでも
② 日本を震撼させた1970年11月25日。その直前の行動が書かれている
③ 皇太子御成婚パレードの「投石少年」について衝撃的文章を書いていた
探し続けて四十年、読破した大河小説『人生劇場』全十一巻!
① これは現代の話だ!
② 『人生劇場』に触発されて書かれた五木寛之の『青春の門』
③ すべてヒットした映画『人生劇場』
④ 「やると思えば どこまでやるさ…」
私の原点は司馬遼太郎の『燃えよ剣』だ!
――『新潮現代文学』(全八十巻)を読破した!
① 学生時代の方が「質の読書」をしていたな
② 当時の右翼学生には「竜馬派」と「土方派」があった
③ 沖田総司のように、猫を斬りそこねて死ぬ。いいね
中里介山の『大菩薩峠』全四一巻を読まにゃ、日本人じゃない!
①『大菩薩峠』の書き出し
② 主人公・机竜之助は悪党です
③ 菊池寛と田中智学と北一輝
④ 中里介山の絶望的な女性観
⑤ 赤軍派の大菩薩峠事件
今年は、司馬遼太郎の『坂の上の雲』(全八巻)だ!
① 中島誠の『司馬遼太郎と「坂の上の雲」』
② 何故、映像化に踏み切ったのか
③ 俳人の正岡子規と野球
第3章 読書戦争・ちくま編 対談・高木尋士×鈴木邦男
①まずは、初めに『戦後日本思想大系』(全十六巻)を読んでみよう!
②次は頑張って『現代日本思想大系』(全三五巻)を読んでみよう!
③ これからの課題だね。『近代日本思想大系』(全三六巻)は
④ 芹沢光治良の『人間の運命』(全十四巻)で「刷り込み」と「脱却」を知る
⑤ 活動家の必読書だよ。立花隆の『天皇と東大』は
⑥ 何のために本を読む
第4章 行動派のための読書術
はじめに
第一、ノルマを決めて読む
第二、併読する
第三、全集ものを読む
第四、テーマ別に読む
第五、メシは食わなくとも本は読む
第六、いい友人を持つ
第七、気分を変えてもう一度
第八、ビラ、パンフなどは読まない
第九、カードはとらない
第十、サインペンを使う
第十一、どこでも読む
第十二、金があったらともかく本を買う
第十三、いらない本は思い切って捨てる
第十四、無償の行為こそが実を結ぶ
第5章 何を読んだか――1900年・2000年・2009年
上記内容は本書刊行時のものです。