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ナノ・ソート
現代美学、あるいは現代美術で考察するということ
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2008年1月
- 書店発売日
- 2008年1月18日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2019年6月26日
紹介
現代の美学のために――現代美術についてではなく、現代美術で考える、ひとつの実践としての極小の思考(ナノ・ソート)。
ドクメンタ11からドクメンタ12へ。
ヴェネツィア・ビエンナーレ、マニフェスタ、ミュンスターの彫刻プロジェクト、
社会彫刻、開かれた作品、オルタナティヴ、PC(政治的正当性)。
作品を制作することだけがアートではない、誰もがアートをとおして世界に言及することができる――アーティストだけでなく、間接的に関わるキュレータ、表現を受け止める観衆について、そして日常生活から発言するための方法としてのアートを考える。
目次
世界に沈黙する危険と、世界に言及する危険
……アートと社会の関係について
フィクションとしての歴史
……事実を覆い隠すもの、あるいは世界から切断されたもの
二つのボールを追いかけて……
……ウリ・ツァイの、見つめえぬものと名づけえぬもの
キッチンという工場
……モナ・ハトゥムとジャニーヌ・アントーニ
二人のジョアン
……愛と妖精と、そして世界
水滴の彼方
……イリヤ・カバコフの美術館と共同キッチン
そしてそこに、傷口が密かに口をあけた
……ピピロッティ・リストという凶器
存在としての光
……ジェームズ・タレルという視覚理論
フォトジェニックの憂鬱
……ウォルフガング・ティルマンスという純粋
古着屋の奥からの視線
……クリスティン・ヒルとボイス、そしてエーコ
小さな物語の復権
……アッティラ、アタマン、ケントリッジ
道は身体のただなかに終わる?
……知識という抑圧から逃れて
階段の下の作業部屋
……フィッシェリ&ヴァイスの奇妙な歪み
丘を下り、雑踏のなかへ
……多視点の歴史、実践としての言説
前書きなど
■本書で言及するアーティストたち……
アトラス・グループ、ジリアン・ウェアリング、マリア・ルジターノ
ゲルハルト・リヒター、ウリ・ツァイ、モナ・ハトゥム、ジャニーヌ・アントーニ
ジョアン・ロウロ、ジョアン・タバラ
イリヤ・カバコフ、ピピロッティ・リスト、マリナ・アブラモビッチ
ジェームズ・タレル、ウォルフガング・ティルマンス、
クリスティン・ヒル、ヨゼフ・ボイス、
エイヤ=リサ・アッティラ、クトゥルー・アタマン、ウィリアム・ケントリッジ、
リネケ・ダイクストラ、古橋悌二、ダムタイプ、フィッシェリ&ヴァイス、
アルトゥール・ジミェフスキ……
■そのほか登場するアーティスト、キュレータ、批評家、作家たち……
オクウィ・エンヴェゾー、ハンス・ウルリッヒ・オブリスト、ウタ・メタ・バウアー
ボリス・グロイス、ロジャー・マルティン・ブーゲル
伊奈英次、桑原史成、重森弘淹
マルセル・デュシャン、アンディ・ウォーホール
トーマス・ヒルシュホルン
ナン・ゴールディン、ナム・ジュン・パイク
ロバート・キャパ、ベッヒャー夫妻、ジェフ・ウォール、マーティン・パー
リチャード・ミズラック
ジョン・ケージ、ギャヴィン・ブライアーズ
カールハインツ・シュトックハウゼン、グレン・グールド
ルートヴィッヒ・ヴィトゲンシュタイン、エルンスト・マッハ、ロラン・バルト
ウンベルト・エーコ、アントニオ・タブッキ、フェルナンド・ペソア
ブレーズ・サンドラール、ジェームズ・グラハム・バラード
ジェームズ・ジェローム・ギブソン、ジュリア・クリステヴァ
ピエール・ブルデュー、エルンスト・ブロッホ
マーシャル・マクルーハン、ルイス・マンフォード
エドワード・サイード、ハンス・ペーター・デュル
アドリアーノ・ソフリ、マイケル・ムーア……
版元から一言
■書評……『季刊 d/SIGN デザイン』no.16/阿部嘉昭氏(太田出版 08年8月)
『美術手帖』09.1月号/国境を超える10冊の本「いま読むべきアートブック300」
上記内容は本書刊行時のものです。