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ファルスについて 松山巖(著) - 皓星社
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ファルスについて (ファルスニツイテ) 偏愛的作家論 (ヘンアイテキサッカロン)

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発行:皓星社
四六判
256ページ
上製
価格 2,800 円+税   3,080 円(税込)
ISBN
978-4-7744-0888-0   COPY
ISBN 13
9784774408880   COPY
ISBN 10h
4-7744-0888-3   COPY
ISBN 10
4774408883   COPY
出版者記号
7744   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
不明
発売予定日
登録日
2026年4月9日
最終更新日
2026年6月4日
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紹介

「ひさしぶりに本を出すことになった。書評集『本を読む。』以来だからじつに8年ぶり。どれも既発表なのは前著と同様で、当然のことながら見覚えのある論旨はあってもすべて単著に未収録の論考やエッセイからなっている。私自身書いたことを忘れていた文章もあったが、どこかに置き忘れていたパズルのピースが舞い戻ってきたようでうれしい。楽しんでお読みいただければ、と思う次第」(本書あとがきより)

 明治の幸田露伴から平成の須賀敦子まで。『乱歩と東京』(日本推理作家協会賞)『うわさの遠近法』(サントリー学芸賞)『群衆』(読売文学賞)『闇のなかの石』(伊藤整文学賞)の著者にして全国紙書評委員を務めること20年、「本の目利き」が綴った日本近現代文学・作家案内。

目次

Ⅰ 
味露記 幸田露伴讃
幸田露伴、釣り糸を垂らす
雑巾がけも奥が深い 露伴から文へ
美人論、即、写真論 「露団々」「艶魔伝」を読む
「かくれんぼ」の新しさ 斎藤緑雨
タテヨコについて横になって考える 宮武外骨と夏目漱石
生を写す鏡、小さな季節 正岡子規
子規の「写生」と写真論

Ⅱ 
優しい男、生涯が詩人だった 石川啄木
なぜ終わりのない話を書きつづけたのか 中里介山『大菩薩峠』
なま若さの魅力 佐藤春夫『田園の憂鬱』
路地、何も変わったところではない 室生犀星
遊民からロボットへ 探偵小説の系譜
「不健全派」小酒井不木の位置
うわさの誕生 夢野久作の小説群
殺人よりもステキな怖さ 夢野久作の東京ルポルタージュ

Ⅲ 
月はすきまから睨む 内田百閒
永遠の捨て子がみる夢 石川淳
無精な天才の大ファルスについて 山田風太郎『忍法封印いま破る』
ヒトに還る場所 深沢七郎
自在な眼の怖さ 色川武大『遠景』
ラディカリズムとしての中庸 物語作者・澁澤龍彦
繭のなかのやさしさ 中上健次『讃歌』

Ⅳ 
星々輝かした偉大な闇 追悼・山田風太郎
餓鬼大将の節度 追悼・種村季弘
いったいどこに隠れているのだろう 追悼・久世光彦
悲しむのはこれからだ 追悼・川村二郎
須賀さんとの会話 須賀敦子のイタリアへ

あとがき
初出一覧

版元から一言

登場する作家は明治期の第1部――幸田露伴、斎藤緑雨、宮武外骨、夏目漱石、正岡子規、大正前後の第2部――石川啄木、室生犀星、佐藤春夫、江戸川乱歩、久生十蘭、夢野久作、小酒井不木、中里介山、戦後篇の第3部――内田百閒、石川淳、山田風太郎、色川武大、深沢七郎、中上健次、渋澤龍彦、追悼文集の第4部――山田風太郎、種村季弘、久世光彦、川村二郎、須賀敦子。すべて著者単独著に未収録の論考・エッセイで構成。

著者プロフィール

松山巖  (マツヤマ イワオ)  (

1945年、東京に生まれる。東京芸術大学美術学部建築科卒業。作家、評論家。評論・エッセイ『乱歩と東京――1920都市の貌』(PARCO出版1984、ちくま学芸文庫1994、双葉文庫1999/日本推理作家協会賞)『まぼろしのインテリア』(作品社1985、改題『百年の棲家』ちくま学芸文庫1995)『都市という廃墟』(新潮社1988、ちくま学芸文庫1995)『うわさの遠近法』(青土社1993、講談社学術文庫1997、ちくま学芸文庫2003/サントリー学芸賞)『肌寒き島国――「近代日本の夢」を歩く』(朝日新聞社1995)『群衆――機械のなかの難民』(読売新聞社1996/読売文学賞)『銀ヤンマ、匂いガラス』(毎日新聞社1996)『世紀末の一年――一九〇〇年ジャパン』(朝日新聞社1999)『松山巖の仕事I 路上の症候群 1978-2000』『松山巖の仕事II 手の孤独、手の力』(以上、中央公論社2001)『建築はほほえむ――目地 継ぎ目 小さき場』(西田書店2004)『住み家殺人事件――建築論ノート』(みすず書房2004)『須賀敦子の方へ』(新潮社2014/新潮文庫2018)、『本を読む。――松山巖書評集』(西田書店2018)、小説『闇のなかの石』(文藝春秋1995/伊藤整文学賞)『日光』(朝日新聞社1999)『くるーりくるくる』(幻戯書房2003)『猫風船』(みすず書房2007)ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。