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澄みわたる大地 カルロス・フエンテス(著) - 現代企画室
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セルバンテス賞コレクション

澄みわたる大地
原書: La regin ms transparente

発行:現代企画室
四六判
縦194mm 横139mm 厚さ38mm
508ページ
上製
定価 3,200円+税
ISBN
978-4-7738-1207-7
Cコード
C0097
一般 単行本 外国文学小説
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2012年3月
書店発売日
登録日
2012年2月23日
最終更新日
2017年7月11日
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書評掲載情報

2012-06-17 産經新聞
評者: 西村英一郎(国際武道大学教授)
2012-04-22 日本経済新聞
評者: 野谷文昭(東京大学教授)

紹介

メキシコ都市小説の原点、遂に刊行!



外交官の子息として少年時代からアメリカ大陸の名だたる諸都市を渡り歩いた著者は、20代半ばでようやく母国に落ち着いた。彼は「余所者のメキシコ人」として、多様な人種と社会階級が混在する猥雑な大都市=メキシコ・シティに魅せられた。



無名に等しい作家の初長編は、斬新な文学的実験、方言も俗語も歌も叫びも、そして沈黙をすら取り込んだ文体、街中から/豪邸から/スラムから聞こえてくる複数の声の交響によって、「時代の感性」を表現し、人びとの心を鷲づかみした。

著者プロフィール

カルロス・フエンテス  (フエンテス,C.(カルロス))  (

外交官の息子としてパナマに生まれた後、キト、モンテビデオ、リオ・デ・ジャネイロ、ワシントンDC、サンティアゴ(チリ)、ブエノス・アイレスなど、アメリカ大陸の諸都市を転々としながら幼少時代を過ごし、文学的素養とコスモポリタン的視点を培う。1952年にメキシコに落ち着いて以来、『オイ』、『メディオ・シグロ』、『ウニベルシダッド・デ・メヒコ』といった文学雑誌に協力しながら創作を始め、1955年短編集『仮面の日々』で文壇にデビュー。『澄みわたる大地』(1958)と『アルテミオ・クルスの死』(1962)の世界的成功で「ラテンアメリカ文学のブーム」の先頭に立ち、1963年にフリオ・コルタサルとマリオ・バルガス・ジョサ、1964年にガブリエル・ガルシア・マルケスと相次いで知り合うと、彼らとともに精力的にメキシコ・ラテンアメリカ小説を世界に広めた。1975年発表の『テラ・ノストラ』でハビエル・ビジャウルティア文学賞とロムロ・ガジェゴス賞、1988年にはセルバンテス賞を受賞。創作のかたわら、英米の諸大学で教鞭を取るのみならず、様々な外交職からメキシコ外交を支えた。フィデル・カストロ、ジャック・シラク、ビル・クリントンなど、多くの政治家と個人的親交がある。旺盛な創作意欲は現在まで衰えを知らず、長編小説『クリストバル・ノナト』(1987)、『ラウラ・ディアスとの年月』(1999)、『意志と運』(2008)、短編集『オレンジの木』(1994)、『ガラスの国境』(1995)、評論集『新しいイスパノアメリカの小説』(1969)、『セルバンテス、または読みの批判』(1976)、『勇敢な新世界』(1990)、『これを信じる』(2002)など、膨大な数の作品を残している。

寺尾 隆吉  (テラオ リュウキチ)  (

1971年名古屋生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(学術博士)。メキシコのコレヒオ・ デ・メヒコ大学院大学、コロンビアのカロ・イ・クエルボ研究所とアンデス大学、ベネズエラのロス・アンデス大学メリダ校など6年間にわたって、ラテンアメリカ各地で文学研究に従事。政治過程と文学創作の関係が中心テーマ。現在、フェリス女学院大学国際交流学部准教授。

著書:"Literaturas al margen"(ベネズエラ、メリダ、2003)、"La novelstica de la violencia en Amrica Latina : entre ficcin y testimonio"(ベネズエラ、メリダ、2005)、『フィクションと証言の間で―現代ラテンアメリカにおける政治・社会動乱と小説創作』(松籟社、京都、2007)。訳書:エルネスト・サバト『作家とその亡霊たち』(現代企画室、東京、2009)、オラシオ・カステジャーノス・モヤ『崩壊』(同、2009)、マリオ・バルガス・ジョサ『嘘から出たまこと』(同、2010)、フアン・ヘルマン『価値ある痛み』(同、2010)、フアン・カルロス・オネッティ『屍集めのフンタ』(同、2011)。

上記内容は本書刊行時のものです。