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公認心理師のための「心理支援」講義
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2022年7月20日
- 書店発売日
- 2022年7月11日
- 登録日
- 2022年5月27日
- 最終更新日
- 2022年7月8日
紹介
臨床現場のリアルにあわせて,心理支援の技法を柔軟に使いこなす〈専門性〉とは。認知行動療法による学校や病院等での実践から体験的に学ぶ。アセスメント,ケース・フォーミュレーション,介入の実際まで,クライエントや関係者と協働して問題解決に取り組むためのポイントを具体的に解説。本書と連動した講義動画も視聴可。
目次
シリーズ紹介
序 文
●PART 1 子どものための認知行動療法の基本を学ぶ
0 はじめに:講義の概略
1 子どもの認知行動療法とは何か
(1) 成人用の認知行動療法の構造
(2) 成人用の認知行動療法を子どもに適用する難しさ
(3) 子どもの認知行動療法で必要なこと
2 認知行動療法の基本を確認する
(1) 認知行動療法の基本構造:刺激-反応図式
(2) 問題行動は悪循環の一部でしかない
(3) ケース・フォーミュレーションとは
(4) ケース・フォーミュレーションの例
(5) 認知行動療法の介入の基本的手続き
(6) 認知行動療法のプロセス
(7) 子どもの認知行動療法の実践に向けて
3 子どもの認知行動療法の実践ポイント
(1) 子どもの事例の特徴
(2) 子どもの認知行動療法に特有な介入手続き
(3) 動機づけの程度を確認する
(4) 動機づけを高める
(5) 問題の外在化
(6) ケース・フォーミュレーションを用いた説明
(7) 親への心理教育
4 アセスメントのポイント
(1) 問題の特定化:何が問題なのか
(2) 具体的に問題をとる
(3) 行動を具体的に観察し,推測し,質問する
(4) 攻撃的な人の認知の偏り
(5) ケース・フォーミュレーションの作成
(6) ケース・フォーミュレーションの種類
5 介入の組み立て方
(1) 認知行動療法の基本技法
(2) 認知行動療法の3 つの系譜
(3) 認知行動療法の構造
(4) 柔軟な対応の必要性
(5) 応用行動分析のポイント
(6) 子どもの認知行動療法の流れ
(7) PART1 のまとめ
PART 1 確認問題
●PART 2 認知行動療法を活用したスクールカウンセリングの展開
0 はじめに:講義の概略
1 スクールカウンセリング活動と認知行動療法
(1) あるスクールカウンセラーの1日(小学校編)
(2) あるスクールカウンセラーの1日(高校編)
(3) SC 活動の内容,場,対象
(4) SC 活動において心がけること
2 認知行動療法を基礎とした支援の6ステップ
(1) 支援の6ステップ① 関係作り
(2) 支援の6ステップ② 査定
(3) 支援の6ステップ③ 告知と介入計画
(4) 支援の6ステップ④ 介入実施
(5) 支援の6ステップ⑤ モニター
(6) 支援の6ステップ⑥ 再発予防と終結
3 認知行動療法を活用した学校での支援の7つのコツ
(1) 支援のコツ① モンダイを観察する視点をもつ
(2) 支援のコツ② 根本解決や犯人探しに拘泥しない
(3) 支援のコツ③ 機能をとらえて,適切なものに置き換える
(4) 支援のコツ④ 達成しやすく,快が随伴する目標を立てる
(5) 支援のコツ⑤ 好ましい変化をとらえ,明瞭かつ肯定的に指摘する
(6) 支援のコツ⑥ 介入対象の認知や行動を定量化する
(7) 支援のコツ⑦ 再発予防の取り組みを重視する
4 問題別対応方法
(1) 不登校支援の原則
(2) 家のメリットを減らし,学校のメリットを増やす
(3) 不登校支援を円滑に進めるポイント
(4) 発達障害の支援① 機能分析
(5) 発達障害の支援② 適切な代替行動
(6) 発達障害の支援③ 回避・注目・感覚の3つの機能
(7) PART2のまとめ
PART 2 確認問題
●PART 3 医療で認知行動療法を活用するために
0 はじめに:講義の概略
1 心療内科クリニックでの活用
(1) 綾瀬駅前診療所での経験
(2) 大学院研修生の担当ケース(H8 ~ H17)
(3) 大学院研修生の担当ケース(H26 ~ H27)
2 行動医学という分野
(1) 行動医学とは
(2) 隣接領域との関係
(3) 行動医学の対象領域
(4) 行動医学では人間をどう理解するのか
(5) 心身相関マトリックスからの理解
(6) 狭義の心身医学と心身相関マトリックス
(7) 広義の心身医学と心身相関マトリックス
(8) 行動医学と心身相関マトリックス
3 現代医療とセルフケア
(1) 現代医療を構成する3つの要素
(2) 近代医学の診断と治療の論理
(3) 生活習慣病・心身症の診断と治療の論理
(4) 国際障害分類の障害構造モデル
(5) 国際生活機能分類の生活構造モデル
4 医療現場での支援への参加
(1) 医療現場で支援するということ
(2) 診断とアセスメントに関する比較研究
(3) 診断と心理アセスメントの違い
(4) 臨床心理学における異常の判断
(5) 心理アセスメントと介入
(6) ケース・フォーミュレーションと介入プロセス
(7) 補足:病歴聴取について
5 専門分化と権限の委譲
(1) 専門分化と権限の委譲による医療の発展
(2) 認知行動療法の担い手が求められている
PART 3 確認問題
●PART 4 認知行動療法の実践的理解と介入の工夫
0 はじめに:講義の概略
1 ケース・フォーミュレーションとは
(1) 現在の状況をリアルに思い描くために
(2) 症状や困難の変化と変化後を想像すること
2 ケース・フォーミュレーションの事例1:適応障害
(1) 事例1:適応障害の男性
(2) 追加で補うべき情報
(3) 症状や困難の維持を説明するケース・フォーミュレーション
(4) リアルな改善解消の想像
(5) セラピストというエージェントにできるとよいこと
(6) 実際の介入
(7) 本章のまとめ
3 ケース・フォーミュレーションの事例2:強迫症
(1) 事例2:加害強迫の女性
(2) 追加で補うべき情報
(3) 症状や困難の維持についての説明のためのケース・フォーミュレーション
(4) セラピストのシナリオ作り,セラピストにできること
(5) 実際の介入
4 ケース・フォーミュレーションの事例3:ギャンブル障害
(1) 事例3:ギャンブル障害の男性
(2) 追加で補うべき情報
(3) リアルな改善解消の想像
(4) 実際の介入
(5) PART 4 のまとめ:セラピストに求められること
PART 4 確認問題
●付録 公認心理師試験で出題された心理学的介入技法
引用・参考文献
索 引
上記内容は本書刊行時のものです。