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モラルを育む〈理想〉の力 ウィリアム・デイモン(著) - 北大路書房
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モラルを育む〈理想〉の力 (モラルヲハグクムリソウノチカラ) 人はいかにして道徳的に生きられるのか (ヒトハイカニシテドウトクテキニイキラレルノカ)
原書: The Power of Ideals: The Real Story of Moral Choice

哲学・宗教
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発行:北大路書房
四六判
288ページ
並製
価格 2,700円+税
ISBN
978-4-7628-3134-8   COPY
ISBN 13
9784762831348   COPY
ISBN 10h
4-7628-3134-4   COPY
ISBN 10
4762831344   COPY
出版者記号
7628   COPY
Cコード
C3011  
3:専門 0:単行本 11:心理(学)
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2020年11月20日
書店発売日
登録日
2020年9月29日
最終更新日
2020年12月2日
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書評掲載情報

2021-06-07 日本教育新聞    2021年6月7日
評者: 大久保 俊輝 氏(亜細亜大学特任教授)
2021-04-10 図書新聞    第3492号 2021年04月17日 (土曜日)
評者: 松尾直博 氏(東京学芸大学教育学部教授)
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紹介

 ゲーム理論や進化論,脳科学に偏重した最近の道徳性心理学は,「人間を希望のない存在」として捉えることに終始している。
 こうした傾向に反し,本書は,アメリカ人女性として初めてノーベル平和賞を受賞したジェーン・アダムズ,黒人初の南アフリカ大統領のネルソン・マンデラ,第2代国連事務総長のダグ・ハマーショルドなど,6人の「モラル・リーダー」を取り上げ,道徳的に生きる上で重要な3つの美徳(誠実,謙虚,信仰/信条)を切り口に検証。
 道徳的選択(モラル・コミットメント)という人間の能力をいきいきと浮かび上がらせる。

[原書]Damon, W. & Colby, A. (2015). THE POWER OF IDEALS: The Real Story of Moral Choice. Oxford University Press

●本書で取り上げるモラル・リーダー
ジェーン・アダムズ(米国女性初のノーベル平和賞受賞者)
ネルソン・マンデラ(南アフリカ第8代大統領)
ダグ・ハマーショルド(第2代国連事務総長)
アブラハム・ヨシュア・ヘッシェル(ユダヤ教神学者/公民権運動・反戦運動の指導者)
ディートリッヒ・ボンヘッファー(キリスト教神学者/反ナチ抵抗者)
エレノア・ルーズベルト(F.ルーズベルト大統領夫人)

【主な目次】
第一章 道徳性の新しい科学の誤った展開
第二章 能動的で理想を追求する,動機づけられた道徳的自己
第三章 完全なる道徳性心理学を目指して
第四章 誠実
第五章 謙虚さ
第六章 信じる心
第七章 道徳的真実への普遍的な探求

目次

 日本語版によせて
 謝辞
 はじめに

第一章 道徳性の新しい科学の誤った展開
 道徳性に関する新しい科学の科学的妥当性
 道徳的形成に関する科学的研究の変化する伝統

第二章 能動的で理想を追求する、動機づけられた道徳的自己 
 ジェーン・アダムズ(Jane Addams)
 ネルソン・マンデラ(Nelson Mandela)
 ダグ・ハマーショルド(Dag Hammarskjold)
 アブラハム・ヨシュア・ヘッシェル(Abraham Joshua Heschel)
 ディートリッヒ・ボンヘッファー(Dietrich Bonhoeffer)
 エレノア・ルーズベルト(Eleanor Roosevelt)
 理想と道徳的生活、模範性と不完全さ、非凡さと平凡さ

第三章 完全なる道徳性心理学を目指して
 遺伝によるもの――道徳的な成長の種
 道徳的文化のすべて
 文化と能動的な関わり
 道徳的な理解
 道徳的感情
 道徳的動機づけ
 道徳的キャラクターと美徳

第四章 誠実
 なぜ人は誠実さに苦しむのか
 6人の20世紀を代表するリーダーは、世界を変える道徳目標を成し遂げようとするために、いったい誠実さについてどれくらい重視していたのか
 優れた判断力
 決心
 公共の義務としての真実
 心を開くこと
 真実は進化する
 平凡な生活と卓越した生活における真実

第五章 謙虚さ
 なぜ謙虚さについて学ぶのか
 謙虚さの概念、矛盾と一致
 6人の20世紀モラル・リーダーに見る謙虚さ
 モラル・リーダーの謙虚さ
  ・道徳的理想としての謙虚さ
  ・自身を冷静に見る謙虚さ
  ・連帯意識という謙虚さ
  ・物質的簡素という謙虚さ
  ・自分の限界を認識する
  ・心の広さとしての謙虚さ
 統合的な再定義
 私たちにとっての謙虚さ

第六章 信じる心
 6人のモラル・リーダーの信仰
 信仰と誠実
 スピリチュアルな体験   
 超越的実在と人間   
 道徳的指針としての宗教的テーマ
 静穏、希望、そして勇気
 信仰の要求
 信仰の実践
 謙虚さと真実によって和らげられた信仰

第七章 道徳的真実への普遍的な探求
 文化的に多様なグローバルな時代における普遍的な規範の勝利
 個人の主体、内省、そして能動的な道徳的選択
 共有され、変化し、終わりのない道徳的真実を求めて
 教育、人間の発達、道徳的真実

 訳者あとがき
 引用文献
 人名事項/事項索引

著者プロフィール

ウィリアム・デイモン  (デイモン ウィリアム)  (

ウィリアム・デイモン(William Damon)
スタンフォード大学の教授兼、同大学の青年期センター所長。フーヴァー戦争・革命・平和研究所の主席研究員。Parent's Choice Book Awardを受賞した「Greater Expectations」を含む18冊の本を著している。彼の研究は、ボストングローブ、ニューヨークタイムズ、USA トゥデイ、ウォール・ストリート・ジャーナル、ワシントンポストなど、多くの全国的な出版物で取り上げられている。

アン・コルビー  (コルビー アン)  (

アン・コルビー(Anne Colby)
ハーバード大学のヘンリーマレー・リサーチ・センター長、さらにはカーネギー教育振興財団の主席研究者を経て、現在はスタンフォード大学の教授(consulting professor)。道徳発達分野において生涯にわたって功績を残した者に贈られる、クマーカー賞を道徳教育学会から受賞している。さらに、アメリカ大学協会からフレデリックW. ネス・ブック賞を受賞した「大学生のビジネス教育の再考(Rethinking Undergraduate Business Education)」を含む9 冊の本を著している。彼女の研究は、クロニクル・オブ・ハイヤー・エデュケーション、ニューヨークタイムズ、ウォール・ストリート・ジャーナルなどの全国的な出版物で取り上げられている。

渡辺 弥生  (ワタナベ ヤヨイ)  (

渡辺 弥生(わたなべ・やよい)
大阪府に生まれる。現在 法政大学文学部教授(教育学博士)
〈主著・論文〉
『幼児・児童における分配の公正さに関する研究』1992年 風間書房
『子どもの10 歳の壁とは何か? 乗り越えるための発達心理学』光文社 2011年
『感情の正体――発達心理学で気持ちをマネジメントする』ちくま書房 2019年
『発達心理学』心理学と仕事シリーズ5 巻 北大路書房 2017年(共編著)など

山岸 明子  (ヤマギシ アキコ)  (

山岸 明子(やまぎし・あきこ)
東京都に生まれる。順天堂大学医療短期大学、順天堂大学医療看護学部、スポーツ健康科学部教授を歴任。
専門は発達心理学・教育心理学。2014年定年退職。
〈主著・論文〉
『道徳性の発達に関する実証的・理論的研究』風間書房 1995年
『道徳性の芽生え 幼児期からの心の教育』単編 チャイルド本社 2000年
『対人的枠組みと過去から現在の経験のとらえ方に関する研究』風間書房 2006年
『発達をうながす教育心理学――大人はどうかかわったらいいのか』新曜社 2009年
『こころの旅――発達心理学入門』新曜社 2011年
『心理学で文学を読む 困難を乗り越える力を育む』新曜社 2015年
『つらさを乗り越えて生きる――伝記、文学作品から人生を読む』新曜社 2017年 など

渡邉 晶子  (ワタナベ アキコ)  (

渡邉 晶子(わたなべ・あきこ)
東京都に生まれる。現在 梅光学院大学文学部准教授(文学博士)
〈主著・論文〉
“Suspect Narratives of Solanio & Salarino: A Stylistic Analysis of The Merchant of Venice.” PALA 2012 Proceedings ON-LINE. 2012年
“Shylock and His Adversary: Towards a Stylistic Analysis of The Merchant of Venice”『聖心女子大学大学院論集』第35巻2号、3-31. 2013年
アクティブ・ラーニングとしての字幕翻訳 ――舞台と字幕をつなぐ試み―― 梅光学院大学高等教育開発研究所 紀要 第2 号 3-26. 2018年
“Amusing Effects of Speech Acts: An Interpretation of Maria's Marriage in Twelfth Night.” 2019 Proceedings ON-LINE. 2019年
語らない自己紹介に傾聴する: Never Let Me Go 梅光学院大学論集第53号. 2020年

上記内容は本書刊行時のものです。