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みんなのスピリチュアリティ アンドリュー・グッドヘッド(編) - 北大路書房
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みんなのスピリチュアリティ シシリー・ソンダース,トータルペインの現在
原書: Spirituality in Hospice Care: How Staff and Volunteers Can Support the Dying and Their Families

発行:北大路書房
四六判
376ページ
並製
定価 3,900円+税
ISBN
978-4-7628-3100-3
Cコード
C3047
専門 単行本 医学・歯学・薬学
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2020年3月20日
書店発売日
登録日
2020年1月17日
最終更新日
2020年5月11日
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書評掲載情報

2020-08-01 図書新聞    3459号(2020年8月8日)
評者: 坂井さゆり 氏(新潟大学大学院保健学研究科教授)
2020-07-11 北日本新聞  
2020-05-10 京都新聞  朝刊
評者: 安井禮子氏(医療・健康ライター)

紹介

ホスピスはいかにして死にゆく人とその家族を支えるのか?

ホスピス管理者,緩和ケア医,理学療法士,ボランティア,心理療法家,チャプレン,看護師,ソーシャルワーカー……
12人のベテランのホスピス臨床家たちが,〈スピリチュアリティ〉あるいは〈スピリチュアルケア〉をどのようなものとして理解しているのか,自身の経験を交えながら率直に語り合う。

「近代ホスピスの母」シシリー・ソンダースが創設したセント・クリストファー・ホスピス50周年記念として編まれた論文集。
[原著]Goodhead, A., & Hartley, N. (2017). Spirituality in Hospice Care: How Staff and Volunteers Can Support the Dying and Their Families. Jessica Kingsley Publishers Ltd.

【主な目次】
はしがき

第1章 スピリチュアルペインとは何か──ホスピス管理者の視点
第2章 患者の前にいることのニード──スピリチュアルケア・リードの視点
第3章 介入ではなく関係を──緩和ケア医の視点
第4章 ヘルスケアにおける希望の提示──理学療法士の視点
第5章 関係とレジリエンス──ホスピス・ボランティアの視点
第6章 トータルペインと多様性──教育者の視点
第7章 アートによるスピリチュアルペイン探求──心理療法家の視点
第8章 スピリチュアリティと宗教の緊張関係での仕事──チャプレンの視点
第9章 スピリチュアリティと職業──看護師の視点
第10章 スピリチュアルケアを実践する──三人の緩和ケア・ソーシャルワーカーの視点
結論
解説に代えて──「スピリチュアルペイン」を読む

目次

はしがき


第1章 スピリチュアルペインとは何か──ホスピス管理者の視点
 はじめに
 僕のバックグラウンド
 知らずにいることと決して満足しないこと
 四つの話
 結びに代えて

第2章 患者の前にいることのニード──スピリチュアルケア・リードの視点

第3章 介入ではなく関係を──緩和ケア医の視点
 はじめに
 ヒーラーとしての医師
 死の不安
 配慮の性質
 小さい話が大きな話になるとき
 尊厳――どのように見られたいか
 意味――答えのない問い
 語り方――われわれが選ぶ言葉
 チームの葛藤と相容れいない語り方
 手放すこと――ものを捨てること
 否認――誤解されている対処法
 希望と意気消沈
 火山と滝、怒りと恐怖
 関係を結ぶケア――ネットワークと夫婦
 結びに代えて

第4章 ヘルスケアにおける希望の提示──理学療法士の視点
 見込みがない旅におけるスピリチュアルな存在
 暗闇の中の希望
 体と心と生気の完全な統合
 スピリチュアルな死からの解放
 スピリチュアリティと人生の嵐

第5章 関係とレジリエンス──ホスピス・ボランティアの視点
 はじめに
 スピリチュアリティをどう見るか
 レジリエンス
 レジリエンスとスピリチュアリティ
 「間」とトランスパーソナルなもの
 ホスピスのボランティアとしての意味づけ――場面を設定すること
 アニバーサリーセンターでの関わり
 実際的な支援
 患者の家族
 社会的苦痛
 情緒的苦痛
 スピリチュアルペイン
 身体的苦痛
 結びに代えて

第6章 トータルペインと多様性──教育者の視点
 はじめに
 スピリチュアリティとは何か
 専門性の限界
 スピリチュアリティと動機づけ
 トータルペインと多様性
 スピリチュアルペイン
 結びに代えて

第7章 アートによるスピリチュアルペイン探求──心理療法家の視点
 はじめに
 スピリチュアリティ――私にとっての意味
 スピリチュアリティと専門職の生
 アートを使う心理療法
 トータルペインという概念
 スピリチュアルケアとスピリチュアルペイン
 スピリチュアル・ニードへの応答
 死や死ぬことについてのタブーを取り除くこと
 スピリチュアル・アセスメント
 スピリチュアルペインスピリチュアルな苦悩はどのように見えるか
 結びに代えて

第8章 スピリチュアリティと宗教の緊張関係での仕事──チャプレンの視点
 スピリチュアリティと宗教
 見ること
 つながること
 深み
 諦め
 スピリチュアルペイン
 トータルペイン
 概念の拡張
 結びに代えて

第9章 スピリチュアリティと職業──看護師の視点
 はじめに
 「守護天使」と「スピリチュアルな使命」
 私のスピリチュアルな生がどのように専門職の生と相互作用するのか
 トータルペイン
 スピリチュアルペイン
 結びに代えて

第10章 スピリチュアルケアを実践する──三人の緩和ケア・ソーシャルワーカーの視点
 はじめに
 コスタス
 サリー
 ニノン
 結びに代えて

結論

解説に代えて──「スピリチュアルペイン」を読む
訳者あとがき
文 献
索 引

前書きなど

【メディア紹介】
2020年5月10日付「京都新聞」
評者 安井禮子氏(医療・健康ライター)

 ホスピスは死にゆく人とその家族をどのようにして支えるのか―。本書は、ベテランのホスピス臨床家が、それぞれの専門性や経験を元に率直に語った論文集だ。
 執筆者は、緩和ケア医や理学療法士、ボランティア、心理療法家、看護師ら12人。「近代ホスピスの母」と呼ばれるシシリー・ソンダースが提唱した「トータルペイン(全人的苦痛)の考察などと合わせて、数多くの事例が心動かされるストーリーを通して示され、一般の人も興味深く読むことのできる内容となっている。
 「スピリチュアリティ」は霊性、神秘性とも訳されるが、包含するものは広く多様で、解釈には職業による役割や人生で遭遇したことなども影響する。自力で食べられなくなった患者に食道ステントを着けるのが正当という医師、これ以上介入せず穏やかに死を迎えるべきだと思う看護師。こうした対立は、最後の鎮静の決定の場合にも起こる。
 ギャップを埋める一つの方法は、相手の視点から世界を見ようとすること。相手が受け入れられない語り方はスピリチュアルな不信を招き、患者のケアの質を下げることにもなる。緩和ケア医のこの指摘は、日々の介護にも通じる。寄り添う、話を聴くというケアの基本も、実践は難しいが、忘れないようにしたい。……

著者プロフィール

アンドリュー・グッドヘッド  (グッドヘッド アンドリュー)  (

●アンドリュー・グッドヘッド(Andrew Goodhead)
2005年1月に,牧師としてセントクリストファーに参加し,2007年には博士課程研究を修了した。彼はメソジスト派の牧師であり,英国各地の都市部および農村部で14年の教会経験がある。セントクリストファーでのアンドリューの役割は,あらゆるエンドオブライフケアの専門家が,すべての患者と家族にスピリチュアルな評価と継続的サポートを提供するスキルと自信を持てるよう労を惜しまないことである。彼は特に,スピリチュアルニードを理解する方法としてのスピリチュアルペイン概念に興味を持っている。信仰を必要とする患者のために,アンドリューは,スピリチュアルケアリードとしての牧師による心理的ケアおよび宗教の役割を展開している。
Palliative Medicine (January 2106)誌では「一緒に歩いた分しか学べない:死にゆく人々のケアに対するコミュニティ聖職者の経験と態度:パイロット・スタディ(I think you just learned as you went along – community clergy’s experiences of and attitudes towards caring for dying people: A pilot study)」が,そしてMortality (January 2019)誌には,「メモリアル作りのファシリテーターとしてのホスピス(Hospices as facilitators of memorialisation)」が刊行された。

ナイジェル・ハートレー  (ハートレー ナイジェル)  (

●ナイジェル・ハートレー(Nigel Hartley)
ナイジェルは30年以上,エンドオブライフケアに携わっているが,2003年から2015年まではロンドンのセントクリストファーのサポーティブケア・ディレクターとして,デイケアおよび外来部門の変革に寄与し,ボランティアの教育やコミュニティ活動でも指導的立場を担った。彼は以前,HIV/AIDSと共に生きる人々のためのセンターであるロンドン・ライトハウスや,オックスフォードのサー・マイケル・ソベル・ハウス・ホスピスでも活動した。彼は,英国のアシュリッジ・ビジネススクールで経営学修士を得て,教師および講師としても国際的評価を獲得している。ナイジェルは,数多くの論文,著作,および分担執筆をこなす経験豊富な著述家でもある。
彼の著作には,『エンドオブライフケア:セラピスト,アーティスト,そしてアートセラピストのためのガイド(End of Life Care – a guide for therapists, artists and arts therapists)』(2014),および共同編集の『ホスピスケアのスピリチュアリティ(Spirituality in Hospice Care)』(2017)(本作)があるが,どれもJessica Kingsley Publishersから刊行されている。ナイジェルは,雑誌Mortalityの編集委員の一人だが,これは,死と死にゆくことに関する学際的研究を促進している。また,サウサンプトン大学の客員講師であり,王立芸術協会のフェローでもある。彼は現在,マウントバッテンホスピスグループの最高経営責任者であるが,そこには,ワイト島のマウントバッテンホスピスとサウサンプトンのマウントバッテン伯爵夫人ホスピスが含まれている。

小森 康永  (コモリ ヤスナガ)  (

●小森康永(こもり・やすなが)…… はしがき,序,第1章,第4章,結論,解説に代えて,訳者あとがき

1960年  岐阜県に生まれる
1985年  岐阜大学医学部卒業
現 在  愛知県がんセンター精神腫瘍科部長
〈主著・訳書〉
『緩和ケアと時間』(著)金剛出版 2010年
『ディグニティセラピーのすすめ』(共著)金剛出版 2011年
『バイオサイコソーシャルアプローチ』(共著)金剛出版 2015年
『はじめよう! がんの家族教室』(編) 日本評論社 2015年
『手作りの悲嘆』(共訳)北大路書房 2018年

改田 明子  (カイダ アキコ)  (

●改田明子(かいだ・あきこ)…… 第2章,第5章,第8章

1960年  千葉県に生まれる
1988年  東京大学大学院教育学研究科教育心理学専攻博士課程単位取得満期退
現 在  二松学舎大学文学部教授
〈主著・論文〉
「カテゴリー群化における典型性効果」(共著)心理学研究,55, 221-227. 1984年
「母親の語りからみた重い障がいのある子どもとのコミュニケーション」(単著) 二松学舎大学大学論集 2017年 
『緩和ケアのコミュニケーション』(単訳)新曜社 2013年
『がんサバイバー』(単訳)ちとせプレス 2017年

岸本 寛史  (キシモト ノリフミ)  (

●岸本寛史(きしもと・のりふみ)…… 第3章,第7章,第9章
1966年  鳥取県に生まれる
1991年  京都大学医学部卒業
現 在  静岡県立総合病院緩和医療科部長
〈主著・論文〉
『癌と心理療法』(単著)誠信書房 1999年
『緩和のこころ』(単著)誠信書房 2004年
『緩和ケアという物語』(単著)創元社,2015年
『迷走する緩和ケア』(単著)誠信書房 2018年
『ニューロサイコアナリスへの招待』(編著)誠信書房 2015年

安達 映子  (アダチ エイコ)  (

●安達映子(あだち・えいこ)…… 第6章,第10章
1962年  東京都に生まれる
1990年  立教大学大学院社会学研究科博士課程前期修了
現 在  立正大学社会福祉学部教授
〈主著・訳書〉
『子ども家庭支援論』(共著)アイ・ケイ コーポレーション 2017年
『グラフィック・メディスン・マニフェスト-マンガで医療が変わる』(共訳)北大路書房 2019年

上記内容は本書刊行時のものです。