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総合臨床心理学原論 斎藤 清二(著) - 北大路書房
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総合臨床心理学原論 (ソウゴウリンショウシンリガクゲンロン) サイエンスとアートの融合のために (サイエンストアートノユウゴウノタメニ)

哲学・宗教
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発行:北大路書房
A5判
216ページ
並製
価格 2,200円+税
ISBN
978-4-7628-3010-5   COPY
ISBN 13
9784762830105   COPY
ISBN 10h
4-7628-3010-0   COPY
ISBN 10
4762830100   COPY
出版者記号
7628   COPY
Cコード
C3011  
3:専門 0:単行本 11:心理(学)
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2018年3月
書店発売日
登録日
2018年2月1日
最終更新日
2018年3月26日
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書評掲載情報

2018-09-01 こころの科学    2018年9月号/通巻201号
評者: 伊藤 絵美氏(洗足ストレスコーピング・サポートオフィス所長)
2018-07-10 臨床心理学    第18巻第4号(通巻106号)
評者: 杉原 保史氏(京都大学教授)
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紹介

混乱と分断を超えて,公認心理師時代の「臨床心理学」はどうあるべきか。臨床心理学の基盤となる原理的事項を多角的な視点から見つめ,多くの人が共有できる「有効な概念化」を目指す。その上で,医学などの近接領域との関連を意識しつつ,診断・見立て・アセスメントや臨床倫理の問題,そして多職種協働についても扱う。

◆主な目次
 はじめに
第1章 臨床心理学とは何か
 補論1 「臨床」の認識論的図式
第2章 実践科学としての臨床心理学
 補論2 臨床心理学における3つの立場――専門図式の観点から
第3章 エビデンスに基づく実践
 補論3 心理学におけるエビデンスに基づく実践はどのように行われるか
第4章 対話・物語・関係性
 補論4 過食・嘔吐に悩まされるクライエントとの心理療法――対話による物語の共同構成と変容
第5章 臨床心理学と多元主義
 補論5 多元主義的総合実践としての「非個人的心理療法」
第6章 診断・見立て・アセスメント
 補論6 発達障害大学生の診断をめぐる問題とナラティブ・アセスメント
第7章 臨床心理学と研究
 補論7 青年期慢性疼痛の単一事例質的研究
第8章 臨床倫理と多職種協働
 補論8 学生相談現場における臨床倫理分析

目次

 はじめに

第1章 臨床心理学とは何か
 1.「臨床」とは何か
 2.「臨床」と「心理学」の関係
 3.臨床心理学における3つの立場
 4.臨床心理学における共通原則
●補論1 「臨床」の認識論的図式

第2章 実践科学としての臨床心理学
 1.「科学」とは何か
 2.科学としての心理学
 3.臨床心理学という実践科学
●補論2 臨床心理学における3つの立場――専門図式の観点から

第3章 エビデンスに基づく実践
 1.エビデンスに基づく医療(EBM)
 2.心理学におけるエビデンスに基づく実践(EBPP)
 3.臨床心理学におけるエビデンスの特異性と現状
●補論3 心理学におけるエビデンスに基づく実践はどのように行われるか

第4章 対話・物語・関係性
 1.対話
 2.物語
 3.関係性
●補論4 過食・嘔吐に悩まされるクライエントとの心理療法――対話による物語の共同構成と変容

第5章 臨床心理学と多元主義
 1.生物-心理-社会(BPS) モデル
 2.教条主義,折衷主義,多元主義,統合主義
 3.多元主義・総合的な臨床心理学的実践
 4.『日本のありふれた心理療法』に見られる多元論的統合モデル
●補論5 多元主義的総合実践としての「非個人的心理療法」

第6章 診断・見立て・アセスメント
 1.そもそも診断とは何か
 2.「疾患-診断-治療モデル」を超える
 3.見立て
 4.アセスメント
●補論6 発達障害大学生の診断をめぐる問題とナラティブ・アセスメント

第7章 臨床心理学と研究
 1.実践研究とは
 2.量的研究と質的研究
 3.質的研究における方法論の選択
 4.研究をその目的から考える――メカニズム研究,効果研究,質的改善研究
 5.事例研究法
 6.混合研究法
●補論7 青年期慢性疼痛の単一事例質的研究

第8章 臨床倫理と多職種協働
 1.臨床実践における倫理的問題
 2.原則論
 3.手順論,臨床決疑論
 4.物語倫理
 5.心理職の専門性と多職種協働 
●補論8 学生相談現場における臨床倫理分析

著者プロフィール

斎藤 清二  (サイトウ セイジ)  (

斎藤清二(さいとう・せいじ)

1951年 新潟県に生まれる
1975年 新潟大学医学部医学科卒業
1988年 医学博士(富山医科薬科大学)
1990年 臨床心理士資格取得
1993年 英国セントメリー病院医科大学へ留学
1996年 富山医科薬科大学第3内科助教授
2002年 富山大学保健管理センター長・教授
2015年 富山大学名誉教授,立命館大学大学院応用人間科学研究科特別招聘教授
2016年 立命館大学総合心理学部特別招聘教授,現在に至る

《専攻》臨床心理学,内科学,心身医学,医学教育学

《主な編著訳書》
『はじめての医療面接――コミュニケーション技法とその学び方』(単著)医学書院 2000年
『ナラティブ・ベイスト・メディスン――臨床における物語りと対話』(監訳)金剛出版 2001年
『ナラティブ・ベイスト・メディスンの実践』(共著)金剛出版 2003年
『ナラティヴと医療』(編著)金剛出版 2006年
『グリーンハル教授の物語医療学講座』(単訳)三輪書店 2008年
『ナラティブ・ベイスト・メディスンの臨床研究』(監訳)金剛出版 2009年
『発達障害大学生支援への挑戦――ナラティブアプローチとナレッジマネジメント』(共著)金剛出版 2010年
『ナラエビ医療学講座――物語と科学の統合を目指して』(単著)北大路書房 2011年
『ナラティブ・メディスン――物語能力が医療を変える』(共訳)医学書院 2011年
『事例研究というパラダイム――医学と臨床心理学をむすぶ』(単著)岩崎学術出版社 2013年
『インタビューという実践』(編著)新曜社 2014年
『関係性の医療学』(単著)遠見書房 2014年
『ナースのためのナラエビ医療学入門』(単著)日本看護協会出版会 2014年
『ドクターズ・ストーリーズ――医学の知の物語的構造』(監訳)新曜社 2016年
『改訂版・医療におけるナラティブとエビデンス――対立から調和へ』(単著)遠見書房 2017年

上記内容は本書刊行時のものです。