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牛を屠る 佐川 光晴(著) - 解放出版社
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シリーズ向う岸からの世界史

牛を屠る

発行:解放出版社
四六判
140ページ
並製
定価 1,500円+税
ISBN
978-4-7592-6724-2
Cコード
C0395
一般 全集・双書 日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2009年7月
書店発売日
登録日
2017年10月26日
最終更新日
2017年10月26日
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書評掲載情報

2014-05-18 読売新聞
評者: 西川美和(映画監督)
2009-10-04 朝日新聞
評者: 平松洋子(エッセイスト)

紹介

大学卒業後に務めた出版社を退社後、埼玉の食肉会社に入社した著者は、翌日から牛豚の解体を生業に働きはじめる。入社初日から「ここはお前なんかの来るところじゃねえっ!」と怒鳴られたものの、しだいにナイフ捌きをおぼえ、牛の皮剥きに熟達していく。牛を屠る喜びと、屠りの技術を後輩に伝えるまでの屠場での十年の日々。
「職業を選ぶ」「働き続ける」とは、自分の人生にとってどういうことなのか――。
屠畜解体従事者への世間の恥知らずな差別と偏見はあろうと「牛を屠る」仕事は続けるに値する仕事だー―。これから世の中に出て行こうとする若い人たちに向けて、著者最初の小説作品である『生活の設計』以来、一度も書かれなかった屠場仲間の生きざま、差別をめぐる闘い、両親・家族をめぐる葛藤をまじえて描く。芥川賞候補作家による渾身の書き下ろし。

目次

1 働くまで
 面接の日
 両親
2 屠殺場で働く
 怒鳴られた初日
 昼食と帰宅
 ナイフ
 尻尾を取る
 牛に移る
 牛を叩く
 妻
3 作業課の一日
 始業前
 面皮剥き
 エアナイフ
 テコマエ
 足取り
4 作業課の面々
 共通の心性
 入社のきっかけ
 健康保険証
 結婚
 余禄
5 大宮市営と畜場の歴史と現在
 芝浦VS大宮
 F1とガタ牛
 オッパイの山
 「逃げ屋」と「まくり」
 屠殺と屠畜のあいだ
 ケガ
6 様々な闘争
 賃金をめぐる闘い
 将来をめぐる闘い
 理由との闘い
 偏見との闘い
7 牛との別れ
 O-157の衝撃
 「生活の設計」が誕生するまで
 退社 
8 そして屠殺はつづく
 
[イラスト]佐川光晴が2001年まで働いていた大宮市営と畜場(当時)の牛の作業場

版元から一言

著者初の書き下ろし作品

著者プロフィール

佐川 光晴  (サガワ ミツハル)  (

1965年東京都生まれ。北海道大学卒業。1990年大宮食肉荷受株式会社に入社。主に牛の屠畜に従事しながら、2001年まで勤務。2000年屠場での日々をつづった自伝的小説「生活の設計」で第32回新潮新人賞を受賞(『虹を追いかける男』双葉文庫所収)。2002年『縮んだ愛』で第24回野間文芸新人賞受賞。著書に『ジャムの空壜』『灰色の瞳』『家族芝居』『銀色の翼』『金色のゆりかご』『ぼくたちは大人になる』などがある。

追記

『世界屠畜紀行』 内澤旬子 解放出版社
『ドキュメント屠場』鎌田慧 岩波新書
『食べ物としての動物たち―牛、豚、鶏たちが美味しい食材になるまで』伊藤 宏 講談社
『いのちの食べかた』森達也 理論社
『ぼくは猟師になった』千松信也 リトルモア

上記内容は本書刊行時のものです。