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カワウソ村の火の玉ばなし 山下 明生(文) - 解放出版社
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カワウソ村の火の玉ばなし (カワウソムラノヒノタマバナシ)

児童図書
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発行:解放出版社
A4変形判
縦263mm 横217mm 厚さ10mm
重さ 410g
32ページ
上製
定価 1,800円+税
ISBN
978-4-7592-2256-2   COPY
ISBN 13
9784759222562   COPY
ISBN 10h
4-7592-2256-1   COPY
ISBN 10
4759222561   COPY
出版者記号
7592   COPY
Cコード
C8795  
8:児童 7:絵本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2011年6月
書店発売日
登録日
2011年4月12日
最終更新日
2011年6月20日
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紹介

昔、カワウソ村とよばれておったここらは、雨の晩には、すすけた提灯のような火の玉が飛びよったと。カワウソ村のもんは、お宮に入れん決まりやったから、どんなに相撲がすきでも秋祭りの宮相撲は見られんやった。ある年、カワウソ村の才三は、どうしても宮相撲が見たくて顔をかくして入り込んだのだが・・・。福岡県筑後地区の古老の語りを子どもたちも読みやすい絵本に翻案。語り口を生かした巧みなテキストと、力強く滋味あふれる絵は、絵本の醍醐味を味わえる一冊となるでしょう。

前書きなど

 本書は、福岡県筑後地区の古老の語りを組坂繁之さんが採録した「被差別部落に伝わる民話」の中の一編を、子どもにも読みやすい絵本のテキストとして再構成したものです。原話では、組坂さんの父君の語りが、「火の玉のはなし」として六百字、十四ページにわたって紹介されていますが、この絵本では地方の語り口を残しながら、十六場面の物語に翻案しました。「梅ヶ谷」という横綱名の登場からして時代は明治後半あたりを想定し、場所をカワウソ村としたのは、原話に近い雰囲気をと考えての便宜上の付けたしです。ほかにも、絵本としての流れを考慮していくつかの場面を脚色し、小さい読者の興味をさそう配慮をしました。長谷川義史さんの力強く滋味あふれるページをたどりながら、往時の被差別部落をめぐる人間模様を振り返っていただけたらと、切に願う次第です。
      山下明生 

版元から一言

文字をもたない古老の口承によって伝えられた話の語り口が生かされた、山下明生さんによる匠のわざとも言える読みやすいテキストと、人気絶頂の長谷川義史さんの絵は必読、必見の価値があります。ナンセンスやほんわか暖かいお話が得意な長谷川さんが、恐い火の玉のはなしに挑戦。迫力ある中にもユーモラスな絵を披露してくれます。新しく絵本に生まれ変わり、語り伝えられた芯のところが心に響きます。

著者プロフィール

山下 明生  (ヤマシタ ハルオ)  (

山下明生(やました・はるお)
1937年、東京に生まれ瀬戸内海の能美島に育つ。児童文学作家、翻訳家として活躍中。児童文学として『うみのしろうま』(理論社/絵・長新太/第11回野間児童文芸推奨作品賞)、『海のコウモリ』(理論社/絵・宇野亜喜良/第16回赤い鳥文学賞)、『カモメの家』(理論社/絵・宇野亜喜良/第32回日本児童文学者協会賞/第15回路傍の石文学賞)。絵本は『はんぶんちょうだい』(小学館/絵・長新太/第24回小学館文学賞)、『まつげの海のひこうせん』(偕成社/絵・杉浦範茂/第6回日本の絵本賞絵本にっぽん大賞)、『島ひきおに』(偕成社/絵・梶山俊夫)、『きつねのぼんおどり』(解放出版社/絵・宇野亜喜良)、『あふりかのあかいみち』(教育画劇/絵・しまだ・しほ)。翻訳に『バーバパパ』シリーズ(偕成社・講談社)、『カロリーヌ』シリーズ(BL出版)など、数多くの作品がある。

長谷川 義史  (ハセガワ ヨシフミ)  (

長谷川義史(はせがわ・よしふみ)
1961年、大阪生まれの大阪育ち。グラフィックデザイナーからイラストレーターへ。現在は絵本作家として活躍中。主な絵本に『おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん』(BL出版)、『おたまさんのおかいさん』(解放出版社/第34回講談社出版文化賞絵本賞)、『スモウマン』(講談社/文・中川ひろたか)、『うえへまいりまぁす』(PHP研究所)、『かあちゃんかいじゅう』(ひかりのくに/作・内田麟太郎/第14回けんぶち絵本の里大賞)、『ぼくたちのしごと』(解放出版社/文・たなかよしひこ)、『おたすけてんぐ』(教育画劇)、『ぼくがラーメンたべているとき』(教育画劇/日本絵本賞/第57回小学館児童出版文化賞)、『いいから いいから3』(絵本館/第19回けんぶち絵本の里大賞)、『がまの油』(ほるぷ出版/文・齋藤孝)など、数多くの作品がある。

上記内容は本書刊行時のものです。