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火によって ターハル・ベン=ジェッルーン(著) - 以文社
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火によって

発行:以文社
四六判
128ページ
上製
定価 1,900円+税
ISBN
978-4-7531-0305-8
Cコード
C0010
一般 単行本 哲学
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2012年10月
書店発売日
登録日
2012年9月27日
最終更新日
2016年3月16日
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書評掲載情報

2015-03-29 毎日新聞
評者: 岡真理(京都大学大学院教授・現代アラブ文学)
2013-01-20 朝日新聞
評者: いとうせいこう(作家・クリエーター)

紹介

中東を革命の炎に包む「アラブの春」の発端となった一青年の焼身自殺。その瞬間を、文学・思想は、いかに表現し、それに応答できるか。打ちのめされ、辱められ、否定され、ついに火花となって世界を燃え上がらせた人間の物語。

版元から一言

二〇一〇年一二月の末に始まるチュニジア市民の抗議運動によって、一九八七年以来、同国に君臨したベン・アリ大統領は翌二〇一一年一月一四日、国外に遁走した。……このチュニジアの革命が、三〇年にわたる大統領独裁のもとにあったエジプト市民を鼓舞し、一月二五日の決起へとつながり、さらには同じように独裁政権や抑圧的な体制下にある中東諸国へと広がっていくことになる。これら一連の革命の発端となったのが、チュニジア中部の地方都市、シディ・ブズィドに暮らす貧しい一青年、ムハンマド・ブアズィーズィの焼身自殺という出来事だった。……この出来事を受けてターハル・ベンジェッルーンは独裁体制下の腐敗した社会で、貧しいが実直で聡明な青年が、なぜ、いかにして自らの肉体に火を放ったのかを、そして、その炎がなにゆえに中東の各地に燃え広がったのかを、作家の文学的想像力を駆使して描いた。それが本書『火によって』である。(訳者解説)

著者プロフィール

ターハル・ベン=ジェッルーン  (ターハル・ベン=ジェッルーン)  (

現代フランス語マグレブ文学を代表する作家。1944年モロッコ生まれ、1971年フランスに渡り、1987年『聖なる夜』(邦訳は紀伊國屋書店)でゴンクール賞受賞。邦訳書に『砂の子ども』『最初の愛はいつも最後の愛』『あやまちの夜』(以上、紀伊國屋書店)、『娘に語る人種差別』(青土社)、『出てゆく』(早川書房)、『アラブの春は終わらない』(河出書房)など。

岡 真理  (オカ マリ)  (

1960年生まれ。京都大学教授。専攻はアラブ文学、第三世界フェミニズム思想。著書に『記憶/物語』(岩波書店)、『彼女の「正しい」名前とは何か』『棗椰子の木陰で』(以上、青土社)、『アラブ、祈りとしての文学』(みすず書房)など。

上記内容は本書刊行時のものです。