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空間のために 篠原 雅武(著) - 以文社
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空間のために 初版 遍在化するスラム的世界のなかで

発行:以文社
四六判
224ページ
上製
定価 2,200円+税
ISBN
978-4-7531-0288-4
Cコード
C0010
一般 単行本 哲学
出版社在庫情報
品切れ・重版未定
初版年月日
2011年5月
書店発売日
登録日
2011年4月15日
最終更新日
2017年1月18日
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紹介

空間が荒廃している・・・
本書は3.11以前に書かれた文章を基にしていますが、しかし、今まさに我々の目の前に広がる状況を予言したような書物となりました。本書があらかじめ掲げていたテーマは、「空間の〈均質化〉の時代が終わり、より過酷な空間の〈荒廃化〉の時代に差し掛かった今日、私たちはいかにして自らの生活空間を取り戻すことができるのか?」というものでした。グローバリゼーションの発展以降、その負の遺産として、世界的に「スラム」と呼ばれるような場所が急増しています。日本でも、震災以前から、所々にそれに似た様相が現れていましたが、このたびの未曾有の出来事と共に、この問いがより過酷かつ切迫したものとして我々の目の前に突き付けられました。今後、放射線物質の漏洩事件の余波のもとで、さらによりアクチュアリティを増すであろう、「われわれの生活空間をいかに取り戻すのか」という難問に、気鋭の若手理論家が、新時代の〈思想〉の創造のために挑みます。

目次

はじめに
序章 生活世界の荒廃
第一章 空間と領土性
第二章 空間の質感
第三章 再領土化の諸問題
第四章 流動と停止
第五章 壁
第六章 虚構と想像
第七章 来るべきスラム化に備えて
第八章 空間的想像力の奪還
終章 黄金時代に秘められた地獄
あとがき

版元から一言

本書は、「あとがき」でも触れられているとおり、2011年3月11日以前に脱稿した原稿がもとになっております。しかし、どういうわけか、まさに3・11以後の世界を予示的に概念化したような内容となっており、お目通しいただければ、少なからず驚かれる部分があるかもしれません。一方で、単なる予示に止まらず、今後の「復興」をめぐる動きに対しても根源的な批判と展望が描かれている点においても、本書の特色を見ていただけるかもしれません。本書が、今後の世界を考えるうえでの理論的な基礎となってくれることを心より願っております。

著者プロフィール

篠原 雅武  (シノハラ マサタケ)  (

1975年生まれ。都市論・政治論。1999年京都大学総合人間学部卒業。2004年京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程単位認定退学。京都大学博士(人間・環境学)。現在、非常勤講師。
著書に、『公共空間の政治理論』(人文書院、2007年)。
訳書に、C・ムフ『政治的なものについて:闘技的民主主義と多元主義的グローバル秩序の構築』(明石書店、2008年、酒井隆史監訳)、M・デイヴィス『スラムの惑星:都市貧困のグローバル化』(明石書店、2010年、丸山里美との共訳、酒井隆史監訳)、J・ホロウェイ『革命:資本主義に亀裂を入れる』(河出書房新社、2011年、高祖岩三郎との共訳)。

上記内容は本書刊行時のものです。