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アート川柳への誘い
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2011年6月
- 書店発売日
- 2011年6月1日
- 登録日
- 2011年4月23日
- 最終更新日
- 2014年9月2日
紹介
川柳作家でコラムニストの作品52句とコラムにイメージを喚起させる、絵画・phot・書などの専門家または古典作品をコラボさせました。新しい川柳の扉を開く一書となりました。
目次
まえがき
目次
1 スカイツリー天までとどく夢を見る
2 虎になるのか猫になるのか君次第
3 ゲゲゲの女房古い日本のいい匂い
4 馬にたてがみ 人には高きこころざし
5 いわしは天へ 金子みすゞにつづく道
6 つなぐつなぐタスキをつなぐ手をつなぐ
7 手を見せてごらんあなたの透明度
8 子規一途(いちず)わたしも一途この道は
9 われらヒト科 恐竜博物館を見る
10 パンドラの箱閉じる罪開ける罪
11 神様を呼び出せますか iPad
12 「もしドラ」もAKBも赤い糸
13 「ととのいました」そんなことばに元気づく
14 七五調海にロープは張れないよ
15 救世主ドクターヘリのたくましさ
16 ホップステップ兎に期すること多し
17 江姫の生きた時代を問うて見ん
18 時超えて「着衣のマハ」にめくるめく
19 少女いま乱反射して輝きぬ
20 人も国も燃えてた『坂の上の雲』
21 一番はいのちわたしの幸福度
22 目指すのはげにも妖しき夢舞台
23 グラタンをふうふう吹いて父子家庭
24 パピルスよ電子書籍をどう思う
25 わたくしも少し持ってるレアメタル
26 無縁社会寿限無寿限無とつぶやいて
27 うちの子もネットの闇にまぎれ込む
28 メガネ忘れてわたしは預言者になれぬ
29 虹色のバイヨンぼくも口ずさむ
30 三(さん)線(しん)に乗った琉歌のリズムよし
31 水蜜桃ガブリとけもの道たのし
32 日本の棚田育てたおばあちゃん
33 戦争はいけない「シベリヤ物語」
34 まんまるい笑顔に戦後支えられ
35 急いでも図書館の本読み切れぬ
36 老いて候 断捨離というこころざし
37 天気晴朗されど本日癌告知
38 生き延びて見る紅葉の鮮やかさ
39 外来種だけが渡って来る島よ
40 やがてやがて介護ロボから手を引かれ
41 八日目の蝉の向こうの極楽浄土
42 盗むのはくちびるだけじゃないらしい
43 SONGSよ さくら前線北上す
44 昭和史のかなたにハート置き忘れ
45 575この水深がぼくに合う
46 落丁にて候(そうろう) 文学史の川柳
47 あすという見えないものを見ています
48 どれも好きアンパンマンのキャラクター
49 お静かにスピーチぐらい聴きなさい
50 いじめ相談折れた翼よいらっしゃい
51 かかる世に運鈍根で立ち向かう
52 生き様を語れば尽きることがない
作品リスト
前書きなど
この本は、川柳×アート(絵画・写真・切り絵・書など)×コラムのコラボレーション集です。
二〇〇九年出版の「フォト川柳への誘(いざな)い」のコラボをさらに広げ「絵画」「書」「切り絵」などのプロフェッショナルな作家のご参加をいただき「アート川柳への誘い」といたしました。
今年は奇しくも岡本太郎生誕一〇〇年にあたります。
漫画家岡本一平を父に、作家岡本かの子を母に持つ岡本太郎は、生まれながらに芸術への道をすすむことが運命づけられていたのでしょう。
果たしてその個性的、創造的な活動は、土俗的であり、また人類存在の根源を問うかのようにパワフルなものでありました。
一九七〇年大阪万博の時に造られた「太陽の塔」は、彼の言う「ベラボーなもの」のひとつだったのです。
この人間存在の根底を問うという精神は、わが川柳文芸にも共通することであると私は信じております。
「芸術は爆発だ!!」と叫んだ岡本太郎さん。川柳ももっとバクハツしていいでしょう。
絵画・写真・切り絵・書など様々な分野の作家とともに展開する見開き二ページずつの活字と画像です。
コラムは鮮度を優先して、52篇すべて書き下ろしました。
新感覚・新機軸の「川柳とコラボ」の一冊をどうぞお愉しみください。
上記内容は本書刊行時のものです。