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互酬 東條 由紀彦(著) - 明石書店
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互酬 (ゴシュウ) 惜しみなき贈与 (オシミナキゾウヨ)

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発行:明石書店
A5判
112ページ
並製
定価 1,000円+税
ISBN
978-4-7503-4199-6   COPY
ISBN 13
9784750341996   COPY
ISBN 10h
4-7503-4199-1   COPY
ISBN 10
4750341991   COPY
出版者記号
7503   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2015年6月
書店発売日
登録日
2015年6月3日
最終更新日
2020年10月9日
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紹介

経済と関連して人間の共同体の変遷をたどり、どう市民社会へ移行したのか、市民社会はどう変化してきたか、将来はどんな姿になるのかを論じ、目指すべきは、市場経済がすべてでない社会、互酬(惜しみなき贈与)と個人的所有を基盤にする社会であると論じる。

目次

 プロローグ

第1章 人間の経済
 1 経済とは
 2 贈与の人間性
 3 贈与の攻撃性
 4 無償の贈与

第2章 共同体
 1 共同体とは
 2 前近代大陸アジアの共同体
 3 西欧古ゲルマンの共同体
 4 前近代日本の共同体
 5 共同体の経済
 6 勧進による互酬と再分配

第3章 近代市民社会
 1 市民社会とは
 2 領有法則の転回
 3 資本主義の精神
 4 近代日本の市民社会

第4章 現代市民社会
 1 現代欧米中枢世界の市民社会
 2 産業民主主義体制
 3 現代日本の市民社会
 4 工場委員会体制
 5 産報体制
 6 生産管理と生産復興
 7 従業員民主主義体制
 8 欲望とグローバリゼーション

第5章 離脱と抵抗
 1 アウトローの経済活動
 2 システム
 3 抗議運動
 4 ヘゲモニー
 5 対抗的ヘゲモニー
 6 混迷のなかで

第6章 新しい市民社会
 1 個人的所有の再建
 2 新しい市民社会の形成に向けて
 3 新しい市民社会と個人の関係
 4 利己主義を超えて
 5 贈与と友愛
 6 死と狂気
 7 利他主義を超えて
 8 誰もが豊かである社会へ

 エピローグ
 あとがき
 参考文献

前書きなど

プロローグ

 (…前略…)

 本書では、人間の経済との関連で、共同体の変遷を辿りながら、それがどのようにして市民社会へと移行したのか、また、市民社会はどのように変化し、現在に至っているのか、そして、将来はどのような姿となるのかについて、それぞれにおける人間、組織の様相まで踏み込んで論じている。
 時代はいよいよ混迷を深めている。日本は経済低迷のもと、労働強化、給与削減、リストラ等が横行している。また、非正規労働者が増加し、その多くが低賃金労働者(ワーキングプア)となっている。それをもたらしている主な経済的要因は、市場原理とそのもとでの競争原理である。今や、市場経済が社会のあらゆる領域に「浸入」している。グローバリゼーションがそれをよりいっそう過酷なものにしている。人間関係はますます希薄になり、相互扶助もままならなくなっている。
 そのなかにあって、多くの新しい動きも出てきている。それは、人間関係、相互扶助においてもである。時代は確実に変わろうとしている。その変化の先には何があるのか。また、何を目指すべきなのか。
 われわれは、それは新しい市民社会だと考えている。そこは、市場経済がすべてでない社会である。経済形態としては互酬、さらには惜しみなき贈与を、所有形態としては個人的所有を基盤にしている社会である。それにより、誰もがリアルに市民となっている社会である。しかしそれは、どのようにすれば可能となるのか。本書では、それについて、またそのもとでの人間、組織の様相についても論じている。
 「シリーズあしたのために」の第一作目である前著『討議――非暴力社会へのプレリュード』の出版以来、前著同様、共著書『ヘゲモニー・脱ヘゲモニー・友愛――市民社会の現代思想』を下敷きに、原稿の執筆を断続的に進めてきた。また、「神田デンケン」と称する勉強会で、参加者から、貴重な指摘、意見も多数いただいた。本書はそれらをもとにした、「シリーズあしたのために」の第二作目である。
 惜しみなき贈与とはどのようなものなのか。それを行うにはどうすればよいのか。それは何をもたらすのか。新しい市民社会は到来するのか。

著者プロフィール

東條 由紀彦  (トウジョウ ユキヒコ)  (

明治大学経営学部教授。経済学博士。
1953年、宮崎県生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。東京大学大学院経済学研究科修了。東京大学社会科学研究所助手、小樽商科大学商学部助教授を経て、現職。
主要著書:『〈シリーズ あしたのために1〉討議――非暴力社会へのプレリュード』(共著、明石書店、2013年)、『ヘゲモニー・脱ヘゲモニー・友愛――市民社会の現代思想』(共著、ミネルヴァ書房、2011年)、『近代・労働・市民社会――近代日本の歴史認識Ⅰ』(ミネルヴァ書房、2005年)、『製糸同盟の女工登録制度――日本近代の変容と女工の「人格」』(東京大学出版会、1990年)

志村 光太郎  (シムラ コウタロウ)  (

株式会社ヒューマネージシステムイノベーション本部ディレクター。
1967年、神奈川県生まれ。明治大学政治経済学部経済学科卒業。明治大学大学院経営学研究科博士後期課程単位取得退学。明治大学経営学部兼任講師、青山学院大学総合研究所客員研究員、株式会社NTTデータユニバーシティチーフコンサルタント等を経て、現職。
主要著書・論文:『〈シリーズ あしたのために1〉討議――非暴力社会へのプレリュード』(共著、明石書店、2013年)、『ヘゲモニー・脱ヘゲモニー・友愛――市民社会の現代思想』(共著、ミネルヴァ書房、2011年)、『ラーニング・リーダーシップ入門――ダイバーシティで人と組織を伸ばす』(共著、日本経済新聞出版社、2011年)、「労働と人格――キャリア論の前提として」(人材育成学会『人材育成研究』第2巻第1号、2007年1月)

上記内容は本書刊行時のものです。