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オックスフォード・ハンドブック デフ・スタディーズ ろう者の研究・言語・教育 マーク・マーシャーク(編著) - 明石書店
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オックスフォード・ハンドブック デフ・スタディーズ ろう者の研究・言語・教育
原書: Oxford Handbook of Deaf Studies, Language, and Education Volume 1, Second Edition

発行:明石書店
A5判
896ページ
上製
定価 15,000円+税
ISBN
978-4-7503-4139-2
Cコード
C0036
一般 単行本 社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2015年2月
書店発売日
登録日
2015年2月10日
最終更新日
2015年2月16日
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紹介

ろう教育の論点、ろうの子どもたちのリテラシー、手指言語の起源から発達、聴覚スクリーニングとアセスメントの方法、ろう者の認知研究まで、教育学、心理学、言語学、遺伝学、行動科学各分野の専門家が多様な視点から論じる。初学者はもとより、実践の理論的背景を学ぼうとする教育者、専門性を深めようとする研究者にも有用な、本邦初のデフ・スタディーズ・ハンドブック。

目次

  日本語版の刊行に寄せて
  序
  本書で用いた訳語について
  はじめに


第1部 教育の論点

 第1章 ろう教育の歴史的展望
 第2章 ろう者と難聴者の人口学的および学力の特性
 第3章 カリキュラム――文化とコミュニケーションの文脈
 第4章 教育の場と教育の成果
 第5章 早期介入――出生から3歳まで
 第6章 重複障害のあるろう児に対する教育プログラム――特別なニーズへの配慮


第2部 リテラシーとリテラシー教育

 第7章 読みの過程と構成要素
 第8章 読みの指導法
 第9章 書くこと――特徴、指導、アセスメント
 第10章 バイリンガリズムとリテラシー


第3部 文化的・社会的・心理的論点

 第11章 デフ・コミュニティ
 第12章 ろう児と難聴児における子ども同士のやりとり
 第13章 ろう児の社会性と情緒の発達――家庭、学校、そしてプログラムの効果
 第14章 母子相互作用――移行期アプローチによるろう幼児の発達の理解
 第15章 精神保健とろう者


第4部 言語と言語発達

 第16章 アメリカ手話と手指英語の発達
 第17章 ろう児における音声言語の発達
 第18章 意味の表出――前言語コミュニケーションから語彙の形成まで
 第19章 ろう児の言語発達におけるキュード・スピーチの役割
 第20章 ろう児の言語アセスメントにおけるフォーマル・インフォーマルアプローチ
 第21章 子どもの自然手指言語能力のアセスメント


第5部 手指言語

 第22章 手話言語の起源
 第23章 手話言語の構造
 第24章 言語のモダリティと構造――手話言語対手指システム
 第25章 手話通訳者および手話通訳教育
 第26章 手話言語を支える神経システム


第6部 きき取りと音声知覚

 第27章 音声知覚と音声単語の認知
 第28章 ろうに関する遺伝学の進歩
 第29章 通信のための技術――現状と動向
 第30章 乳児の聴覚スクリーニングとアセスメント
 第31章 人工内耳――発展、議論、示唆


第7部 ろうと認知

 第32章 ろう者の知的アセスメント――重要拠点と論点に関する批評
 第33章 ろう者とろう児の認知機能
 第34章 ワーキングメモリ、神経科学、そして言語――ろうと難聴の人々からの証拠


第8部 結論と展望


  エピローグ――我々が知っていること、知らないこと、そして知るべきこととは
  監訳者あとがき
  索引

前書きなど

監訳者あとがき

 わが国では平成19年度からはじまった特別支援教育制度によって、教育の対象や内容の広がり、専門家相互の連携、保護者への支援など、教育に関わる多様な対応がますます強く求められるようになり、これに携わる人々の専門的な内容での広がりや深まりが求められている。また、専門的な知識技術の根底となる教育や障害に関する理念も、時代とともに変化している。このようなニーズに対応するためには、さまざまな学びの場や、主体的・積極的な学習の姿勢が求められ、そのための優れた教材、すなわち教科書や参考書、専門的な文献も必要となる。本書『オックスフォード・ハンドブック デフ・スタディーズ ろう者の研究・言語・教育(The Oxford Handbook of Deaf Studies, Language, and Education)』は、この分野の代表的な専門書といえよう。本書は「ハンドブック」ということから、聴覚障害に関する専門的な内容の網羅と、幅広い読者を想定したわかりやすい記述をその使命としている。そのため、聴覚障害について学ぶ学生、実践の理論的な背景を学ぼうとする教育者、さらに専門性を深め広めたいと考える研究者等にとって、たいへん役立つものと考えている。本書の第1巻・初版は2003年に出版され、2011年にはこの翻訳書の原著である、第1巻・第2版が出版された。また、網羅的な内容の第1巻に対して、近年の話題に重点化した第2巻が2010年に発行された。本書では、ろうに関係する内容として、歴史、教育、文化、音声言語、手話言語、読み書き、情緒発達、認知・記憶、聴覚生理、聴覚活用、手話通訳と、専門的な領域をきわめて幅広く、新しい情報をもとに捉えており、また、障害に対する考え方や当事者中心の立場といった捉え方も本書の特色といえよう。本書の14ページで、翻訳で用いた訳語の説明をさせて頂いたが、そこでも取り上げたように、ろう者を中心にこれを文化的に捉えた考え方で本書全体が編纂されていることは、ろうに対する認識の深さ、そして自然さを、改めて感じさせられた。

 (…後略…)

著者プロフィール

マーク・マーシャーク  (マーシャーク,マーク)  (編著

マーク・マーシャーク博士は、ロチェスター工科大学(Rochester Institute of Technology)の国立聾工科大学(National Technical Institute for the Deaf: NTID)にある、教育研究協力センター(Center for Education Research Partnerships)の理事長であり、そこでJournal of Deaf Studies and Deaf Education を創刊し編集を担当している。彼はまた、エディンバラ大学のモレイハウス教育学部(Moray House School of Education at the University of Edinburgh)とアバディーン大学の心理学部(School of Psychology at the University of Aberdeen)に所属している。

パトリシア・エリザベス・スペンサー  (スペンサー,パトリシア・エリザベス)  (編著

パトリシア・エリザベス・スペンサー博士は、公立学校の教師として科学教科書の編集に携わっていた。その後、ギャローデット大学(Gallaudet University)で、診断-指導クラスの教師、アセスメントセンターの理事、研究者、社会福祉学科の教授として活躍した。ギャローデット大学を退職した後、テキサスA&Mコーパス・クリスティ大学(Texas A & M-Corpus Christi)で教えながら、学習に困難を示す子どもたちの放課後教育プログラムにも関わった。現在も、ろうや難聴の子どもたちの教育や発達の分野で、著作や講演などで活躍し続けている。

四日市 章  (ヨッカイチ アキラ)  (監訳

筑波大学人間系 教授 博士(心身障害学)
主要著書・論文:『リテラシーと聴覚障害』(編著)コレール社、2009 年。“Education for the Deaf in Japan, Past and Present”, The Japanese Journal of Hearing and Language Disorders, 42(1), 2013。「聴覚障害児における短時間提示文の読み取り」(『特殊教育学研究』第37巻3号、1999年)。

鄭 仁豪  (チョン インホ)  (監訳

筑波大学人間系 教授 博士(教育学)
主要著書・論文:『聴覚障害児の読みのプロセスに関する実験的研究』風間書房、1996年。「第2章 読み書きの発達と理論」(『リテラシーと聴覚障害』コレール社、2009年)。“Intra-individual Variations in Reading at Different Levels of Interest: Analysis of Eye Movements of Children Who Are Hearing-impaired”, Japanese Journal of Special Education, 2002。

澤 隆史  (サワ タカシ)  (監訳

東京学芸大学総合教育科学系特別支援科学講座 教授 博士(教育学)
主要著書・論文:『聴覚障害児の比喩の理解に関する実験的研究』風間書房、1999年。“Working Memory Capacity and Text Comprehension of Children With Hearing Impairments : Sentence Verification Technique Test”, Japanese Journal of Special Education, 48(6), 2011。「聴覚障害児の作文における格助詞の使用と誤用――深層格の観点から」(『音声言語医学』第51巻1号、2010年)。

上記内容は本書刊行時のものです。