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知的障害・発達障害のある子どもの面接ハンドブック アン‐クリスティン・セーデルボリ(著) - 明石書店
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知的障害・発達障害のある子どもの面接ハンドブック 犯罪・虐待被害が疑われる子どもから話を聴く技術
原書: ATT INTERVJUA BARN

発行:明石書店
A5判
112ページ
並製
定価 2,000円+税
ISBN
978-4-7503-4063-0
Cコード
C0036
一般 単行本 社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2014年9月
書店発売日
登録日
2014年9月12日
最終更新日
2014年9月12日
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紹介

コミュニケーションに支障がある子どもが虐待や被害に遭遇した場合、その報告を適切に聴取するにはどうしたらよいのか。本書ではまず、知的障害・発達障害のある子どもの特性を理解し、次に誘導や暗示のかからない面接法について、具体的な場面を設定して学んでいく。

目次

 監訳者のことば
 プロローグ

第1章 はじめに

第2章 障害とハンディキャップ
 1.身体障害と精神障害
 2.診断
  ○診断
 3.知的障害
  ○重度の精神発達遅滞
  ○中度の精神発達遅滞
  ○軽度の精神発達遅滞
  ○学校の状況
 4.発達障害
  ○自閉症スペクトラムの診断または広汎性発達障害
   ・予測できる体験が安心感を与える
   ・他者を理解し,コミュニケーションをとることの難しさ
  ○アスペルガー症候群
  ○ADHD(注意欠陥多動性障害)
  ○トゥレット症候群
  ○要約
   ・知的障害のある子ども
   ・自閉症スペクトラム障害のある子ども
   ・ADHDの子ども
   ・トゥレット症候群の子ども


第3章 知的障害,発達障害,またはその両方のある子どもへの面接
 1.面接の計画を立てる
  ○要約
 2.面接
  ○面接への同席
  ○子どもを第一に考える
   ・権威的な態度をとらない
   ・子どもの能力に合わせた適切な言葉と表現を使う
   ・子どもの経験について柔軟に考える
   ・面接の時間帯を子どもに合わせる
   ・話すよりも傾聴する
   ・身体の接触を避ける
   ・他者の考えや動機について質問するのを避ける
   ・道具の使用
  ○要約
 3.面接技法
  ○質問タイプ
   ・あいづち
   ・オープン質問
   ・明確化
   ・要約
   ・言語化
   ・クローズド質問の種類
   ・考慮すべき点
 4.面接の段階
  ○段階の分け方
   ・導入
   ・グラウンドルール(面接の約束事)
   ・エピソード記憶を思い出す練習
   ・実質的な話題(本題)
   ・クロージング
   ・中立的な話題
 5.おわりに

 引用文献
 参考文献
 索引

前書きなど

監訳者のことば

 本書は,犯罪・虐待被害が疑われる子どもの支援ならびにその研究に携わるスウェーデンの3人の専門家,すなわち編著者であるアン-クリスティン・セーデルボリ教授(ストックホルム大学:心理学),クラーラ・ヘルネル・グンペルト医師(カロリンスカ研究所:精神医学),グンヴォル・ラーション・アバド准教授(リンショーピン大学:心理学)による『知的障害・発達障害のある子どもの面接ハンドブック』(原題:ATT INTERVJUA BARN)を翻訳したものである。
 本書のテーマは,被害が疑われる子ども,特に知的障害をもつ子どもからいかに報告を得るかであり,第1章の導入の後,第2章では,知的障害をもつ子どもの特性,第3章では,障害児を含む子どもに面接する際の注意点が,例とともに示されている。
 ここでの面接は,福祉や司法において,正確な判断や意思決定を可能にするための事情聴取であり,調査面接,司法面接,事実/被害確認面接などと呼ばれるものである。これらは,子どもに,体験した出来事を自身の言葉でできるだけ多く語ってもらい,そうすることで精度の高い情報を得ようとする面接法であり,心の回復を支援するカウンセリングやセラピーとは目標も方法も異なる。欧米では,福祉や司法の現場において,このような面接法が広く用いられているが,日本ではまだ馴染みが薄いかもしれない。以下,その基本的情報について述べ,その上で本書の背景やスウェーデンでの事情,そして本訳書が生まれるまでの経緯について述べる。
 なお,本書で扱う面接は「司法」現場のみならず,「福祉」やその他の文脈でも使用できるものである。そのため,上記のように,調査面接,事実/被害確認面接と呼ばれていることもあるが,現在,日本では,事実に焦点を当てた面接法は「司法面接」という用語で呼ばれることが多いように思われる。また,本書は子どもから適切に「供述/証言」をとることを重視している。そこで,本訳書においては「司法面接」という言葉を用いることとした。読者におかれては,子どもの体験を聴取するどのような面接にも活かせる内容であることを念頭におき,読み進めていただきたい。

 (…後略…)

著者プロフィール

アン‐クリスティン・セーデルボリ  (セーデルボリ,アン‐クリスティン)  (

ストックホルム大学児童・青少年学部教授。
専門は児童・青少年を対象とした心理療法。本書の編集代表。

クラーラ・ヘルネル・グンペルト  (グンペルト,クラーラ・ヘルネル)  (

カロリンスカ医科大学神経学研究センター准教授。
専門は児童・青少年の精神医学。

グンヴォル・ラーション・アバド  (アバド,グンヴォル・ラーション)  (

リンショーピン大学行動科学・学習学部准教授。専門は心理学。

仲 真紀子  (ナカ マキコ)  (監訳

北海道大学大学院文学研究科教授。専門は発達心理学,認知心理学,法と心理学。お茶の水女子大学大学院人間文化研究博士課程満期退学。学術博士。司法面接の開発と訓練,基礎研究を行っている。主著に『法と倫理の心理学――心理学の知識を裁判に活かす:目撃証言,記憶の回復,子どもの証言』(培風館,2011年),共訳書に『子どもの司法面接――ビデオ録画面接のためのガイドライン』(誠信書房,2007年)など。

山本 恒雄  (ヤマモト ツネオ)  (監訳

社会福祉法人恩賜財団母子愛育会 日本子ども家庭総合研究所 子ども家庭福祉研究部長。同志社大学文学部文化学科卒業(心理学専攻)。1975年4月より2008年3月まで大阪府児童相談所(子ども家庭センター)で児童心理司,児童福祉司,次長兼虐待対応課長等として勤務。2008年4月より日本子ども家庭総合研究所で厚生労働省科学研究等に従事。専門分野は子ども虐待,子ども家庭福祉ソーシャルワーク,性的虐待対応など。臨床心理士。

リンデル佐藤 良子  (リンデル サトウ リョウコ)  (

北海道大学大学院教育学研究科修士課程修了(教育学修士)。日本で14年間高校教師として勤務したのちスウェーデンに移住。ストックホルムでは保育園,高校,大学において教える仕事にたずさわるかたわら,自身も大学院で教育学を学んでいる。2009年より翻訳業務に携わる。ストックホルム在住。

上記内容は本書刊行時のものです。