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中東経済ハブ盛衰史 山口 直彦(著) - 明石書店
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世界歴史叢書

中東経済ハブ盛衰史 19世紀のエジプトから現在のドバイ、トルコまで

発行:明石書店
四六判
328ページ
上製
定価 4,200円+税
ISBN
978-4-7503-3927-6
Cコード
C0322
一般 全集・双書 外国歴史
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2013年11月
書店発売日
登録日
2013年11月29日
最終更新日
2013年11月29日
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書評掲載情報

2014-01-05 日本経済新聞

紹介

中東・北アフリカ地域では19世紀以来、エジプトからレバノン、バーレーン、クウェート、そして現在のドバイ、トルコと地域における経済活動の中心=経済ハブが変遷してきた。本書では、その変遷を辿り、それぞれの成功と失敗の要因を比較・検討し、広域的な経済活動の中心となるための要素や政策を考察する。

目次

 はじめに

エジプト――革命と国有化で失われた「投資上、事業上の最好適の地」
 (1)1800年代~1870年代――先行した国家近代化
 (2)1880年代~1950年代初頭――「中継地として極めて重要なる役割」
 (3)エジプト革命と経済ハブ機能の喪失

レバノン――内戦に沈んだ「中東のセンター」
 (1)19世紀からフランス統治期――経済ハブとしての基盤
 (2)1946年~1975年――繁栄の30年
 (3)1975年の破綻
 (4)内戦後の復興、そして「中東のセンター」再興の見通し

アデン――「中東のシンガポール」から「アラブ唯一の共産主義国家」へ
 (1)19世紀~20世紀前半――自由港としての発展
 (2)1950年代~1960年代――「中東のシンガポール」の繁栄
 (3)転機――英国統治の崩壊
 (4)1967年以降――政治的独立と経済的繁栄の終焉

バーレーン――「湾岸の真珠」を覆う宗派対立の影
 (1)ペルシャ湾――真珠と石油
 (2)英国保護領期――先行した石油開発とインフラストラクチャー整備
 (3)工業化――産油国のモデルとなったアルミニウム精錬とドライドック
 (4)中東の金融センター――オフショア・バンキングとイスラーム金融
 (5)影を落とす宗派間対立と政情不安

クウェート――「湾岸のフロント・ランナー」再生への模索
 (1)商業民族としての伝統
 (2)石油輸出と開発ブーム
 (3)1960年代――工業化の試み
 (4)1970年代~1980年代――石油一貫操業体制の確立と資産運用
 (5)「成功の復讐」と湾岸危機・戦争
 (6)「クウェート・ジレンマ」――民主主義と経済政策

ドバイ――その成功と課題
 (1)「海賊海岸」から「アラブ首長国連邦」へ
 (2)繁栄の礎――自由港の伝統
 (3)ラーシド首長在位前期――飛躍への基盤造り
 (4)ラーシド首長在位後期――発展サイクルの加速
 (5)「ワールド・セントラル」――ムハンマド首長と広域経済ハブへの成長
 (6)ドバイ・ショック
 (7)「アラブの春」とドバイ
 (8)ドバイ型発展モデルの伝播と限界

トルコ――再生した中東の大国
 (1)「国是」としての「世俗主義」
 (2)エルバカンと親イスラーム政党の台頭
 (3)「オザルの時代」
 (4)混迷の1990年代と福祉党の盛衰
 (5)公正発展党政権の成立と経済の再建
 (6)世俗主義勢力の後退とAKP長期安定政権の維持、そして経済ハブ化

 あとがき
 掲載写真出所
 主要参考文献・資料
 注釈

著者プロフィール

山口 直彦  (ヤマグチ ナオヒコ)  (

1962年佐賀県生まれ。中央大学法学部法律学科卒業。日本貿易振興機構(ジェトロ)でのバグダッド、カイロ、ロンドン、ジャカルタ、イスタンブールなどでの勤務、公正取引委員会事務総局国際協力企画官、トルコ国立ボアズィチ大学アタテュルク近現代史研究所客員研究員などを経て、現在、福岡女学院大学教授。専門領域は中東を中心とする国際政治・経済及び中東の近現代経済史。
〈主な著書・論文〉
『新版エジプト近現代史――ムハンマド・アリー朝成立からムバーラク政権崩壊まで』(明石書店、2011年)
『アラブ経済史――1810~2009年』(明石書店、2010年)
『エジプト近現代史――ムハンマド・アリ朝成立から現在までの200年』(明石書店、2006年)
「イスラーム諸国に新しい発展モデルを提示するトルコ」(『治安フォーラム』平成24年12月号、立花書房)
「レバノン 中東の経済ハブ再生への模索」(『治安フォーラム』平成25年4月号、立花書房)
「北イラク・クルド自治区――『事実上のクルド国家』」(『治安フォーラム』平成25年8月号、立花書房)

上記内容は本書刊行時のものです。