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討議 東條 由紀彦(著) - 明石書店
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討議 (トウギ) 非暴力社会へのプレリュード (ヒボウリョクシャカイヘノプレリュード)

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発行:明石書店
A5判
112ページ
並製
定価 1,000円+税
ISBN
978-4-7503-3916-0   COPY
ISBN 13
9784750339160   COPY
ISBN 10h
4-7503-3916-4   COPY
ISBN 10
4750339164   COPY
出版者記号
7503   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2013年10月
書店発売日
登録日
2013年10月24日
最終更新日
2014年2月3日
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紹介

底なしの衰退基調に東日本大震災が追い打ちをかけた日本で、非暴力的な社会変革は可能か。本書は「討議」というワンテーマを焦点に、討議の必要性、自由な場で討議を行うにはどうすればよいか、討議は何をもたらすか、といった点を、思想的に掘り下げていく。

目次

 まえがき
 プロローグ

第1章 原発事故に直面して
 1 応答責任とは何か
 2 自分本位が惨事を招いたのか
 3 負担を引き受ける覚悟はあるのか
 4 異を唱える気概はあるのか

第2章 自由な討議とは何か
 1 システムに覆われた世界
 2 官僚制による無人支配
 3 討議の場としての公共空間
 4 自由な行為主体として
 5 アイデンティティを解き放つ

第3章 討議は何をもたらすのか
 1 何を討議するのか
 2 誰と討議するのか
 3 何のために討議するのか
 4 どこまで討議するのか
 5 雄弁でなければならないのか

第4章 労働者として討議ができるのか
 1 労働力を売り渡して
 2 自己責任を押しつけられて
 3 コーポラティズムの狭間で
 4 フォーディズムの円環のなかで
 5 精神を蝕まれようとも
 6 死守するのか突き抜けるのか

第5章 討議は暴力を乗り越えられるのか
 1 受動的市民に陥ることなく
 2 新たな組織活動の息吹
 3 システムに抗して
 4 抗議運動を超えて
 5 貴族主義に抗して
 6 暴力に抗して
 7 信頼と不信の過剰のなかで
 8 友愛をはぐくみながら

 エピローグ
 あとがき
 参考文献

前書きなど

まえがき(東條由紀彦)

 覚悟していたことであるが、我々の前作『ヘゲモニー・脱ヘゲモニー・友愛――市民社会の現代思想』に対する評価は、我々の友人の間でも、「いいネ」をはるかに上回って、「むずかしい、よく分からない」であった。退却の道もあるが、しかし我々は前進の道を選択した。
 本書は前作のなかでも、最も理解を得やすいと考えた、「第Ⅰ部 第3章 アーレント」を中心に、それに大幅な「加筆・修正」を加え、何よりもやさしく、分かりやすいことに重きをおいて書かれたものである。
 「加筆・修正」を具体的に行ったのは主に志村君であるが、もとの原本が共作のものであり、「加筆・修正」にあたっても、数十回にわたり内容を両者で検討してきた経緯からも、今回も「共作」とするのが妥当と判断した。文責はむろん全編両者が共同して負い、執筆箇所の分担等もないことは前作の通りである。
 現今の出版事情を考えると無謀な試みであるが、本書がさらに「討議」の輪をひきおこし、忌憚のない批判や反論が寄せられることを期待している。

著者プロフィール

東條 由紀彦  (トウジョウ ユキヒコ)  (

明治大学経営学部教授。経済学博士。
1953年、宮崎県生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。東京大学大学院経済学研究科修了。東京大学社会科学研究所助手、小樽商科大学商学部助教授を経て、現職。
主要著書:『製糸同盟の女工登録制度――日本近代の変容と女工の「人格」』(東京大学出版会、1990年)、『近代・労働・市民社会――近代日本の歴史認識Ⅰ』(共著、ミネルヴァ書房、2005年)、『ヘゲモニー・脱ヘゲモニー・友愛――市民社会の現代思想』(共著、ミネルヴァ書房、2011年)

志村 光太郎  (シムラ コウタロウ)  (

株式会社ヒューマネージHCコンサルティング本部ディレクター。
1967年、神奈川県生まれ。明治大学政治経済学部経済学科卒業。明治大学大学院経営学研究科博士後期課程単位取得退学。明治大学経営学部兼任講師、青山学院大学総合研究所客員研究員、株式会社NTTデータユニバーシティチーフコンサルタント等を経て、現職。
主要著書・論文:『ヘゲモニー・脱ヘゲモニー・友愛――市民社会の現代思想』(共著、ミネルヴァ書房、2011年)、『ラーニング・リーダーシップ入門――ダイバーシティで人と組織を伸ばす』(共著、日本経済新聞出版社、2011年)、「労働と人格――キャリア論の前提として」(人材育成学会『人材育成研究』第2巻第1号、2007年1月)

上記内容は本書刊行時のものです。