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貧困研究 Vol.9 貧困研究会編集委員会(編) - 貧困研究会
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貧困研究 Vol.9 (ヒンコンケンキュウボリュームキュウ)

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発行:貧困研究会
B5判
144ページ
並製
定価 1,800円+税
ISBN
978-4-7503-3740-1   COPY
ISBN 13
9784750337401   COPY
ISBN 10h
4-7503-3740-4   COPY
ISBN 10
4750337404   COPY
出版者記号
7503   COPY
Cコード
C0336  
0:一般 3:全集・双書 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2012年12月
書店発売日
登録日
2012年12月18日
最終更新日
2013年2月8日
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紹介

日本における貧困研究の深化・発展、国内外の研究者の交流をはかり、貧困問題をさまざまな人々に伝えていく、日本初の貧困研究専門誌の第9号。特集「大阪の貧困」ほか。

目次

 巻頭のことば 子どもの餓死事件が問うていること――裁く社会/裁かれる「母」/女性と貧困(湯澤直美)

特集 大阪の貧困――その実態とさまざまな取り組み
 大阪の困窮化への歴史的背景と西成区への貧困集中の実態(水内俊雄)
 大阪市民の貧困観と近隣効果――貧困層は対立しているのか?(川野英二)
 大阪市における貧困と生活保護行政(松崎喜良)
 大阪市西成区における子どもの貧困と学校・地域からの支援(平川隆啓)
 基礎自治体における就労支援と貧困――豊中市の場合(西岡正次)
 大阪府茨木市のコミュニティソーシャルワーカー配置事業――地域におけるソーシャルワーカーの配置方法をめぐって(室田信一)

この人に聞く 第9回
 金森克雄(K2インターナショナルグループ代表)――若者支援の現場にも貧困問題の影響が顕著に(インタビュー:村上英吾)

投稿論文
 ・東日本大震災避難世帯の被災1年後の状態と生活再建への障壁――仙台市の応急仮設住宅入居者へのアンケートから読み解く生活・居住・就労(菅野拓)

書評論文
 ・西村周三監修、国立社会保障・人口問題研究所編『日本社会の生活不安――自助・共助・公助の新たなかたち』(濱本知寿香)
 ・都留民子編著『「大量失業社会」の労働と家族生活――筑豊・大牟田150人のオーラルヒストリー』(加美嘉史)

国内貧困研究情報
 注目すべき調査報告書
  1:多重債務を経験した世帯への生活再生貸付支援――「グリーンコープ生活再生相談室」利用者への調査研究より(堤圭史郎)
  2:「平成23年度全国母子世帯等調査」にみるひとり親世帯の動向――学歴指標の導入に焦点をあてて(湯澤直美)

貧困に関する政策および運動情報 2012年1月~2012年6月(山田壮志郎/五石敬路/小西祐馬/村上英吾/北川由紀彦)


 貧困研究会規約
 原稿募集及び投稿規定
 編集後記

前書きなど

【編集後記】

 就職困難者支援を担う社会的企業のヒアリング調査を進めている。そこで語られる言葉には熱い思い、苦労や支援の英知がずっしりと詰まっていることを、ひしひしと感じている。それはまた、調査を担う者の責任の重さを自覚する日々でもある。[福原]

 大学院のゼミで、イギリスの民間団体Child Poverty Action Groupから以前出版されたPoverty First Handという本を読んでいる。専門家による貧困の研究を‘second hand’だとして、貧困経験者と専門家の共同研究の試みである。巻末付録には手続きが詳細に記されており、興味深い。著者の一人は、昨年来日されたルース・リスターさんである。[松本]

 この国はどこへ行ってしまうのか。人々を分断し排除する権力装置に「政治」がなりさがってしまうとき、それに振り回されない確かな拠り所はどこにあるのか。目の前にいる大切な学生たちのまなざしをしっかりと受け止めて、希望を語れる自分にならねばと思うこの頃です。希望とは、諦めることのない現実であると。[湯澤]

 「この人に聞く」で、若者への支援をされているK2インターナショナルの金森さん、岩本さんにお話を伺った。20年前ならじゅうぶん仕事を続けられたであろう若者が排除されてしまう現状を、金森さんは時代のミスマッチと表現されていたのが印象的であった。[村上]

 この号が届くころには選挙結果を踏まえ、新たな政策形成が始まっているだろう。生活保護給付原則1割削減を明記した政党公約もあったが、原発、TPP、消費増税等の争点の中、どれくらいの有権者が最低所得保障のあり方を考え、投票したのだろうか。[山田]

 学会研究大会の仕事などで各地の都市を回る機会が多いのですが、どこへ行ってもこの間、街の活気が失われてきていることを実感します。各地の現状を掘り下げた多面的な貧困研究が小誌の今後の大きな課題かと思います。[明石書店・神野]

 2008年の本誌創刊から、民主党政権の3年間を経た今、本誌が何を課題とすべきか、皆さんとじっくり意見交換しなければなりません。特集がそのきっかけになると思います。[布川]

上記内容は本書刊行時のものです。