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セクシュアルマイノリティ【第3版】 セクシュアルマイノリティ教職員ネットワーク(編) - 明石書店
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セクシュアルマイノリティ【第3版】 (セクシュアルマイノリティダイサンパン) 同性愛、性同一性障害、インターセックスの当事者が語る人間の多様な性 (ドウセイアイセイドウイツセイショウガイインターセックスノトウジシャガカタルニンゲンノタヨウナセイ)

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発行:明石書店
A5判
284ページ
並製
定価 2,500 円+税   2,750 円(税込)
ISBN
978-4-7503-3673-2   COPY
ISBN 13
9784750336732   COPY
ISBN 10h
4-7503-3673-4   COPY
ISBN 10
4750336734   COPY
出版者記号
7503   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2012年9月
書店発売日
登録日
2012年9月21日
最終更新日
2012年9月21日
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紹介

性教育のみならず人権問題としてのセクシュアルマイノリティ教育のためのテキスト改訂第3版。インターセックス、トランスジェンダー、同性愛などセクシュアルマイノリティが抱える問題を網羅し、当事者自身が最新の知見をもとに平易に解説した格好の入門書。

目次

はじめに

序章

第一部 生物の多様な性とインターセックス

第I章 生物の多様な性
 1 はじめに
 2 メス・オスの定義
 3 性決定はメス・オスだけでない
 4 性転換をする生物
 5 同性間にもある性行動
 6 多様な性とともに生きるために

第II章 インターセックスと呼ばれる人々
 1 戸籍性別の決定と半陰陽という例外
 2 インターセックスとはどんな人々か
 3 性分化の成り立ち
 4 インターセックスの遺伝子を持つ人々
 5 肉体的な特徴から見て性別の曖昧な人々
 6 インターセックスは病気か?

第III章 インターセックスをとりまく問題
 1 医療が生んできた問題
 2 親たちの苦悩
 3 当事者たちの苦悩
 4 社会制度の問題点
 5 インターセックスにまつわる歴史
 6 インターセックスの人権と現代医学の模索
 7 これからの社会に望まれること

第二部 心の性と性同一性障害

第I章 心の性
 1 セックスとジェンダー
 2 心の性(性自認)
 3 多様な性のなかでのトランスジェンダー
 4 トランスジェンダーも多様
 5 性のゆらぎ
 コラム タイのトランスジェンダー

第II章 性同一性障害とは何か
 1 性同一性障害とは何か
 2 GIDの診断と治療

第III章 GIDの人たちをとりまく環境
 1 GID当事者のおかれた状況
 2 GID当事者が生きやすい社会をつくっていくために

第IV章 GIDをめぐる法的諸問題
 1 書類上の性別記載をめぐって
 2 「性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律」について
 コラム 戸籍の性別変更ができれば問題は解決されるのか

第V章 性別二元制を超えて
 1 トランスジェンダーをめぐるさまざまな考え方
 2 「らしさ」からはずれることの困難
 3 性別二元制を超えて

第三部 同性愛と性的指向

第I章 同性愛と性的指向
 1 同性愛と性的指向
 2 性的指向とはどのようなものか
 3 同性愛者は人口の何%存在するのか?
 4 ゲイとレズビアン
 5 レズビアンとは何か
 コラム 同性愛と性同一性障害とはどうちがうのか

第II章 同性愛をめぐる様々な視点
 1 同性愛は病気か?
 2 同性愛の原因
 3 同性愛は罪でしょうか?
 コラム セクシュアルマイノリティが政治の世界に

第III章 同性愛嫌悪と差別
 1 同性愛嫌悪とは
 2 内面化された同性愛嫌悪
 3 同性愛者はどこにいる?
 4 性的指向はプライバシーか?
 5 相談コーナー
 6 カミングアウト体験記
 7 差別はどのようにして顕在化するのか
 コラム 「オカマ」は差別か
 コラム オカマの語源

第IV章 同性愛者の未来
 1 “パレード”“ドラァグ”“レインボー・フラッグ”
 2 同性愛者が求める法的権利
 3 多様なライフスタイルをめざして

おわりに 多様な性が認められる社会

 基本用語集
 性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律
 執筆者が薦める図書のリスト
 セクシュアルマイノリティ教職員ネットワークのメンバーが執筆した本
 セクシュアルマイノリティ教職員ネットワークについて
 著者紹介

前書きなど

はじめに

 『セクシュアルマイノリティ』は性教育、人権教育の一環としてのセクシュアルマイノリティ教育にふさわしいテキストとして編集されました。2003年の初版以来好評をもって迎えられ、このたび改訂第3版を出す運びになりました。
 インターセックス、トランスジェンダー、レズビアン・ゲイ・バイセクシュアルなどのセクシュアルマイノリティ(性的少数者)と呼ばれる人たちが抱えているさまざまな問題を網羅的に解説したテキストは今もって本書以外にみあたりません。教育関係者のみなさんには、ひきつづきぜひこのテキストを使ってセクシュアルマイノリティ教育をすすめていっていただきたいと思います。
 これまで性的少数者が抱える問題が人権問題として認識されることはありませんでした。しかし、最近になって人権問題としての理解がようやくひろまりつつあります。性的少数者が悩む社会的な差別や偏見を取り除き、その意識を変革していくねばりづよい努力はまず教育を通じてなされねばならないと思います。初版以来その必要性はますます高まりつつあります。その努力の一助に本書がなれば幸いです。
 本書の最大の特徴は、執筆者全員がセクシュアルマイノリティの当事者であるという点です。時として、書き手の実体験が顔を出すこともあります。高校生から一般の初学者にわかりやすいよう、なるだけ平易で明快な記述をするよう心がけました。
 人間の性が多様であるように、性をめぐる問題もさまざまに異なった見解や立場があり、時としてそれは激しい論争を巻き起こすこともあります。執筆者たちはセクシュアルマイノリティの代表者のような顔をして語るつもりはありません。できる限りいろんな見解を盛り込もうと努力しました。しかしそれは執筆者各人に何の立場や主張もないことを意味するものではありません。また本書の記述はセクシュアルマイノリティ教職員ネットワークの団体としての統一した見解ではありません。同じ問題であっても立場が異なればその視点は自ずと異なることもあり、あえて執筆者同士で考え方をすりあわせて一つの見解にまとめるということをしていません。ですから、内容や文章上の最終的な責任は各原稿の執筆者にあります。問題の基本は変わらないものの、私たちは本書の改訂を通じて最新の知見を盛り込もうとしてきました。
 わたしたち執筆者一同は、次の世代を担う若い人たちが本書を手にとることで、セクシュアルマイノリティがどのような人たちであるかをよく理解してほしいと思います。そうすることで、差別や偏見のない、多様な性を認め合うことのできる社会が築かれることを期待しています。

著者プロフィール

ロニー・アレキサンダー  (アレクサンダー,ロニー)  (

1956年生まれ。神戸大学大学院国際協力研究科教授(平和研究・国際関係論)。イエール大学(77年・心理学)卒業直後、北米YMCA同盟に奉職し日本へ派遣される。広島YMCAに82年まで勤務。国際基督教大学大学院(行政学修士)、上智大学大学院(文学博士)。89年に神戸大学法学部助手、90年に同助教授。93年から現職。研究テーマは、広い意味での「内発的安全」、平和とジェンダー、セクシュアリティ、太平洋島嶼国の安全など。平和運動・社会運動にも幅広く参加する。

池田 久美子  (イケダ クミコ)  (

1964年、大阪府生まれ。大阪府立大学総合科学部卒。90年より大阪府内の私立女子高校の生物教諭。97年に同性愛者であることを表明して以来、人権教育・性教育の視点で活動している。99年に『先生のレズビアン宣言』(かもがわ出版)を出版。

生駒 広  (イコマ ヒロシ)  (

1963年、大阪市生まれ。神戸大学大学院総合人間科学研究科博士後期課程修了。出版社勤務、高等学校教員などを経て、現在大学教員。

木村 一紀  (キムラ カズノリ)  (

1962年、京都市生まれ。同志社大学大学院文学研究科英文学専攻修了。京都府立定時制高校教諭を5年、短大非常勤講師1年、宮崎県の私立大学専任講師を8年、塾、予備校非常勤講師(いずれも英語担当)を2年勤めた後、2002年よりニューヨーク州立大学バッファロー校大学院に留学。11年修了。言語学博士。専門は英語学、日本語学、言語学。現在、地元京都の私立大学で非常勤講師として英語を教える。

黒岩 龍太郎  (クロイワ リュウタロウ)  (

1957年生まれ。山口県出身。アテネ・フランセ フランス語本科中退。93年より経営・経済関係の文筆業(専門はフィランソロフィー)。1999年国内性別再指定手術MTF第1号を送り出したトランス・サポート・グループ(TSG)元FTM代表。GIDとISのサポートグループ「都蘭西亭」元亭主。本書には登場しないタイプの副腎変異の遺伝病によるIS。現在療養中。

土肥 いつき  (ドヒ イツキ)  (

1962年生まれ。京都府出身 同志社大学工学部卒。85年より京都府立高校教員(担当数学)。2004年、「いつき」に改名。現在は、「不完全フルタイムトランスジェンダー」として、日常生活を送っている。『部落解放』2002年5月号の座談会にトランスジェンダーとして参加。2003年『トランスジェンダリズム宣言』(社会批評社)に執筆者として参加。2004年『性同一性障害 30人のカミングアウト』(双葉社)、『婦人公論』2005年7月7日号、『朝日新聞』特集「家族」2007年9月などでとりあげられた。京都のミックス系グループ「玖伊屋」スタッフ。全国在日外国人教育研究協議会事務局員。トランスジェンダー生徒交流会世話人。

宮崎 留美子  (ミヤザキ ルミコ)  (

九州男児とされる熊本の生まれ。戸籍の性である「男らしさ」になじめず、また、思春期のころには、自分の性別に違和感を感じ始めた。親元から離れ、北海道大学(農学部・農業経済)に入学。学業のかたわら、歓楽街であるすすきのでニューハーフとしてのアルバイトをする。接客業が自分に合わないと感じ東京都立高校教員(担当公民)になる。自分の性のありようはずっと隠し続けてきた。98年に埼玉医大で性別適合手術が行われたのを機に生徒にカミングアウト。2000年末には、『私はトランスジェンダー』(ねおらいふ)という本を出版する。

上記内容は本書刊行時のものです。