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家庭と学校ですぐに役立つ 感情を爆発させる子どもへの接し方 パット・ハーヴェイ(著) - 明石書店
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家庭と学校ですぐに役立つ 感情を爆発させる子どもへの接し方 DBT[弁証法的行動療法]スキルで感情と攻撃性をコントロールする方法
原書: Parenting a Child Who Has Intense Emotions: Dialectical Behavior Therapy Skills to Help Your Child Regulate Emotional Outbursts and Aggressive Behaviors

発行:明石書店
A5判
288ページ
並製
定価 2,500円+税
ISBN
978-4-7503-3459-2
Cコード
C0011
一般 単行本 心理(学)
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2011年9月
書店発売日
登録日
2011年10月21日
最終更新日
2012年12月11日
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紹介

感情の調節がきかなくなる子どもを支援するためのスキルを学ぶ本。弁証論的行動療法にもとづいて暴発的な行動を未然に防いだり、エスカレートした行動に対処する方法を段階を踏んで身につける。親や教師・支援者がすぐに使える入門書。

目次

 謝辞
 はじめに

第1部 親と子どもと激しい感情

第1章 激しい感情と子どもの気持ち
 一次的感情と二次的感情
 子どもの感情の強弱
 感情的な心、理性的な心、賢明な心
 「生まれか育ちか」論争
 思考、感情、行動の連鎖反応
 感情のストーリー
 まとめ

第2章 効果的なペアレンティング
 DBTの前提
 子どもに対する賢明な接し方を見つける
 承認
 親の役割と目標、子どもへの期待
 バランスのとれたペアレンティング
 まとめ

第2部 子どもの感情に対処する

第3章 子どもの本心を知る
 子どもの感情のストーリー
 ある子どもの感情のストーリー
 子どもにとっての真実を探る
 子どもが自分の気持ちを表現するのを助ける
 まとめ

第4章 感情に圧倒される子どもへの接し方
 かんしゃくがなるべく起こらないようにする
 子どものかんしゃくがエスカレートしないようにする
 困難な現実を受け入れるか、それとも拒絶するか
 子どもが感情を自分自身に向けている場合
 まとめ

第5章 感情のコントロールのしかたを教える
 子どもの自己認識
 落ち着くための活動
 まとめ

第3部 子どもの行動に対処する

第6章 行動の原理と激しい行動159
 効果的なペアレンティングの基本を振り返る
 行動原理を理解し、応用する
 まとめ

第7章 期待、制限、日課を維持する
 期待、制限、日課
 まとめ

第8章 かんしゃく、攻撃性、そのほかの問題行動を減らす
 かんしゃくに対処する
 攻撃的な行動への対処法
 そのほかの問題行動
 まとめ

第9章 学校生活に関わる問題
 子どものSOSに気づく
 子どもを守り、支えるために
 登校前にぐずぐずする
 宿題に関わる問題
 学校ではいい子、家では問題児
 まとめ

第4部 家族への支援:二次的被害を最小限にする

第10章 子どもの激しい感情が家族全体に及ぼす影響
 波及効果
 きょうだいへの接し方
 親戚付き合い
 まとめ

第11章 親が自分を大切にし、自分らしく生きる
 セルフケアの効用
 受容(アクセプタンス)
 親が気持ちを落ち着かせてくつろぐための活動
 母親と父親/妻と夫
 親に対してサポートや心理教育を提供するグループ
 今この瞬間に生きる
 自分の人生を生きる
 まとめ

付録
 親向けのリソース
 参考文献

前書きなど

 はじめに(パット・ハーヴェイ)

 (…前略…)

 ◆本書の活用法
 この本は4部構成になっています。第1部(第1、2章)では、これから扱うすべてのスキルの基礎となる考え方と背景についてお話しします。第2部(第3、4、5章)では「感情」に的を絞り、感情が生じるメカニズムを明らかにするとともに、混乱と動揺を招く激しい感情を段階的に和らげるための実践的なスキルを詳しく説明します。第3部(第6、7、8、9章)では、このスキルを使って暴発的な行動を未然に防いだり、エスカレートした行動に対処したりする方法を紹介します。第4部(第10、11章)では、親と家族の感情面で必要とされることを取り上げます。第1部からはじめて順番通りに読み進めてもいいですし、自分と直接関わりのありそうなところから目を通してもかまいません。読んでいるうちに混乱してきたら、先に第11章に目を通して、セルフケアの方法を学ぶとよいでしょう。本書を読み進めていくうちに、それまで探し求めていた実践的なアドバイスや対策が見つかることを、私たちは願っています。
 本書では、同じスキルが繰り返し出てきます。繰り返すことで学習効果が高まるのです。DBTは実践を通じて学ぶものなので、スキルを活用するためのエクササイズや実例、ヒントを豊富に盛り込みました。比較的短いエクササイズや質問の答えは、本書の回答欄に直接書き込んでかまいません。長めのものについては、DBT用のノートを作って答えを書き込み、いつも手元に置いておきましょう。あるいはパソコンに専用フォルダをもうけ、すぐにアクセスできるようにしておくのもよいでしょう。DBTのさまざまなスキルを実際に試して、どんな効果があるかを見てください。子どもにも自分自身にも辛抱強く接することです。DBTのスキルを理解して常に実践するようになるまでは時間がかかるというのが親たちの見解で、ジェニーンと私の経験でもそうでした。ただし、じっくり時間をかけてスキルを実践すればとても役に立つという声が、親たちから寄せられているのも事実です。私が関わっている親たちが言うには、DBTのスキルによってしつけの効果が上がり、子どもとの関係が改善され、子どもについても自分自身とその人生についても前向きに考えられるようになったとのことです。

著者プロフィール

パット・ハーヴェイ  (ハーヴェイ,パット)  (

 重篤な感情調節不全のある人とその家族を対象として、30年以上にわたり臨床ソーシャルワークを実践している。弁証法的行動療法(DBT)を取り入れた若年層向けのグループホームの発展に寄与し、この取り組みは2004年のAPA Gold Awardを受賞した。現在では、親や家族にDBTのスキルを教えるグループの運営、激しい感情や精神疾患を抱える人の親たちへの指導と支援、コンサルティング、専門家を対象としたDBTのスキルトレーニングに携わっている。

ジェニーン・A・ペンツォ  (ペンツォ,ジェニーン・A)  (

 退役軍人局ボストンヘルスケアシステムで働く認定臨床ソーシャルワーカーであり、同施設での脊髄損傷患者とその介護者に対するワークにおいて、弁証法的行動療法(DBT)のスキルを活用している。小・中学生へのワークの訓練を受けた教師でもある。3人の子どもの母であり、子どもの1人は感情の調節不全を抱えている。

石井 朝子  (イシイ トモコ)  (監訳

 ヒューマンウェルネスインスティテュートCEO。心理学博士。
 平成16~19年度まで厚生労働省厚生労働科学研究(子ども家庭総合研究事業、政策科学推進研究事業)の主任研究者として、家庭内において親密な関係にある相手からの暴力被害の実態および被害者の精神的ダメージの深刻さについて明らかにし、「ガイドライン」および「DV被害親子のための心理ワークブック」を弁護士連合会を含む各種DV支援機関に配布した。
 また、平成18~21年度まで厚生労働省厚生労働科学研究(こころの健康科学研究事業)の分担研究者として単科精神科病院にて、過量服薬やリストカットなどの衝動的な自殺類似行動を有する「境界性パーソナリティ障害」に対して有効な「弁証法的行動療法(DBT)」の治療効果研究を実施し、その効果を報告した。臨床研究にあたっては、米国ワシントン大学のマーシャ・リネハンの指導によるDBT研修を受けた。現在、これまでに蓄積したさまざまな知見をもとに、複雑なストレス社会においても人としてより豊かで自分らしく生きていくための一助として、「マインドフルネス」の効果について調査研究を実施するとともに、広く社会に向けた啓発活動を実施している。
主な社会的活動:日本認知療法学会理事、日本不安障害学会評議員
専門:欧米ではストレス軽減法の1つとして実証的研究が報告されている、認知行動療法的アプローチである心理教育の「マインドフルネス」を導入したDV被害親子の健康を回復するためのケア介入技法の効果研究およびその確立に取り組んでいる。また、「マインドフルネス」を用いた子育て中の母親に対するストレス対処法としてのウォームアップやダンスを開発している。
著書に『よくわかるDV被害者への理解と支援――対応の基本から法制度まで 現場で役立つガイドライン』(明石書店、2009年、編著)、『認知行動療法の技法と臨床』(日本評論社、2008年、共著)、『認知行動療法事典』(日本評論社、2010年、共訳)など。

小川 真弓  (オガワ マユミ)  (

 1971年生まれ。翻訳者。中央大学卒業。
 共訳書に『自殺予防事典』(明石書店、2006年)『総説アスペルガー症候群』(明石書店、2008年)『自閉症百科事典』(明石書店、2010年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。