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PISA2009年調査 評価の枠組み 経済協力開発機構(OECD)(編著) - 明石書店
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PISA2009年調査 評価の枠組み (ピザニセンキュウネンチョウサヒョウカノワクグミ) OECD生徒の学習到達度調査 (オーイーシーディーセイトノガクシュウトウタツドチョウサ)
原書: PISA 2009 Assessment Framework: Key Competencies in Reading, Mathematics and Science

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発行:明石書店
A4判
344ページ
並製
定価 3,800円+税
ISBN
978-4-7503-3286-4   COPY
ISBN 13
9784750332864   COPY
ISBN 10h
4-7503-3286-0   COPY
ISBN 10
4750332860   COPY
出版者記号
7503   COPY
Cコード
C0037  
0:一般 0:単行本 37:教育
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2010年10月
書店発売日
登録日
2010年10月15日
最終更新日
2010年10月15日
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紹介

常に変化する世界を生きるための知識と技能とは何か? 本書は、読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシーの3つの分野について世界各国の15歳児の学習到達度を調査した2009年PISA調査の概念枠組みや評価基準を問題例とともに紹介する。

目次

第1章 読解力(読解リテラシー)
 読解力の枠組みの構成
 読解力の定義
 読解力分野の構成
 読解力の評価
 読解力の動機付けと行為に関わる構成要素
 読解力における習熟度の尺度

第2章 数学的リテラシー
 数学的リテラシー分野の定義
 PISA調査における数学的リテラシー枠組みの理論的根拠
 数学的リテラシー分野の構成
 PISA調査における数学的リテラシーの評価
 数学的リテラシーにおける習熟度の尺度

第3章 科学的リテラシー
 科学的リテラシー分野の定義
 科学的リテラシー分野の構成
 PISA調査における科学的リテラシーの評価
 科学的リテラシーにおける習熟度の尺度

第4章 質問紙
 背景情報のタイプとその目的
 質問紙の内容
 分析を深めるための情報

 付録A1:筆記型読解力問題例
 付録A2:コンピュータ使用型読解力問題例
 付録B:学校質問紙及び生徒質問紙
 付録C:PISA2009年調査 分野別国際専門委員会

前書きなど

 生徒たちは将来の課題に向かうための準備ができているでしょうか? 彼らは分析したり、推論したり、自分の考えを効果的に伝えることができるでしょうか?
 OECD生徒の学習到達度調査(PISA)はこれらの問いに対する答えを出すために、15歳の生徒の読解力、数学的リテラシー及び科学的リテラシーにおける到達度を検証する調査で、3年ごとに行われています。2000年、2003年、2006年にそれぞれ実施された調査では、それぞれ読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシーを中心分野として評価が行われました。2009年調査ではあらためて読解力が中心分野となり、このことは2009年調査からPISAの第2フェーズが始まったことを示しています。
 『PISA2009年調査 評価の枠組み』は直近の調査を開発する際の考え方を示したものです。本書は2000年調査の中心分野であった読解力について再検討し、概念を広げた2009年調査における読解力を取り上げていますが、紙媒体のテキストを読み、理解することを評価するという側面だけでなく、生徒が電子テキストをどのくらい読んだり、探索したり、理解したりすることができるかを評価するという革新的な要素も含まれています。また、本書は、数学的リテラシー及び科学的リテラシーに関する能力についても、それぞれ測定するための基礎を提供しています。最後に、生徒や学校、保護者を対象に、生徒の家庭的な背景、生徒の学習方法及び学校の学習環境等についての情報を収集するために用いられた質問紙の背景となる考え方についても示しています。

【OECD生徒の学習到達度調査の特徴】
 PISA調査は30のOECD加盟国及び30を超える非OECD加盟国・地域から専門家が集まり、また各国政府が共有する関心、政策的関心に基づいて、国際的な協力を得て行われている事業です。その特徴は以下のとおりです。

1) 「リテラシー」を用いた調査であること:PISA調査は読解力、数学的リテラシー及び科学的リテラシーという評価分野を設けていますが、これらは学校カリキュラムの習得ではなく、社会に十分に参加するのに必要とされる知識・技能という観点から定義づけられています。
2) 長期的な変化の追跡:PISA調査は、鍵となる学習目標を達成する上でどのような変化を遂げているのかを、各国が定期的にモニターすることを可能にしてくれます。
3) 年齢による対象集団の決定:各国の義務教育終了段階にある若者たち、すなわち15歳児を対象に調査を行うことによって、学校システムの全体的な成果を明らかにする重要な指標を提供しています。
4) 生涯学習との関連性:PISA調査は生徒の知識・技能を評価するだけでなく、彼らの学習意欲や自分自身に対する確信、学習方法、そして将来の学習や職業に関する目標などについても質問しています。
5) 着実かつ包含的評価:PISA調査においては、各調査サイクルで評価する能力は変えずに維持しつつ、最新のイノベーションやテクノロジーを採用しています。2009年調査で行った電子テキストを用いた読解力調査、すなわちERA調査などはその一例です。

上記内容は本書刊行時のものです。