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日本の大学改革 OECD(編著) - 明石書店
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日本の大学改革 (ニホンノダイガクカイカク) OECD高等教育政策レビュー:日本 (オーイーシーディーコウトウキョウイクセイサクレビューニホン)
原書: OECD Reviews of Tertiary Education: JAPAN

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発行:明石書店
A5判
180ページ
上製
定価 3,200円+税
ISBN
978-4-7503-3083-9   COPY
ISBN 13
9784750330839   COPY
ISBN 10h
4-7503-3083-3   COPY
ISBN 10
4750330833   COPY
出版者記号
7503   COPY
Cコード
C0037  
0:一般 0:単行本 37:教育
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2009年10月
書店発売日
登録日
2010年2月18日
最終更新日
2015年8月22日
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書評掲載情報

2018-09-30 毎日新聞  朝刊
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紹介

国立大学の法人化以降、日本の高等教育は様々な社会的圧力により常に改革を迫られてきた。自律性の向上にむけた日本の高等教育の現状と課題について、財政、管理運営、労働市場、格差是正、質保証、国際化、研究開発など広範な分野をカバーし包括的に評価する。

目次

第1章 緒言
 第1節 OECD調査報告書の目的
 第2節 日本の参画
 第3節 報告書の構成

第2章 日本の高等教育政策の背景と成り立ち
 第1節 日本の高等教育の構造と変化
 第2節 結論
 第3節 提言

第3章 高等教育の全体像と機関ガバナンス
 第1節 日本の高等教育システムの構造――長所と課題
 第2節 高等教育機関のガバナンス
 第3節 提言

第4章 高等教育財政
 第1節 日本の高等教育財政の利点
 第2節 日本の高等教育における資金調達の課題
 第3節 統合
 第4節 資金配分の方法
 第5節 国公立大学の授業料構造
 第6節 国公立大学と私立大学の財源の多様化
 第7節 効率性を目指した経営慣行
 第8節 提言
 第9節 さらなる統合の模索
 第10節 成果に基づく予算配分
 第11節 授業料の多様化
 第12節 財源の多様化

第5章 高等教育と機会均等
 第1節 日本の高等教育の機会均等
 第2節 日本の高等教育の機会均等に関する課題
 第3節 提言

第6章 高等教育と労働市場
 第1節 はじめに
 第2節 高等教育と労働市場の関連
 第3節 提言

第7章 高等教育における研究とイノベーション
 第1節 はじめに
 第2節 国の政策枠組みと高等教育システム――実績
 第3節 国の政策枠組みと高等教育システム――課題
 第4節 提言

第8章 高等教育の国際化
 第1節 はじめに
 第2節 実績
 第3節 課題
 第4節 提言

第9章 高等教育の質の保証と向上
 第1節 はじめに
 第2節 実績と課題
 第3節 提言

第10章 結論

 原注
 訳注
 参考文献

 付録1 OECD訪問調査チーム
 付録2 日本側コーディネータ,日本側諮問委員会,国別基本情報レポート執筆者
 付録3 訪問調査日程
 付録4 日本の高等教育の現状――OECD諸国における位置

 解説――教育政策レビューを,どう受け止めるか?(米澤彰純)
 訳者あとがき
 訳者・解説者紹介

前書きなど

 過去10年間,多くのOECD加盟諸国で高等教育が急激な拡大を果たした。経済発展を支える枢軸としての役割が大きくなるにつれ,高等教育には経済と労働市場の国際化が生む圧力に耐え,それを超える力をつけることが求められている。高等教育に期待されていることは多い。政策の後押しを得ながらも,高等教育機関は独立して,あるいはたがいに手を携えて多様な使命を果たさなければならない。成長の目標を高く掲げ,持てる力を最大に活用しながら,社会との対話を続けること,それが使命を果たすために必要なことである。
 この事態を前にして,OECDは大規模な高等教育の国別調査を開始した。この計画には24か国の参加が得られた。それぞれの国が社会的目標と経済的目標を達成するためには,高等教育の組織,運営,方法を理解することが必要である。OECDの調査は,その理解を促進することを目的として行われた。参加24か国のうち,日本を含む14か国が訪問調査チームを受け入れて,高等教育政策に関する詳細な現地調査を受けた。
 本報告書では次のような課題についての調査結果を報告している。
・日本の高等教育システムの概観
・日本の高等教育の改革傾向と展開への評価
・日本の高等教育の実績と課題の分析
・将来の政策展開への提言
 本報告書はOECDが2004年から2006年にかけて行った「高等教育テーマ別調査」の一部をなすものである。

著者プロフィール

森 利枝  (モリ リエ)  (

1968年三重県生まれ。早稲田大学第一文学部哲学科人文専修卒業,同大学院文学研究科修士課程教育学専攻修了,同博士課程中退。学位授与機構審査研究部助手を経て,現在は大学評価・学位授与機構学位審査研究部准教授。専門は,比較高等教育論。主な著書・訳書に,『大学教育を科学する――学生の教育評価の国際比較』(共著,山田礼子編著,東信堂,2009年),『新しい学士をめざして――実践的学修のガイドブック』(共著,大学評価・学位授与機構学位審査研究部編,ぎょうせい,2008年),『大学評価文化の展開――高等教育の評価と質保証』(共著,大学評価・学位授与機構編著,ぎょうせい,2007年),『私学高等教育の潮流』(単訳,P.G.アルトバック編,玉川大学出版部,2004年),『大学個性化の戦略――高等教育のTQM』(共訳,D.T.セイモア著,玉川大学出版部,2000年),『高度情報社会の大学――マスからユニバーサルへ』(共訳,M.トロウ著,喜多村和之編訳,玉川大学出版部,2000年),『学びのスタイル――生涯学習入門』(共著,赤尾勝己・山本慶裕編著,玉川大学出版部,1996年),『アメリカ高等教育の歴史と未来――21世紀への展望』(共訳,クラーク・カー著,喜多村和之監訳,玉川大学出版部,1998年)ほか。

米澤 彰純  (ヨネザワ アキヨシ)  (解説

1965年東京都生まれ。東京大学教育学部教育行政学科卒業,同大学院教育学研究科教育学専攻(教育社会学専修)中退。博士(教育学)(東北大学)。東京大学助手,広島大学助教授,大学評価・学位授与機構助教授を経て現在は東北大学高等教育開発推進センター高等教育開発部准教授。専門は,教育社会学。主な著書・訳書に,『大学教員のキャリア・ライフスタイルと都市・地域』(米澤彰純・佐藤香編,広島大学高等教育研究開発センター,2008年),Akiyoshi Yonezawa and Frans Keiser eds(.2003), System-Level and Strategic Indicators for Monitoring Higher Education in the Twenty-First Century. UNESCO-CEPES,『大学評価ハンドブック』(A.I.フローインスティン(オランダ大学協会コンサルタント・アドバイザー)著,米澤彰純・福留東土訳,玉川大学出版会,2002年),「ナイジェリア:高等教育の拡大とその帰結」『アフリカの開発と教育』(澤村信英編著,明石書店,2003年)ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。