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アスペルガー症候群・高機能自閉症の人のハローワーク テンプル・グランディン(著) - 明石書店
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アスペルガー症候群・高機能自閉症の人のハローワーク 能力を伸ばし最適の仕事を見つけるための職業ガイダンス
原書: DEVELOPING TALENTS

発行:明石書店
A5判
200ページ
並製
定価 1,800円+税
ISBN
978-4-7503-2806-5
Cコード
C0036
一般 単行本 社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2008年6月
書店発売日
登録日
2011年10月3日
最終更新日
2011年10月3日
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紹介

自閉症スペクトラムの人にマッチする16の職種を紹介。能力を活かしながらジョブマッチングを図るための仕事の考え方や障害のとらえ方を解説した好著。保護者や進路担当教師、ハローワーク職員、障害者職業カウンセラー、ジョブコーチなどにも役立つガイダンス。

目次

 序文(トニー・アトウッド)
 はじめに
 序章

第1章 自閉症スペクトラム障害と職場で表れる影響
 自閉症の定義と原因
  自閉症のタイプ
  主な問題

第2章 職場に適応するには
 感覚系
  職場での感覚上の問題
  音に対する敏感性
  視覚の敏感性
  触覚の敏感性
  嗅覚の敏感性
 その他の手段
  聴音療法
  アラート・プログラム
 怒りをこらえるには
 薬物療法
 職場で必要なソーシャルスキル
  ほかの人とうまくやっていくには
  上司に関する問題
 職場での管理能力
  人生の全体像
  仕事で成功するには
  結論

第3章 仕事で成功するためのルール
 ルール1 自分の強みと弱みを知ること
 ルール2 計画を立てておくこと
 ルール3 作品集を作り、自分の仕事を見せること
 ルール4 仕事探しに役立つので、どんな才能でも伸ばすこと
 ルール5 正規の採用ルートではなく、ありとあらゆる非公式のルートから労働市場に入る覚悟を決めること!
 ルール6 身なりを整え、好ましい態度で、時間どおりに仕事を始めること
 結論

第4章 好きな仕事を見つけるには
 親は大きな役割を担っています
 才能を伸ばしましょう
 子どもの学校と協力すること
 メンター
 自分の強みを見つけましょう
 おもしろそうな職場を訪問してみましょう
 結論

第5章 理想の仕事を探すには
 自分を知りましょう
 自分のコミュニティを知りましょう
 目的の業界について知りましょう
 結論

第6章 一番得意なことを仕事にしましょう
 思考様式
  興味のあることを追求しましょう
  ソーシャルスキル
  金銭などの記録管理
 21世紀の経済
  知識経済
  生涯学習

第7章 自閉症スペクトラムの人に最適の仕事
 ある自閉症スペクトラムの人がたどった職業遍歴
 働く人たちの話を聞き、その経験から学びましょう
  ○航空機整備士
  ○芸術家
  ○大学教員
  ○コンピューター・プログラマー
  ○製図
  ○起業家
  ○財務会計・記録管理
  ○グラフィックアートのデザイン
  ○冷暖房・換気・空調技術者
  ○情報機器の修理
  ○学習に関するスペシャリスト
  ○図書館職員
  ○印刷業
  ○生物学・医学分野の研究科学者
  ○通訳/翻訳
  ○獣医助手とベテリナリー・テクニシャン

付録 自閉症またはアスペルガー症候群を、どんな場合に雇用主に表明するか
 障害を表明するとしたら、いつするか
 仕事についてのヒント
 日本における就労支援の相談機関
  地域障害者職業センター
  発達障害者支援センター
  若者サポートステーション

 参考文献
 監修者あとがき

前書きなど

序文

 アスペルガー症候群または高機能自閉症の大人のうち、自分の知的能力や適性に見合った仕事を長く続けている人の割合は、あまり高くありません。つまり潜在的な才能が活かされていないわけで、実にもったいない話です。アメリカの労働力には、アスペルガー症候群や自閉症の人たちの貴重な能力が必要なのです。
 テンプル・グランディン(Temple Grandin)は、自閉症スペクトラム障害ならではの資質を活かし、すばらしい職業を得ることができた先駆者です。本書はテンプル自身に少し似ています。実際的で、見識に満ち、前向きなのです。ケイト・ダフィー(Kate Duffy)――キャリア設計のスペシャリスト――とテンプルが書いたこの本は、高機能自閉症やアスペルガー症候群の大人たち自身はもちろん、その親や教師、雇用斡旋機関にとっても大いに参考になるでしょう。
 本書では、テンプル自身の経験に基づくアドバイスや実例に加えて、やはり高収入でやりがいのある職業を得た、ほかの自閉症、アスペルガー症候群の大人たちのアドバイスも紹介しています。いい職業に就けば、収入と自立を確保できることは言うまでもありませんが、私はもうひとつ大きなメリットを挙げたいと思います。臨床家として気づいたことですが、アスペルガー症候群の大人は、社会的ネットワークよりも職業で自分を定義する傾向があります。つまり、こうした人たちの自尊心は仕事の質に基づいているのです。ですから、この集団におけるうつの一因が、やりがいのあるいい職業に就いていないことだというのは意外ではありません。本書は高機能自閉症やアスペルガー症候群の人のほか、その家族と身近な人たちの生活の質を大いに高める可能性を秘めています。

 2004年3月  トニー・アトウッド(Tony Attwood)

著者プロフィール

テンプル・グランディン  (グランディン,テンプル)  (

世界各地の家畜扱い施設を設計する動物科学者であり、コロラド州立大学で動物科学を教えている。自閉症に関する講演を頻繁に行っているほか、『我、自閉症に生まれて』『自閉症の才能開発――自閉症と天才をつなぐ環』(邦訳はいずれも学習研究社刊)などの出版物を著している。

ケイト・ダフィー  (ダフィー,ケイト)  (

著述を請け負う企業を所有し、著述およびビジネスのインストラクターも務めている。

梅永 雄二  (ウメナガ ユウジ)  (監修

宇都宮大学教育学部特別支援教育専攻教授。1955年生まれ。慶應義塾大学文学部社会・心理・教育学科教育学専攻卒。筑波大学大学院修士課程教育研究科障害児教育専攻修了。雇用促進事業団身障部(現、高齢・障害者雇用支援機構)障害者職業センター障害者職業カウンセラーなどを経て、現職。
著書に『自閉症の人の自立をめざして』(北樹出版)、『こんなサポートがあれば(1、2)』『自閉症者の就労支援』『LDの人の就労ハンドブック』(以上、エンパワメント研究所)、『自閉症の人のライフサポート』『自立をめざす障害児者教育』(福村出版)など多数。

柳沢 圭子  (ヤナギサワ ケイコ)  (

上智大学外国語学部英語学科卒。翻訳業。訳書に、『自殺で遺された人たち(サバイバー)のサポートガイド』『きこえの障がいってなあに?』(以上、明石書店)、『ろう文化の歴史と展望』(明石書店・共訳)、『図説ウィリアム・シェイクスピア』(大英図書館・ミュージアム図書共同出版・共訳)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。