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マルトリートメント 子ども虐待対応ガイド ジョン・E・B・マイヤーズ(編) - 明石書店
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マルトリートメント 子ども虐待対応ガイド (マルトリートメントコドモギャクタイタイオウガイド)
原書: The APSAC Handbook on Child Maltreatment

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発行:明石書店
A5判
808ページ
上製
定価 9,800 円+税   10,780 円(税込)
ISBN
978-4-7503-2786-0   COPY
ISBN 13
9784750327860   COPY
ISBN 10h
4-7503-2786-7   COPY
ISBN 10
4750327867   COPY
出版者記号
7503   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2008年5月
書店発売日
登録日
2010年2月18日
最終更新日
2015年8月22日
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紹介

アメリカにおける子ども虐待の防止・介入に直接関わる専門職、研究者の実践研究書。虐待を受けた子どもへの心理社会的治療についてや医学的側面、法的側面、虐待防止のための異文化対応能力、精神保健機関の活用、コミュニティの組織などについて体系的に論述。

目次


 はしがき
 序

【第1部 子どものマルトリートメントの諸側面】
 第1章 ネグレクト
 第2章 子どもの身体的虐待
 第3章 子どもの性的虐待
 第4章 心理的マルトリートメント
 第5章 物質乱用から見た子どものマルトリートメント
 第6章 ドメスティック・バイオレンスとの関連から見た子ども虐待
 第7章 代理によるミュンヒハウゼン症候群

【第2部 心理社会的治療】
 第8章 虐待を受けた子どもへの心理療法の統合的モデル
 第9章 性的虐待を受けた青年の治療
 第10章 幼少期に激しい虐待やネグレクトを受けて成人したサバイバーの治療――統合モデルのさらなる発展
 第11章 子どもに性的虐待を行う成人、青年、子ども――1つの発達的観点

【第3部 子どものマルトリートメントに関する医学的側面】
 第12章 子どもの性的虐待における医学的問題
 第13章 身体的虐待――子どもの事故と故意による怪我
 第14章 子どもの健康のネグレクト
 第15章 子どもの死亡

【第4部 法的側面】
 第16章 法的システムと子どもの保護
 第17章 子どもの性的被害の犯罪捜査
 第18章 法廷の内外における子どもへの面接――近年の研究とその実践的意義
 第19章 専門家の証言
 第20章 マルトリートメントを受けた子どもや成人サバイバーに携わる専門家のためのリスクマネージメント

【第5部 虐待の防止とサービスの提供】
 第21章 子ども虐待の防止――成果と課題
 第22章 虐待の防止と通告
 第23章 子どものマルトリートメントの現場における異文化対応能力
 第24章 児童保護局に通告された子どもの精神保健サービス
 第25章 子ども虐待への対応と終焉のためのサービスに関するコミュニティの組織化

 解説(小木曽宏)
 監訳者あとがき
 索引
 編者・執筆者紹介
 監修者・監訳者・訳者紹介

前書きなど

はしがき

 本書は5つの部に分かれている。第1部「子どものマルトリートメントの諸側面」、第2部「心理社会的治療」、第3部「子どものマルトリートメントに関する医学的側面」、第4部「法的側面」、第5部「虐待の防止とサービスの提供」。第1部は、子どものマルトリートメントの最も一般的な形態について詳しい分析が行われる。また、代理によるミュンヒハウゼン症候群、物質乱用と子ども虐待との関係、ドメスティック・バイオレンスとの関連から見た子ども虐待についても論じる。第2部は、子ども虐待から生き延びた子どもや青年や成人を心理社会的に治療するための理論的なモデルを提示する。また性的暴行者の治療についても論じる。第3部は、身体的虐待と性的虐待に対する医学的な見地を記述する。加えて、医療的ネグレクトと死に至る子ども虐待についても分析する。第4部は法律上の諸問題を検討する。まず法システムを概観し、警察による捜査、子どもの面接、専門家の証言について記述する。そして最後に、子ども保護に携わる専門家のためのリスクマネジメントについて論じる。第5部は子どものマルトリートメントを終結させるための、子ども虐待の防止、マルトリートメントの通告、専門家の異文化対応能力、精神保健機関の活用、コミュニティの組織化などが論じられる。

J. E. B. M 2001年11月

著者プロフィール

ジョン・E・B・マイヤーズ  (E・B・マイヤーズ,ジョン)  (

法学博士。パシフィック大学マクジョージ法律大学院(カリフォルニア州サクラメント)法学教授。Legal Issues in Child Abuse and Neglect Practice (2nd ed., 1998), Incest: A Mother's Nightmare: A Practical Legal Guide for Parents and Professionals (1997), Evidence in Child Abuse and Neglect Cases (3rd ed., 1997)など7冊の著書、編書がある。また、子どもの虐待に関して100の論文や共編書の章を執筆。講演活動を活発に行い、これまでにアメリカやカナダ、ヨーロッパで200回以上の講演を行った。著作は連邦最高裁判所を含む140を超える法廷で引用されている。全米少年・家庭裁判所判事評議会と国立司法大学(National Judicial College)で教鞭を執る。アメリカ心理学会の子ども・若者・家族サービス部会から「子どものアドボカシーに対するすぐれた貢献賞」が贈られるなど数々の章を受賞

ルーシー・バーリナー  (バーリナー,ルーシー)  (

医療ソーシャルワーカー、性的暴力・外傷性ストレス研究ハーバービューセンター(ワシントン州シアトル)所長。ワシントン大学ソーシャルワーク学部精神医学・行動科学学科臨床准教授。トラウマや犯罪の被害者の子どもや成人に対する臨床診療や、トラウマの及ぼす深刻な影響や臨床的介入および社会的介入の有効性に関する研究、トラウマや犯罪被害者の利益のため地域や国の社会政策決定機関への参加などの活動を行っている。対人暴力に関する複数の主要学術誌の編集委員を務め、同業者による審査のある論文や共著書を数多く執筆し、地方や国の組織やプログラム、専門家団体・学会の運営委員を務めている。

ジョン・ブリエール  (ブリエール,ジョン)  (

博士(PhD)。南カリフォルニア大学医学部精神医学・心理学准教授、および南カリフォルニア大学医療センター・ロサンゼルス郡心理トラウマクリニック所長。現在、国際トラウマティックストレス研究学会会長。アメリカ心理学会会員。科学的業績によるロバート・S・ローファー記念賞およびアメリカ子どもの虐待専門家協会による優秀専門家賞受賞(1999年)。子ども虐待と心理的トラウマの分野でさまざまな論文や共著書、著書、心理テストを執筆、作成している。

C・テリー・ヘンドリックス  (ヘンドリックス,C・テリー)  (

文学修士。過去10年間、アメリカ子どもの虐待専門家協会の会員として積極的に活動し、1995年にはアメリカ子どもの虐待専門家協会会長の栄誉名簿に名前を連ねた。1999年にアメリカ子どもの虐待専門家協会の理事に任命され、現在会計責任者および運営委員として2期目の任務に就く。大学での専攻はカウンセリング心理学と組織行動論で、臨床心理学の専門家としてアメリカ陸軍に勤務した。1984年に学術誌と単行本の企画担当編集者としてSage出版に入社。この17年間、Sage出版の対人暴力と犯罪学に関する著作リストの作成に大きな役割を果たしている。また4年の任期で編集主幹と副社長を務めている。Sage出版の前は、Wadsworth出版の企画担当編集者として、またBrooks/Cole社の共同設立者兼編集主幹として18年間務めた。現在はSage出版の編集主任として、Child Maltreatment, Journal of Interpersonal Violence, Trauma, Violence & Abuse, and Violence Against Womenなど、アメリカで刊行されている犯罪学と対人暴力に関するすべての学術誌の企画や開発、管理を担当している。

キャロル・ジェニー  (ジェニー,キャロル)  (

医学博士、経営学修士。ブラウン大学医学部小児科教授。学術文献に寄稿し、会議での発表も多い。ロード・アイランド、プロビデンスのハスブロー小児病院の子ども保護プログラム責任者。

テレザ・A・ライド  (A・ライド,テレザ)  (

博士(PhD)。1988年から1997年までアメリカ子どもの虐待専門家協会の事務局長を務め、1997年に育児とシカゴ大学の博士号取得のため離職。現在は博士論文をWhat's Wrong With the Way We Talk About Sexual Abuse, and How to Fix Itのタイトルで単行本として出版するため改訂中。Reid博士は組織的な発達や性的虐待の認識向上について国際的に講演活動を行っている。またChild Maltreatmentの副編集長を務める。1999年からシカゴチャイルド・アドボカシー・センターの理事長。

小木曽 宏  (オギソ ヒロシ)  (監修

淑徳大学総合福祉学部社会福祉学科准教授。千葉明徳短期大学非常勤講師。筑波大学人間学類非常勤講師。
専門は、社会福祉実習教育、司法福祉、児童虐待防止ネットワーク。
日本司法福祉学会理事、日本子ども虐待防止学会制度検討委員。全国児童相談研究会運営委員。
主要著書:団士郎編『となりの事情――平成家族案内』ミネルヴァ書房、1995年、共著。足立叡、佐藤俊一、宮本和彦編『新・社会福祉学――共存・共生の臨床福祉学を目指して』中央法規出版、1999年、共著。松原康雄、山縣文治編『児童福祉論』〈新・社会福祉士養成テキストブック8〉ミネルヴァ書房、2007年、共著。日本家庭教育学会編『家庭フォーラム 第5号』「特集子どもの虐待」2000年、昭和堂。柏女霊峰編『児童虐待とソーシャルワーク実践』ミネルヴァ書房、2001年、共著。上野加代子、小木曽宏ほか編著『児童虐待時代の福祉臨床学――子ども家庭福祉のフィールドワーク』明石書店、2002年、編著。小林英義、小木曽宏編著『児童自立支援施設の可能性――教護院からのバトンタッチ』ミネルヴァ書房、2004年。『Q&A子ども虐待問題を知るための基礎知識』明石書店、2003年、編著。『現場に生きる子ども支援・家庭支援――ケース・アプローチの実際と活用』生活書院、2007年、単著。『よくわかる養護内容・自立支援』ミネルヴァ書房、2007年、編著。
*第4~5章の監訳者でもある。

和泉 広恵  (イズミ ヒロエ)  (監訳

日本女子大学人間社会学部現代社会学科専任講師。専門社会調査士。博士(学術)。
主要著書:『里親とは何か――家族する時代の社会学』勁草書房、2006年、単著。高橋勇悦、福重清、和泉広恵、原田謙、黒岩亮子、小林和夫著『現代日本の人間関係――団塊ジュニアからのアプローチ』学文社、2007年、共著。小木曽宏編著『Q&A子ども虐待問題を知るための基礎知識』明石書店、2003年、共著。土屋葉編著『これからの家族関係学』角川書店、2003年、共著。
*第7章、第21~25章担当。第23章の訳者でもある。

小倉 敏彦  (オグラ トシヒコ)  (監訳

千葉大学、立教大学、千葉医療センター附属千葉看護学校非常勤講師。博士(学術)。
主要著書・訳書:『赤面と純情――逃げる男の恋愛史』廣済堂出版、2002年、単著。長谷正人、中村秀之編訳『アンチ・スペクタクル』東京大学出版会、2003年、共訳。土田知則編『狂気のディスクルス』夏目書房、2006年、共著。
*第6章、第16~20章を担当。序、第17章の訳者でもある。

佐藤 まゆみ  (サトウ マユミ)  (監訳

淑徳大学大学院総合福祉研究科社会福祉学専攻博士後期課程。日本子ども家庭総合研究所嘱託研究員。社会福祉士。保育士。
主要著書:柏女霊峰編『市町村発子ども家庭福祉』ミネルヴァ書房、2005年、共著。小木曽宏、宮本秀樹、鈴木崇之編著『よくわかる養護内容・自立支援』ミネルヴァ書房、2007年、共著。
*序章~第3章担当

御園生 直美  (ミソノオ ナオミ)  (監訳

白百合女子大学児童文化学科発達心理学専攻助手。臨床心理士。
主要著書・主要論文:小木曽宏編著『Q&A子ども虐待問題を知るための基礎知識』明石書店、2003年、共著。庄司順一編著『Q&A里親養育を知るための基礎知識』明石書店、2005年、共著。「里親の親意識の形成過程」(『白百合女子大学発達臨床センター』5, 2001)。「里親養育における家族関係の形成――社会的養護と家庭環境」(『家庭教育研究所紀要』29, 2007)。
*第8~15章担当。第4章の訳者でもある。

上記内容は本書刊行時のものです。