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NPOジャーナル Vol.20
特集 NPOと進めるCSR――パートナーシップで取り組む新段階
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2008年1月
- 書店発売日
- 2008年2月2日
- 登録日
- 2015年8月22日
- 最終更新日
- 2015年8月22日
紹介
CSRをブームではなく内実の伴ったものとするためには、NPO、企業が相反するミッションを乗り越え、いかに目的に向かってパートナーシップを構築できるかが重要になる。CSRの考え方や最新動向を紹介し、取り組みを進める際に参考となる情報を提供。
目次
特集 NPOと進めるCSR――パートナーシップで取り組む新段階
解説◎世界でのCSRの展開とステークホルダー――重要なNPO/NGOからの働きかけ((株)創コンサルティング代表取締役 海野みづえ)
論点◎NPOはCSRをどう読み解くか――マルチステークホルダー・エンゲージメント時代に求められる役割(ダイバーシティ研究所 田村太郎・鈴木暁子)
座談会◎実効性のあるCSRを進めるために(岩附由香、楠正吉、関正雄、田村太郎)
寄稿◎NPOとの協働で推進するCSR――事例にみる取り組みの進展と成果((特活)パートナーシップ・サポートセンター代表理事 岸田眞代)
寄稿◎日本企業のCSR経営の現状と課題((株)日本総合研究所創発戦略センター 足達英一郎・小崎亜依子)
寄稿◎韓国・中国における日本企業の社会貢献活動((特活)パブリックリソースセンター 田島明日丘)
報告◎米国で最大のCSR組織「BSR」総会――企業とNPOの戦略同盟で問題解決をめざす(ASU International代表/CSRコンサルタント 斎藤槙)
報告◎ISO26000ウィーン総会報告(CSOネットワーク共同事業責任者 黒田かをり)
リポート 講演会「社会的企業のためのベンチャー・キャピタル」NPOや社会的企業への資金提供が社会を変える
オピニオン しあわせ社会学の確立と実践をめざして――CSRは本業の中で持続的にやっていく(株式会社フェリシモ代表取締役社長 矢崎和彦)
私の視点 思いを託すということ――国際協力も「自己責任」の時代に(神戸大学大学院国際協力研究科長 高橋基樹)
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編集後記
官公庁や企業の不祥事は止まらない。企業とは元来、「社会の公器」ではなかったか? 社会やその構成員とともに繁栄せずして存続できないはずである。
CSRは、流行りで捉えるものではなく、企業の社会でのあり方を問うもっと本質的なもので、意識変革を促すひとつのコミュニケーション手段だと思う。NPOと企業が対等で尊敬し合えるパートナーシップを築きながらCSRに取り組むきっかけになれば、との思いを込めて本特集を企画した。そのような関係性の中で、NPOは、座談会での楠氏の指摘のように「社会のアンテナ」となれるかもしれない。そのためにも、きちんと社会的責任を担える力量を備えているのか自問し続ける姿勢と努力が求められるだろう。
事業性と社会性を両立させた経営を行うフェリシモにひとつの理想形を見た。ビッグイシュー創設者のバード氏が「20年後にはすべての企業が社会的企業になっているだろう」と予測したように、NPOも企業も、すべての組織体が社会に配慮して事業活動を営む、そんな社会の実現を願ってやまない。(SM)
上記内容は本書刊行時のものです。