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パパ どこにいるの? ベス・ゴフ(文) - 明石書店
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パパ どこにいるの? (パパ ドコニイルノ?) 離婚のお話
原書: Where Is Daddy?

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発行:明石書店
36ページ
上製
定価 1,400円+税
ISBN
978-4-7503-2392-3   COPY
ISBN 13
9784750323923   COPY
ISBN 10h
4-7503-2392-6   COPY
ISBN 10
4750323926   COPY
出版者記号
7503   COPY
Cコード
C8736  
8:児童 7:絵本 36:社会
出版社在庫情報
品切れ・重版未定
初版年月日
2006年9月
書店発売日
登録日
2010年2月18日
最終更新日
2011年11月11日
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紹介

両親の離婚で幼い子どもが味あう怖れと悲しみ,ときに襲う激情を,繊細な文章と温かいイラストで見事に捉えた絵本の傑作。子どもの不安を和らげ,両親が子どもの傷つきやすさと混乱を理解する助けとなる。学齢前の子どもと親が一緒に読む,絵本シリーズ第1弾。

前書きなど

 『パパ どこにいるの?』は、離婚家庭の子どもたちに読み聞かせるための、優れた本です。平穏な生活を脅かす大きな障害や恐れのもととなった出来事や変化を、子どもたちが理解し、受容する手助けになるでしょう。児童ガイダンスの実務に携わる心理ワーカーである著者、ベス・ゴフは、両親の離婚によって内向的になり、気難しくなった一人の子どもを助けるために、この物語を書きました。それがうまくいったとき、ゴフ女史は、同じような境遇の子どもたちのために、この物語を活かそうと、出版を思い立ちました。しかし、この感動的な物語、『パパ どこにいるの?』は、子供の心理的危機を救うだけでなく、スーザン・パールの繊細な絵とあいまって、さらに一層、子どもと大人の双方の思いやりと愛情を鼓舞することになりました。
 「両親のためのあとがき」で、ジョン・F・マクダーモット博士(ミシガン大学小児精神病院患者サービス部長)は、こう付記しています。
 「われわれが、ジェイニーにこれほど強く心ひかれるのは、どうしてでしょうか? おそらく、無力と孤独におののいた、自分たちの遠い子ども時代が反映されているからです。離婚した親にとって大切なのは、自分自身と子どもたちのなかにある、こうしたおののきに気がつくことです。……そこで、子どもたちが感じていることを親が理解し、そのうえに立って物事を決めるようにし、親と子の関係を元通りにすることが、重要な仕事です。この物語は、親と子の橋渡しとなって、ゆがめられた問題を正しい視野に引き戻す手助けをするでしょう。」

著者プロフィール

ベス・ゴフ  (ゴフ,ベス)  (

ニューヨーク近郊の児童相談所で、精神医学の面から児童に対応したソーシャル・ワーカー。彼女は、1960年代、6歳の女の子“ビッキー”のカウンセリングを担当したが、ビッキーは3歳の時に両親が離婚し、対人関係が不安定だった。しかし、ゴフがジェイニーの物語を書いて、それを何回も読み聞かせることによって、精神的安定を取り戻すのに成功した。そのため、同じ境遇の子どものために、その公刊に踏み切った。初め、『ニューヨーク・タイムズ』紙の雑誌版に数枚のイラストとともに掲載された後、スーザン・パールのイラストによる絵本として出版された。

スーザン・パール  (パール,スーザン)  (

ニューヨーク在住のイラストレーター。彼女は、『ニューヨーク・タイムズ』紙や単行本のために、多くの優れたイラストを描いた。子供向け絵本には、『そうして私は生まれた(So That’s How I Was Born)』『なぞなぞとジョーク(Riddles and Jokes)』(未邦訳)などがある。

日野 智恵  (ヒノ チエ)  (

日野智恵(ひの・ちえ。本名 前澤智恵子)は、もと家庭裁判所の調査官、調停委員で、家族問題のカウンセリングに携わりました。20年ほど前、何度かアメリカを訪れ、家庭裁判所、児童の養護施設、少年の更生施設、家庭問題のカウンセラーなどを訪問しました。離婚が多いアメリカでは、それだけに、そうした家庭の子どもに対する心の問題に強い関心が持たれ、問題解決の一つとして、多くの絵本が出版されていました。智恵は、それらの絵本が、心理学とカウンセラーの経験に基づいた専門的な内容を含んでいることに、深く感動し、当時から、それらの絵本を日本語に翻訳・出版して、増えつつある同じ環境の日本の児童・少年の役に立ちたいと願っていました。しかし、日々の仕事に追われ、翻訳の完成と出版を目にしないまま、2004年に亡くなりました。

日野 健  (ヒノ ケン)  (

日野 健(ひの・けん。本名 前澤 猛)は、智恵の夫です。社会福祉、司法福祉などに関心を持つジャーナリストで、コミュニケーション研究家です。時々、智恵とともに、アメリカの、そうした施設や関係者を訪ねました。智恵が亡くなった後、家庭問題や心理学の専門的な蔵書から、翻訳に手を付けていた絵本を何冊か見つけました。そこで、智恵の熱い遺志を継いで、それらのうち、「学齢前」「小学校低学年」「小学校中・高学年、およびそれ以上」の各年代にふさわしい三冊を選んで、翻訳を完成させ、版権の折衝と出版を明石書店にお願いしたのです。
 両親が離婚すると、子どもの経済的、精神的環境は大きく変わり、生活と成長が激しい影響を受けます。しかし、せめて、心はすこやかに育ち、出来るだけ穏やかで幸せな日々を送れるように、これらの絵本が、少しでもそうした親と子どもの役に立つことを、訳者二人は心から願い、祈っています。

上記内容は本書刊行時のものです。