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在庫ステータス
取引情報
アジア憲法集
- 出版社在庫情報
- 品切れ・重版未定
- 初版年月日
- 2004年12月
- 書店発売日
- 2004年12月16日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2011年1月18日
紹介
アジア各国・地域はそれぞれの歴史的な経緯のなかでさまざまな特徴の憲法を制定しているが,本書はアジア太平洋地域の27の国・地域の憲法を集大成する。各国・地域の専門研究者による翻訳と解説で紹介する。
目次
まえがき
1 オーストラリア連邦(天野淑子)
2 バングラデシュ人民共和国(萩野芳夫)
3 ブルネイ・ダルサラーム国(竹下秀邦)
4 カンボジア王国(四本健二)
5 中華人民共和国(小田美佐子)
6 香港(小田美佐子)
7 インド(孝忠延夫)
8 インドネシア共和国(大久保一徳)
9 朝鮮民主主義人民共和国(大内憲昭)
10 大韓民国(趙 元済)
11 ラオス人民民主共和国(瀬戸裕之)
12 マレーシア(竹下秀邦)
13 ミクロネシア連邦(紺谷浩司)
14 モンゴル国(山口幸二)
15 ミャンマー連邦(門田 孝)
16 ネパール王国(谷川昌幸)
17 ニュージーランド(東條喜代子・石田裕敏)
18 パキスタン・イスラム共和国(新井信之)
19 パラオ共和国(紺谷浩司・藤本凡子)
20 フィリピン共和国(萩野芳夫)
21 ロシア連邦(畑中和夫)
22 サモア独立国(田邊 誠)
23 シンガポール共和国(佐藤延子)
24 スリランカ民主社会主義共和国(浅野宜之)
25 台湾(小田美佐子)
26 タイ王国(東條喜代子)
27 トンガ王国(畑 博行)
訳者紹介
編者紹介
前書きなど
まえがき われわれ編者が、『アジア憲法集』を作ろうという相談を始めてから、すでに七年が経った。いうまでもなく、憲法は、時の政治に動かされるものであり、アジアの国々の多くは政治の激動下にある。アジア諸国の現行憲法を一冊の本にまとめることは、不可能にちかいといわなければならない。現実に、早々と原稿を仕上げてくれた人たちの中には、まもなく起こった政変によって新しい憲法が制定されたため、全面的に書き直しを余儀なくされたり、多くの執筆者が原稿提出後大小さまざまな改正のために、原稿の書き直しに苦労された。編者としては、いずかれの時点でいくつかの国については、現行法として不完全なものになることを承知で、発刊を決断せざるを得ない。執筆者には大変な負担をかけた。激動する国々については、執筆者の意思を曲げてまで出版に踏み切らせてもらった。しかし、ベトナムについては、執筆者の超人的努力にもかかわらず、それも難しいことであった。読者には、以上のことをご理解いただきたい。 さて『アジア憲法集』というが、アジアとはどの範囲をいうのか、議論のあるところである。われわれは太平洋とアジア大陸の二つの基準を念頭に置きながら本書収載の国々を選び出した。したがって、太平洋に面してはいないけれど、アジア大陸の中で太平洋に近い国の仲間に入っているモンゴルなどを入れ、また、オセアニアに属する国々を入れ、トルコや中央アジア諸国などは入れなかった。多くが発展途上国に属する。しかし他方で、目覚ましく発展している国・地域が注目されている。また、香港、台湾のようなところもある。おそらく世界を地域的に分類して比較するとき、その地域の内部においてもっとも異質な国家や領域が存在するところということができるであろう。それだけに、憲法集としては興味深いものができたと自負している。 いまやアジア自由貿易協定、アジア人権機構、アジア共同体などの構想が議論の対象になってきている。憲法集は、きわめて重要な意義を持つものと考えられる。研究資料として、あるいは右のようなアジアにおける国際的協力のありようを考えていくうえで活用されることを期待したい。(後略)
上記内容は本書刊行時のものです。