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脱グローバル化 ウォールデン・ベロー(著) - 明石書店
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脱グローバル化 新しい世界経済体制の構築へ向けて
原書: Deglobalization : Ideas for a New World Economy

発行:明石書店
四六判
248ページ
上製
定価 2,200円+税
ISBN
978-4-7503-1881-3
出版社在庫情報
品切れ・重版未定
初版年月日
2004年4月
書店発売日
登録日
2010年4月16日
最終更新日
2010年4月16日
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紹介

世界経済体制の単なる否定・破壊ではなく,いかにそれを脱構築し,オルタナティヴとして別様の世界経済体制を構築するか。ムンバイ世界社会フォーラムの立役者の一人であり,世界的に名高い反グローバリゼーション運動の旗手によるマニフェストの待望の邦訳。

目次

日本語版序文 グローバル主義プロジェクトの危機とジョージ・W・ブッシュの新しい経済学
グローバル主義プロジェクトの危機/グローバル化の危機の三つの契機/ジョージ・W・ブッシュの新しい経済学/過剰拡張の政治経済学

第1章  はじめに:グローバル資本主義の複合的危機
勝利から危機へ/混乱する多国間主義/ネオリベラルな秩序の危機/問題視される企業/軍事的ヘゲモニーの亀裂/自由民主主義の劣化/地球規模のデフレの亡霊/運動の興隆/九・一一テロ以降の矛盾した潮流/帝国の過剰展開/自由民主主義の敗北/ポルトアレグレと未来

第2章 国際システムにおける南の周縁化
UNCTADの勃興/ブレトンウッズ機構vs国連開発システム/一九七〇年代における南の挑戦/右翼の反動と南の悪魔化/南の再従属/世界貿易機関:システムの第三の柱/G7:国際理事会?

第3章 多国間機関における民主主義からの逸脱
世界銀行/国際通貨基金/世界貿易機関

第4章 正統性の危機
IMFのスターリングラード/過去が追いつく/メルツァーと世界銀行/WTOのシアトルへの道

第5章 改革の変転、一九九八年から二〇〇二年
国際金融機関の改革/構造調整から貧困削減へ?/非民主的な意思決定が確認される/WTOにおける意思決定:シアトルからドーハへ

第6章 グローバル・ガバナンスの改革への提案――批判的分析
経済安全保障理事会?/メルツァー委員会の提案/「ブレトンウッズ体制へ帰れ」学派/ジョージ・ソロスの代替案

第7章 オルタナティブ――脱グローバル化
脱構築/多元的世界における脱グローバル化

原著者による読書案内
訳者あとがき
解説 吾郷健二(西南学院大学教授)
団体紹介 / 国際関係略語一覧 / 人名索引 / 事項索引 / 著者・訳者紹介

前書きなど

訳者あとがき 本書は、Walden Bello, Deglobalization: Ideas for a New World Economy, Zed Books, 2002の全訳である。 ウォールデン・F・ベロー(Walden F. Bello)は、片仮名表記に「ベロー」の他に「ベロ」「ベリョ」「ベリョー」などもあるが、長年同氏とかかわりの深いアジア太平洋資料センター(PARC)の表記を尊重して「ベロー」とした。 米国のノーム・チョムスキーやハワード・ジン、カナダのミシェル・チョスドフスキー、インドのヴァンダナ・シヴァやアルンダティ・ロイ、マレーシアのムハンマド・イドリスやマーティン・コウにあたるような人(ネオリベラリズムや軍国主義へのラディカルな批判を展開する論客)をフィリピンで探せばベローが代表的であろうか。 日本語版刊行にあたってチョムスキーに感想を求めたところ、「これは素晴らしい本で、推薦人に名を連ねられれば光栄だ」(I think it is a fine book, and would be glad to be listed among people who recommend it.)との返答があった。 本書の原書の裏表紙に掲載されている推薦の言葉を訳出しておこう。 「ウォールデン・ベローは世界の指導的な正真正銘の革命家である。平明に語られる歴史記述と説得力のある証拠とともに、グローバル資本主義としてまかり通る機会主義、略奪、密室のいじめを彼は容赦なく暴露する。しかしこれは批判以上のものである。ベローの専門家としての診断は、患者はわれわれが思っているよりも重病であり、いまこそ行動すべきときだ、というものである」ナオミ・クライン 「『脱グローバル化』は現代資本主義の複合的危機をみごとに分析しており、米国が自国の多国籍企業と銀行の利益のために発展途上国を野蛮に再従属化していることを力強く告発し、IMFとその姉妹機関の改革不可能性を疑問の余地がないまでに明らかにし、代表的な理論家にしてオーガナイザーの立場から経済的正義を求める運動にいまこそ加わろうと呼びかけている」ロバート・ブレナー 「ウォールデン・ベローはグローバル正義運動の真の英雄である。どんな主題に取り組むときでも、彼は常に思慮深く、透徹した視点を示し、建設的である」スーザン・ジョージ 「明快な分析と印象的な学問的態度が、ベローをアジアの重要な進歩的知識人のひとりにしている」『ニュー・インターナショナリスト』誌(英国) 「アジアで最も尊敬されている反グローバル化の思想家である」『ル・ソワール』紙(ベルギー) 「主流派経済学は民衆のニーズに対する答えを持っていないと信じている綺羅星のような活動家、学者、思想家のなかでも、ウォールデン・ベローは抜きんでた輝きを放っている」『バンコク・ポスト』紙(タイ)(後略)

著者プロフィール

ウォールデン・ベロー  (ベロー,ウォールデン)  (

ウォールデン・ベロー(Walden F. Bello)
1945年フィリピン生まれ。米国に留学し、プリンストン大学で社会学の博士号、ニューヨーク州立大学で政治経済学の博士号を取得、カリフォルニア大学教員を経て、マルコス体制崩壊後帰国した。現在、フィリピン大学の社会学と公共政策の教授であり、バンコクに本拠をおくNGO「フォーカス・オン・ザ・グローバル・サウス」(http://www.focusweb.org/)の常務理事である。平和運動と、企業主導のグローバル化に反対する運動の活動家であり、本書や『均衡ある未来』(オークランド:フッドファースト・ブックス、2001年)を含む13冊ほどの著書がある。

戸田 清  (トダ キヨシ)  (

1956年、大阪市生まれ。大阪府立大学、東京大学で獣医学を、一橋大学で社会学を学ぶ。日本消費者連盟事務局、都留文科大学ほか非常勤講師を経て97年から長崎大学環境科学部助教授。専攻は環境社会学、科学史、平和学。著書に『環境的公正を求めて』(新曜社1994年、韓国版1996年)、『環境学と平和学』(新泉社2003年、韓国版同年)。共著に『人口危機のゆくえ』(岩波ジュニア新書1996年)、『講座環境社会学第1巻』(有斐閣2001年)、『環境科学へのアプローチ』(九州大学出版会2001年)、『非戦』(幻冬舎2002年)、『地球環境問題と環境政策』(ミネルヴァ書房2003年)など。訳書にP・シンガー編『動物の権利』(技術と人間1986年)、M・ダウイ『草の根環境主義』(日本経済評論社1998年)、F・M・ラッペ&R・シュアマン『権力構造としての〈人口問題〉』(新曜社1998年)、D・ドゥグラツィア『動物の権利』(岩波書店2003年)、V・シヴァ『生物多様性の危機』(明石書店2003年)など。長崎平和研究所研究員。長崎の自然と文化を守る会会員。長崎エスペラント会会員。

上記内容は本書刊行時のものです。