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臨床医学の誕生 新装版 ミシェル・フーコー(著/文) - みすず書房
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臨床医学の誕生 新装版 (リンショウイガクノタンジョウ)

哲学・宗教
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発行:みすず書房
四六変型判
重さ 510g
392ページ
定価 5,000円+税
ISBN
978-4-622-08901-8   COPY
ISBN 13
9784622089018   COPY
ISBN 10h
4-622-08901-7   COPY
ISBN 10
4622089017   COPY
出版者記号
622   COPY
Cコード
C1010  
1:教養 0:単行本 10:哲学
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2020年4月1日
書店発売日
登録日
2020年1月17日
最終更新日
2020年3月25日
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紹介

「個人というものは、生命が最初にとる形でもなければ、その最も鋭い形でもない。個が認識の対象となるのは、長い間にわたる空間化の動きのあげくのことである。この動きにとっての決定的な道具は、或る種の言語の使用と、死についての困難な概念化であった。(…)アリストテレスの古い法則は、個についての科学的陳述を禁じていたが、言語の中に死がその概念の場を発見したとき、この禁止は解けたわけである。つまり、その時、空間はまなざしに対して、個の分化した形を開いたわけである。」

18世紀末に端を発する現代医学は、病を知覚する空間とそれを記述する言語、および身体の解剖から始まった。人間が自らの個体を知の対象とする臨床医学は、いかにして誕生したのか。人間科学の医学的基盤とは何か。18-19世紀の認識論的切断を問い、『言葉と物』の先駆をなす、初期フーコーの代表作。

目次


第一章 空間と分類
第二章 政治的意識
第三章 自由な場
第四章 臨床医学の淵源
第五章 施療院の教訓
第六章 徴候(シーニュ)と症例
第七章 見ること、知ること
第八章 屍体解剖
第九章 不可視なる可視
第十章 熱病の問題
結論

訳注
訳者あとがき
解説(斎藤環)

文献
索引

著者プロフィール

ミシェル・フーコー  (ミシェルフーコー)  (著/文

1926-1984。フランスのポワチエに生まれる。高等師範学校およびソルボンヌ大学で哲学と心理学を専攻。1955年からスウェーデン・ウプサラのフランス学院院長、つづいて1960年まで、ワルシャワ、ハンブルクのフランス学院院長を歴任。クレルモン=フェラン大学、チュニス大学、ヴァンセンヌ実験大学の哲学教授を経て、1970年よりコレージュ・ド・フランス「思考システムの歴史」講座教授。1970年と1978年の二度来日。1970年代後半から80年代にかけて、しばしばアメリカ滞在(特にカリフォルニア大学バークリー校で講義)。1984年6月25日、パリのサルペトリエール病院でエイズにより没。

神谷美恵子  (カミヤミエコ)  (翻訳

1914-1979。岡山に生まれる。1935年津田英学塾卒業。1938年渡米、1940年からコロンビア大学医学進学課程で学ぶ。1941年東京女子医学専門学校(現・東京女子医科大学)入学。1943年夏、長島愛生園で診療実習等を行う。1944年東京女子医専卒業。東京大学精神科医局入局。1952年大阪大学医学部神経科入局。1957-72年長島愛生園精神科勤務(1965-1967年精神科医長)。1960-64年神戸女学院大学教授。1963-76年津田塾大学教授。医学博士。1979年10月22日没。

斎藤環  (サイトウタマキ)  (解説

1961年岩手県生まれ。精神科医。筑波大学医学研究科博士課程修了(医学博士)。現在、爽風会佐々木病院精神科診療部長。専門は思春期・青年期の精神病理、病跡学。「社会的ひきこもり」の治療、支援に取り組む診療医であり、執筆や講演などによる文化評論活動も行なう。

上記内容は本書刊行時のものです。