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出版者情報
エコラリアス
言語の忘却について
発行:みすず書房
四六判
336ページ
定価
4,600円+税
- 書店発売日
- 2018年6月9日
- 登録日
- 2018年5月10日
- 最終更新日
- 2018年6月4日
書評掲載情報
2018-12-09 |
毎日新聞
朝刊 評者: 鴻巣友季子(翻訳家) |
2018-08-25 |
朝日新聞
朝刊 評者: 都甲幸治(早稲田大学教授・アメリカ文学) |
2018-07-15 |
読売新聞
朝刊 評者: 伊藤亜紗(東京工業大学准教授、美学者) |
2018-06-10 |
毎日新聞
朝刊 評者: 沼野充義(東京大学教授・スラブ文学) |
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紹介
子どもは言葉を覚えるときに、それ以前の赤ちゃん語を忘れる。そのように、言葉はいつも「消えてしまった言葉のエコー」である。そして、忘れることは創造の源でもある。
言語の中にはつねにもうひとつの言語の影があり、失われた言語が響いている。言語の崩壊過程に言語の本質をみたヤコブソン、失語症を考察したフロイト、複数の言語を生きたカネッティ、死んだのに語る口を描いたポー、母語についてはじめて語ったダンテなどを導きに、忘却が言語の本来もつ運動性であることが浮上する。
アガンベンの英訳者として知られ、30代で本書を著し、恐るべき知性として話題を呼んだ、ヘラー=ローゼンの主著。流離こそが言語の核心であることを明かす、言語哲学の最重要書である。
目次
第一章 喃語の極み
第二章 感嘆詞
第三章 アレフ
第四章 消滅危惧音素
第五章 H & Co.
第六章 流離の地で
第七章 行き止まり
第八章 閾
第九章 地層
第十章 地滑り
第十一章 文献学の星
第十二章 星はまた輝く
第十三章 ニンフの蹄
第十四章 劣った動物
第十五章 アグロソストモグラフィー
第十六章 Hudba
第十七章 分裂音声学
第十八章 アブー・ヌワースの試練
第十九章 船長の教え
第二十章 詩人の楽園
第二十一章 バベルの塔
解説 ダニエル・ヘラー=ローゼンとは何者か?
訳者あとがき
原註
参考文献
索引
上記内容は本書刊行時のものです。