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ユング 夢分析論 C・G・ユング(著/文) - みすず書房
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ユング 夢分析論

発行:みすず書房
四六判
298ページ
定価 3,400円+税
ISBN
9784622085171
Cコード
C1011
教養 単行本 心理(学)
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2016年7月14日
最終更新日
2016年9月2日
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書評掲載情報

2016-11-11 週刊読書人
評者: 渡邉学=南山大学教授・宗教学専攻

紹介

〈夢とは象徴化を行う人間の能力を研究する上で最も一般的かつ普遍的にアクセス可能な源泉である〉

フロイトが「夢は願望充足であり、睡眠の守り手である」としたのに対して、ユングは、夢とは「あるがままの姿」でこころの状況を描くものであり、共同社会に適応するためにどうしても一面的にならざるをえない自我・意識に対する補償の役割を果たしている、と考えた。さらにユングは、夢の中にあらわれるのは無意識的内容が投影されているイメージであり、それは象徴性に満ちていて、言葉による言い換えのきかないものであること、夢分析においては初回夢が重要な意味を持ち、しかし一回の夢だけで判断するのではなく、それ以降の夢の流れ、シリーズの中で考える必要のあることなどを、心理療法の臨床実践を通して明らかにしていった。ユング心理学のキイワードである「集合的無意識」や「元型」も、そこから確固たるものになってゆく。
本書は夢に関するユングの主要な論文を集めたものである。「夢分析の臨床使用の可能性」「夢心理学概論」「夢の本質について」「夢の分析」「数の夢に関する考察」「象徴と夢解釈」の6編。夢についてのユングの考え方が網羅されるだけでなく、ユング心理学全体がコンパクトに表現されている。臨床家ユングの姿を生き生きと伝える本書は、「はじめてのユング」にもふさわしい。

目次

夢分析の臨床使用の可能性
夢心理学概論
夢の本質について
夢の分析
数の夢に関する考察
象徴と夢解釈

解題  横山博
訳者あとがき

著者プロフィール

C・G・ユング  (ユング)  (著/文

1875年7月26日、スイス北部のケスヴィルにて生まれる。バーゼル大学卒業後、ブルクヘルツリ病院のブロイラーのもとで言語連想実験の研究に従事。その後、フロイトの精神分析運動に参加し、フロイトの後継者と目されるほど、その中心人物として精力的に活動した。1913年にフロイトと決別。その後は独自の心理学の構築に専心し、「コンプレクス」「元型」「集合的無意識」「無意識の補償機能」「内向/外向」「個性化」などの独創的な理論を提唱していった。1961年6月6日、死去。20世紀最大の心理学者の一人。

横山博  (ヨコヤマヒロシ )  (監修 | 翻訳

1945年、石川県に生まれる。精神科医、臨床心理士。1970年京都大学医学部卒業。1970年代から大阪で精神医療改革運動に取り組み、当時劣悪だった日本の精神医療の環境の改善に努めた。1984-5年、1988-9年、二度に分けてチューリッヒのユング研究所に留学、ユング派分析家の資格を取得。甲南大学名誉教授(在職は1995-2011年)。日本ユング派分析家協会会長(2001年―現在)。著書『神話のなかの女たち 日本社会と女性性』(人文書院、1995)『心理療法とこころの深層 無意識の物語との対話』(新曜社、2006)『心理臨床の治療関係』(共著、金子書房、1998)『心理療法 言葉/イメージ/宗教性』(編著、新曜社、2003)『心理療法と超越性 神話的時間と宗教性をめぐって』(編著、人文書院、2008)。訳書 サールズ『逆転移 分裂病精神療法論集 3』(みすず書房、1996)ローゼン『うつ病を生き抜くために 夢と描画でたどる魂の癒し』(人文書院、2000)。

大塚紳一郎  (オオツカシンイチロウ)  (翻訳

1980年、東京都に生まれる。臨床心理士。2002年慶應義塾大学文学部卒。2009年甲南大学大学院人文科学研究科博士後期課程単位取得退学。現在 菊川荒木内科心療内科、東洋大学附属姫路中学校・高等学校スクールカウンセラー、および兵庫県内で個人開業。訳書 ランク『出生外傷』(共訳、2013)、メツル/カークランド編『不健康は悪なのか』(共訳、2015)『ユング 夢分析論』(2016、以上みすず書房)フェレンツィ『精神分析への最後の貢献』(共訳、岩崎学術出版社、2007)。

上記内容は本書刊行時のものです。