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人間の尊厳と人格の自律 ミヒャエル・クヴァンテ(著) - 法政大学出版局
.
叢書・ウニベルシタス 1024

人間の尊厳と人格の自律 生命科学と民主主義的価値

四六判
350ページ
上製
定価 3,600円+税
ISBN
978-4-588-01024-8
Cコード
C1310
教養 全集・双書 哲学
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2015年3月
書店発売日
登録日
2015年2月3日
最終更新日
2015年3月25日
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書評掲載情報

2015-06-14 東京新聞/中日新聞
評者: 雑賀恵子(評論家)

紹介

人間の尊厳とQOL評価、生殖医療、遺伝子診断、着床前診断と幹細胞研究、クローンと人格、医療情報の開示/拒否、インフォームド・コンセントの是非、自己決定による死の権利、臨死介助……。人間の生命に関わるバイオテクノロジーは、民主主義的価値に対していかなる問題提起を行うのか。それは哲学・倫理的な問いなのか、政治・倫理的な問いなのか。ヘーゲル研究から生命医療倫理学まで、幅広い領域で活躍し現代ドイツの倫理学研究をリードする著者の主著。

目次

日本語版への序文

序論 生命科学と民主主義的価値

第Ⅰ部 人間の尊厳

第1章 人間の尊厳とQOL評価との両立不可能性に反対して
第2章 着床前診断と幹細胞研究
第3章 政治的か倫理的か?──国家倫理評議会の着床前診断意見書に対する批判

第Ⅱ部 人格

第4章 生命科学と人格概念
第5章 クローニングと人格の同一性
第6章 自己―操作?


第Ⅲ部 自律
第7章 情報を受けての同意(インフォームド・コンセント)・情報を受けての拒絶・情報の拒絶
第8章 臨死介助
第9章 延長された自律

展望 多元主義的社会における人間の尊厳と人格の自律

クヴァンテの「プラグマティズム的人間学(Pragmatistische Anthropologie)」構想と生命医療倫理学の現在──監訳者あとがきに代えて

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事項索引
人名索引

著者プロフィール

ミヒャエル・クヴァンテ  (クヴァンテ,M.)  (

(Michael Quante)
1962年生まれ。82年から89年にかけてベルリン自由大学とミュンスター大学で哲学とドイツ文学を学び、92年にはミュンスター大学のジープのもとでHegels Begriff der Handlung(『ヘーゲルの行為概念』)によって哲学博士号を取得。その後、2001年にPersonales Leben und menschlicher Tod(『人格の生と人間の死』)で教授資格を取得。04年にドュイスブルク‒エッセン大学実践哲学講座教授、05年からケルン大学実践哲学・近現代哲学講座正教授(07年から09年まではケルン大学生命科学倫理研究所所長)を務めたのち、09年からミュンスター大学実践哲学講座正教授。邦訳された著書に、『ヘーゲルの行為概念―現代行為論との対話』『ドイツ医療倫理学の最前線―人格の生と人間の死』(以上、リベルタス出版)、『人格―応用倫理学の基礎概念』(知泉書館)、がある。

加藤 泰史  (カトウ ヤスシ)  (監訳

1956年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科教授。主な業績:Kant in der Diskussion der Moderne (herausgegeben von G. Schönrich und Y. Kato, Suhrkamp, 1996)、「現代社会における『尊厳の毀損』としての貧困──格差・平等・国家へのカント的アプローチ」(日本哲学会編『哲学』第60号、2009年)、A・ヴェルマー『倫理学と対話──道徳的判断をめぐるカントと討議倫理学』(監訳、法政大学出版局、2013年)。

追記

[訳者紹介]

小谷 英生(コタニ ヒデオ) 第3章担当
1981生まれ。群馬大学教育学部専任講師。主な業績:「隠された友情──『ゲッティンゲン書評』をめぐるカント-ガルヴェ往復書簡について」(『群馬大学教育学部紀要 人文社会編』第63巻、2014年)、「アダム・スミス──ネイション・ステイトの誕生」(『POSSE』vol.23、2014年)。

瀬川 真吾(セガワ シンゴ) 日本語版序文・序論担当
1983年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士後期過程/ドイツ・ミュンスター大学哲学部博士課程。主な業績:「ミヒャエル・クヴァンテ『人間の尊厳とパーソナルな自律 生命諸科学における民主主義的諸価値』における区分化戦略の有効性」(広島大学応用倫理学プロジェクト研究センター編『ぷらくしす』第15号、2014年)。

高木 駿(タカギ シュン) 第1章担当
1987年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程/学術振興会特別研究員。主な業績:「シェリング『自我について』における新プラトン主義の再検討へ―最初期のシェリングの上昇概念を契機として」(『新プラトン主義研究』第12号、2013年)、B・ザントカウレン「フィヒテの『人間の使命』──ヤコービへの回答は成功したのか?」(大橋容一郎監修、高木駿・伊勢俊介訳、日本フィヒテ協会編『フィヒテ研究』第21号、2013年)。

高畑 祐人(タカハタ ユウト) 第6章担当
1961年生まれ。名古屋大学・南山大学(各非常勤講師)。主な業績:「自然美学的環境倫理論の環境教育的意義」(広島大学応用倫理学プロジェクト研究センター編『ぷらくしす』第14号、2013年)、「環境倫理から見た『原発』問題―─高木仁三郎のエコロジー思想:その問題点と可能性」(中部哲学会編『中部哲学会年報』第44号、2013年)、「本質的自然資本の規範的説得力」(南山大学社会倫理研究所編『社会と倫理』第29号、2014年)。

辻 麻衣子(ツジ マイコ) 第9章担当
1985年生まれ。上智大学文学部哲学科研究補助員。主な業績:「自己意識論をめぐるイエナ期フィヒテとカント──『新たな方法による知識学』における五重の総合を手掛かりに」(日本フィヒテ協会編『フィヒテ研究』第21号、2013年)、「経験心理学から超越論哲学へ?―1780年前後の構想力概念」(上智大学哲学会編『哲学論集』第43号、2014年)、R・シュペーマン『原子力時代の驕り―─「後は野となれ山となれ」でメルトダウン』(山脇直司・辻麻衣子訳、知泉書館、2012年)。

徳地 真弥(トクチ シンヤ) 第7章担当
1980年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程。主な業績:A・ホネット『自由であることの苦しみ―─ヘーゲル『法哲学』の再生』(島崎隆・明石英人・大河内泰樹・徳地真弥訳、未來社、2009年)。

中澤 武(ナカザワ タケシ) 第2章担当
1963年生まれ。明海大学歯学部・東京薬科大学・小諸看護専門学校(各非常勤講師)。主な業績:Kants Begriff der Sinnlichkeit(frommann-holzboog, 2009)、「安全と納得のあいだで―─産科医療におけるインフォームド・コンセント再考の一視点」(日本医学哲学・倫理学会関東支部編『医療と倫理』第8号、2009年)、「感性的認識の学としてのエステティカ―─18世紀ドイツ啓蒙と美学の条件」(加藤泰史編『大学と学問の再編成に向けて』(行路社、2012年)。

中島 新(ナカシマ アラタ) 第6章担当
1988年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程。主な業績:M・ガブリエル「シェリング『世界年代』における時間哲学」(中島新訳、東洋大学国際哲学研究センター編『国際哲学研究別冊5 哲学と宗教―─シェリングWeltalterを基盤として』東洋大学国際哲学研究センター発行、2014年)。

中村 美智太郎(ナカムラ ミチタロウ) 第8章担当
1976年生まれ。静岡大学教育学部専任講師。主な業績:「シラーの調和的思考について―─ガダマーの批判と美的思索のリアリティ」(『倫理学年報』第58集、2009年)、「シェリング―悪と芸術」(三崎和志・水野邦彦編著『西洋哲学の軌跡―─デカルトからネグリまで』晃洋書房、2012年)、「醜のダイナミズム―─カントにおける吐き気をめぐる問題とアドルノの市民意識」(田中一嘉・中村美智太郎編著『ことばと文化の饗宴―─西洋古典の源流と芸術・思想・社会の視座』風間書房、2014年)。

馬場 智一(ババ トモカズ) 展望担当
1977年生まれ。長野県短期大学多文化コミュニケーション学科国際地域文化専攻助教。主な業績:『倫理の他者──レヴィナスにおける異教概念』(勁草書房、2012年)、「ユダヤ哲学から西洋哲学批判へ―─ジャコブ・ゴルダンと初期レヴィナス」(『哲學』第63号、2012年)、J・デリダ『哲学への権利Ⅰ』(西山雄二・馬場智一・立花史訳、みすず書房、2014年)。

南 孝典(ミナミ タカノリ) 第4章担当
1975年生まれ。東海大学文学部非常勤講師。主な業績:「フッサールにとってカントを語ることの意義とは何か―─『危機』と関連草稿におけるカント批判を中心に」(フッサール研究会編『フッサール研究』第6号、2006年)、「現実が基づくところとしての主観性を越えて―─ハイデガーによるカントの存在のテーゼ解釈をめぐって」(東京唯物論研究会編『唯物論』第86号、2011年)、「フッサール―アルケーの探求者」(三崎和志・水野邦彦編著『西洋哲学の軌跡―デカルトからネグリまで』晃洋書房、2012年)。

横山 陸(ヨコヤマ リク) 第5章担当
1983年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程/ドイツ・フライブルク大学哲学科。主な業績:「マックス・シェーラーにおける価値の現象学について―─価値と良心について」(『現象学年報』第30号、2014年)、Wird der kulturelle Wert im Gewisen realisiert? Max Schelersevolutionäre Wertethik und die Rolle des Gewissens(『ドイツ応用倫理学』第4号、2014年)、Th・W・アドルノ「技術と人文主義について」(横山陸訳、西山雄二編『人文学と制度』未來社、2013年)。

上記内容は本書刊行時のものです。