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鬼殺し(下) 甘耀明(著/文) - 白水社
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鬼殺し(下) (オニゴロシ)

文芸
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発行:白水社
四六判
356ページ
定価 2,800円+税
ISBN
978-4-560-09049-7   COPY
ISBN 13
9784560090497   COPY
ISBN 10h
4-560-09049-1   COPY
ISBN 10
4560090491   COPY
出版者記号
560   COPY
Cコード
C0097  
0:一般 0:単行本 97:外国文学小説
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2016年10月27日
最終更新日
2017年1月5日
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書評掲載情報

2019-03-03 毎日新聞  朝刊
評者: 川本三郎(評論家)
2018-08-18 日本経済新聞  朝刊
評者: 福嶋亮大(文芸評論家)
2017-12-10 毎日新聞  朝刊
評者: 川本三郎(評論家)
2017-05-21 東京新聞/中日新聞  朝刊
2017-03-26 日本経済新聞  朝刊
評者: 小野正嗣(作家)
2017-02-26 毎日新聞  朝刊
評者: 川本三郎(評論家)
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紹介

東山彰良氏推薦! 魂を震わす巨篇
 日本統治時代から戦後に至る、激動の台湾を生き抜いた客家の少年と祖父の物語。「現代の語りの魔術師」と称された台湾の若手実力派による本書は、莫言に激賞され、数々の文学賞を受賞して高く評価された。
 1941年12月、日本軍を乗せた汽車が客家の村にやってきた。祖父に育てられた怪力の少年・劉興帕は、日本軍中佐の養子となって入隊し、日本人になることを夢見て戦う。だが敗戦を迎えると、今度は国民党軍が乗り込んできた。祖父は帕の片腕を切断してともに台北に逃れ、帕が日本兵だった過去を消すために偽の死亡証明書を手に入れる。帕は台湾人として再生を果たすべく、故郷へ帰っていく。
 日本への抵抗心を持ち続ける「鬼」としてさまよう帕の大叔父・呉湯興は、「鬼王」と呼ばれる客家の抗日英雄だった。二・二八事件まで続く台湾の混乱を目撃した鬼王は、村で帕と再会し、ついに自分を殺してくれと帕に頼むが……。
 常にアイデンティティの揺らぎの中で格闘する帕。台湾には孤児のようなイメージがつきまとう。歴史に翻弄され変貌する村を舞台に、いくつもの物語を紡ぐことで、人間本来の姿の再生を描ききった大河巨篇。

著者プロフィール

甘耀明  (カンヨウメイ)  (著/文

1972年、台湾・苗栗県生まれ。作家。2002年、「神秘列車」で寶島文学賞審査員賞、「伯公討妾」で聯合報短篇小説審査員賞を受賞するなど、発表した6篇が文学賞を続けて受賞し、これらの作品を収めた初の短篇小説集『神秘列車』を03年に刊行。05年、中短篇小説集『水鬼學校和失去媽媽的水獺』で「中國時報」開巻十大好書(年間ベストテン賞)、中篇小説「匪神」で呉濁流文学賞、06年、「香豬」で林栄三文学賞受賞。09年、長篇小説『鬼殺し』で「中國時報」開巻十大好書(年間ベストテン賞)、台北国際ブックフェア小説部門大賞、博客來(Books)華文創作最優秀賞などを受賞。10年、『喪禮上的故事』を刊行し、大陸の『這世代』シリーズ(人民教育出版社)九冊の一つに選ばれた。15年、『邦查女孩』(寶瓶文化)を刊行。台湾文学金典賞を受賞。邦訳『神秘列車』白水紀子訳(白水社、2016年)

白水 紀子  (シロウズ ノリコ)  (翻訳

1953年、福岡県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科(中国文学)修了。横浜国立大学教授。国立台湾大学客員教授、北京日本学研究センター主任教授を歴任。著書に『中国女性の20世紀』(明石書店)。訳書に甘耀明『神秘列車』(白水社)、陳雪『橋の上の子ども』(現代企画室)、陳玉彗『女神の島』(人文書院)など。

上記内容は本書刊行時のものです。