..
【利用不可】
書店員向け情報 HELP
出版者情報
患者安全への提言
群大病院医療事故調査から学ぶ
発行:日本評論社
A5判
208ページ
定価
4,300円+税
- 初版年月日
- 2019年11月25日
- 書店発売日
- 2019年11月20日
- 登録日
- 2019年9月30日
- 最終更新日
- 2019年11月21日
書評掲載情報
2020-02-22 | 朝日新聞 朝刊 |
MORE | |
LESS |
紹介
2015年より公的な医療事故調査制度が始まったが、医療側の事故報告(調査)を回避しがちな心性にはまだまだ根強いものがある。
2016年に提出された「群馬大学医学部附属病院医療事故調査委員会報告書」は、医療事故調査の主たる目的はあくまで事故の原因究明・防止対策にあるとし、背景となる医療システムの問題点をえぐり出すことで、今後の事故調査のモデルケースとして高い評価を得た。
本書の編著者・著者は全員、群大病院医療事故調査委員会のメンバーである。
患者安全のために医療人(機関)、報道するマスコミはどうあるべきか、座談会や論考を通じて医療者・患者家族・マスコミそれぞれの立場から、風通しのよい医療安全システム体制への変革をつよく訴えかける。
目次
はじめに 上田裕一
第1部 医療事故調査委員会の役割
医療事故にどう対処してきたか
ーー医療事故調査の歴史的な動向から観た群大病院事件 上田裕一
群馬大学病院事故が外科診療になげかけた10の課題 長尾能雅
[座談会]医療事故に向き合う患者安全のシステムづくり
上田裕一/甲斐由紀子/勝村久司/神谷惠子/隈本邦彦/長尾能雅
群大病院医療事故調査の三つの意義 神谷惠子
第2部 「患者参加型医療」への提言
「患者参加型医療」実践のための具体的対策
ーー「患者への思い」を伝達することの大切さ 甲斐由紀子
私が群大病院に「患者参加型医療」を求めた理由 勝村久司
患者安全におけるメディアの役割 隈本邦彦
第3部 医療の質向上と安全への指針
患者安全の未来予想ーー「遅延型アレルギー」への処方箋 長尾能雅
参考資料:群馬大学医学部附属病院医療事故調査報告書
(表紙・目次・QRコード)
おわりに 神谷惠子
上記内容は本書刊行時のものです。