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自動車用タイヤの基礎と実際 ブリヂストン(編) - 東京電機大学出版局
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自動車用タイヤの基礎と実際 (ジドウシャヨウタイヤノキソトジッサイ)
原書: 0

工業・工学
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A5判
410ページ
上製
定価 4,700円+税
ISBN
978-4-501-41710-9   COPY
ISBN 13
9784501417109   COPY
ISBN 10h
4-501-41710-2   COPY
ISBN 10
4501417102   COPY
出版者記号
501   COPY
Cコード
C3053  
3:専門 0:単行本 53:機械
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2008年4月
書店発売日
登録日
2010年2月18日
最終更新日
2022年10月14日
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目次

第1章 タイヤの概要
 1.1 タイヤの歴史
 1.2 タイヤの機能
 1.3 タイヤの構造
 1.4 タイヤの材料
第2章 タイヤの種類と特徴
 2.1 タイヤの種類と規格・基準
 2.2 乗用車用タイヤ(Passenger Car Tire:PC)
 2.3 レース用タイヤ
 2.4 二輪自動車用タイヤ(Motor Cycle Tire:MC)
 2.5 トラック・バス用タイヤ(Truck・Bus Tire:TB)
 2.6 航空機用タイヤ(Air Craft Tire:AC)
 2.7 建設車輌用タイヤ(OFF the Road Tire:OR)
 2.8 その他特殊車輌用タイヤ
第3章 タイヤ力学の基礎
 3.1 ゴム系複合材料力学
 3.2 ゴムの力学と計測
 3.3 空気入りタイヤの力学
第4章 タイヤの特性
 4.1 タイヤのばね特性
 4.2 タイヤの耐久性
 4.3 操縦性安定性能
 4.4 タイヤの振動特性
 4.5 タイヤ道路騒音
 4.6 タイヤの摩耗特性
 4.7 タイヤの摩耗特性
 4.8 タイヤの転がり抵抗
第5章 タイヤの構成材料
 5.1 ゴム材料
 5.2 有機繊維補強材料
 5.3 スチールコード
第6章 タイヤの設計
 6.1 乗用車用タイヤの設計
 6.2 トラック・バス用タイヤの設計
第7章 タイヤの現状と将来
 7.1 ランフラットタイヤ
 7.2 超偏平シングルタイヤ「GREATEC(グレイテック)」
 7.3 ITタイヤ(Intelligent Tire)
 7.4 『環境』に関するタイヤの技術革新
 7.5 インホイールモーター駆動システム
おわりに
索 引

前書きなど

 岩波書店の広辞苑によれば、技術とは「科学を実地に応用して自然の物事を改変・加工し、人間生活に応用するわざ。」とある。更に、この科学とは、狭義では自然科学と同義であり、自然科学とは「自然に属する諸対象を取り扱いその法則性を明らかにする学問。普通、天文学・物理学・化学・地学・生物学などに分ける。」となっている。
 本書において対象とするタイヤは自動車の操縦性・安定性の上で重要な役割を果たしていることは言うまでもない。自動車の直進や制動及びコーナリング特性は、ステアリングに伴うタイヤの回転と複雑な接地変形を通じて路面からの力が伝達されることによるものなので、古くから「自動車におけるタイヤの力学は、航空機における空気力学に対応する」と言われている。
 第4章で詳しく触れるが、確かに、タイヤのスリップ角(タイヤの回転面と走行方向との角度)に対するコーナリングフォース(横力)とセルフアライニングトルク(復元トルク)の関係は、主翼の迎え角(Angle of incidence)に対する揚力(Lift)と空気力の頭上げ下げモーメントにそれぞれ対応している。また、タイヤの転がり抵抗は翼の空気抵抗(Drag)に対応し、タイヤに起こる波打ち現象(スタンディングウェーブ:丸いタイヤが多角形に変形する現象)は翼前縁に発生する衝撃波(Mach wave)に対応する。
 更に、それぞれの臨界速度を超えるとともに熱の発生を伴って、いわゆる熱の障壁(Thermal barrier)に当面するなどの相似性がある。ここで、航空機における空気力学のまさに支配的な重要度を想像すれば、自動車におけるタイヤ力学の占める位置は容易に伺い知ることができると思う。
 本書は、タイヤに関する技術解説書として、広い対象の中でも特に学生や若手技術者に対して、タイヤには広範囲な理学や工学分野が適用されていて、学ばれてきた理学や工学の分野とタイヤ工学との接点があることを識って頂けるよう努めた。
 限られた時間の中で手が及ばないところもあろうかと思うが、本書を読まれ活用されることであろう技術者によって、今後一層の検討・考証が加えられ、純技術的に更なる発展をむかえる日の来ることを希望して已まない。

 追 記
 本書は、2006年の初版発行以来、(株)山海堂から刊行され、幸いにも多くの読者から愛用されてきた。このたび東京電機大学出版局から新たに刊行されることとなった。本書が今後とも、読者の役に立つことを願っている。
 2008年3月
 執筆者一同

上記内容は本書刊行時のものです。