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電子戦の技術 拡充編 デビッド・アダミー(著) - 東京電機大学出版局
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電子戦の技術 拡充編

A5判
378ページ
上製
価格 4,200円+税
ISBN
978-4-501-33030-9
Cコード
C3055
専門 単行本 電子通信
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2014年4月
書店発売日
登録日
2017年10月10日
最終更新日
2017年10月10日
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紹介

大好評シリーズ「電子戦の技術」待望の第2巻。拡充編では、基礎編で扱わなかった新しい項目について解説し、基礎編と拡充編の内容に基づいた練習問題と詳解、また用語集を収録し「現場で使える実学性」を重視した。

目次

第1章 序論
 1.1 EWの一般的概念
 1.2 情報戦
 1.3 EWをいかに理解するか
第2章
 2.1 用語の定義
 2.2 周波数範囲
 2.3 脅威システムの誘導法
 2.4 脅威レーダの走査特性
 2.5 脅威レーダの変調特性
 2.6 通信信号の脅威
第3章 レーダ特性
 3.1 レーダの機能
 3.2 レーダ方程式
 3.3 探知距離と探知可能距離
 3.4 レーダ変調方式
 3.5 パルス変調
 3.6 CWおよびパルスドップラレーダ
 3.7 移動目標指示レーダ
 3.8 合成開口レーダ
 3.9 低被探知確率レーダ
第4章 電子戦における赤外線・電子光学の考慮事項
 4.1 電磁スペクトル
 4.2 IR誘導ミサイル
 4.3 IRラインスキャナ
 4.4 赤外線画像
 4.5 暗視装置
 4.6 レーザによる目標指示
 4.7 赤外線対策
第5章 通信信号に対するEW
 5.1 周波数範囲
 5.2 HF帯の伝搬
 5.3 VHF帯とUHF帯の伝搬
 5.4 伝搬媒体内の信号
 5.5 背景雑音
 5.6 デジタル通信
 5.7 スペクトル拡散信号
 5.8 通信妨害
 5.9 スペクトル拡散信号の妨害
 5.10 スペクトル拡散信号の位置決定
第6章 電波源位置決定システムの精度
 6.1 基本的な電波源位置決定技法
 6.2 角度測定技法
 6.3 精密電波源位置決定技法
 6.4 電波源位置決定―報告に必要な位置決定精度
 6.5 電波源位置決定―誤差配分
 6.6 AOA誤差の位置決定誤差への換算
 6.7 精密位置決定システムにおける位置決定誤差
第7章 通信衛星回線
 7.1 通信衛星の特質
 7.2 用語および定義
 7.3 雑音温度
 7.4 回線損失
 7.5 代表的な回線における回線損失
 7.6 回線性能計算
 7.7 通信衛星とEW方程式形式の関係付け
 7.8 衛星回線の妨害
付録A 問題と解法
 A.1 EW101の問題
 A.2 EW102の問題
付録B EW101連載コラムとの相互参照
付録C 参考文献一覧
補遺:用語集
 和文索引
 欧文索引

前書きなど

序文
 この電子戦の第2巻を日本語に翻訳する話を聞いて大変喜ばしく思う.EW101とEW102の2冊は,姉妹編の関係にある.原著副題は「電子戦の第2講座」となっているが,実のところ内容的にはEW101の続編ではない.したがって,本書は前著を傍に置いて一緒に読んでいただきたい.その内容は,前著で対象にしなかった重要な部分を補完するとともに,前著で取り上げた一部の領域に,より深く踏み込んでいるからである.
 われわれ両国は重要な同盟国であると同時に,両国の電子戦専門家同士もまた大切な仲間である.電子戦の同業者は,過去の職務に遡り,自然から学ぶという理由から「カラス」(crow)と自称している.カラスは(鳥の場合も人の場合も)群れを守るために,卓越したスキルと献身を持って協力し合う.
 私は最近,木の天辺で見張りをしていたカラスが大鷹の接近を警報するところを見た.すると,鷹に接近させないために無数のカラスが集まってきて,急降下したりわめきたてたりした.その行動は鷹の「威力」圏のすぐ傍までであるが,鷹が攻撃をやめて飛び去るまで続いた.そして,群れの安全性は確保された.われわれが共有するEWという職もそのようなものである.ゆえに私は,献身とスキル向上に継続的に努力するあなた方に深く敬意を表する.私は,この2冊の書籍があなた方のその追求に十分に寄与するように願っている.
 あなた方が個人としても専門家としても大きな成功を収められんことを.
 あなた方の仲間
 Dave Adamy


訳者序文
 著者による序文にもあるように,本書はAOC(Association of Old Crows)の機関紙であるJEDの連載コラムに加筆修正してまとめられた前著EW101(邦訳『電子戦の技術 基礎編』)の拡充編である.前著は,日本語による初めての電子戦の技術書として2013年4月に出版され,幸いにもすでに2回の重版を経た.日本の読者の関心の高さに驚いている.前著を読まれた読者は,本書により電子戦の理解をもう一歩進めていただけると思う.
 本書の特徴は,前著および本書の内容に基づいた練習問題と解答が付されていることである.前著とあわせて,電子戦技術の理解に役立てていただければ幸いである.
 さらに,本書には,基礎編と同様,巻末に補遺として用語集を付し,電子戦の初学者にも電子戦を平易に理解してもらえるよう工夫した.これは,日本の読者の電子戦理解に役立つよう,訳者が書き下ろしたものである.電子戦の現場に携わり,一貫して「現場で使える実学生」を重視してきた著者の姿勢を尊重し,日本の現場でも役立てていただくことを第一に考えた結果である.
 本書の作成にあたってお世話になった多くの人々に心から感謝の意を表したい.まず,著者デイブ・アダミー氏に感謝する.氏には本書作成にあたり親切な助言や,われわれのさまざまな問い合わせに対する回答をいただくとともに,日本語版出版にあたっての序文も執筆していただいた.次に,この翻訳出版をサポートしてくれた各氏に感謝する.さらに,一般に馴染みの薄い分野の出版を受け入れ,シリーズ化して刊行してくれた東京電機大学出版局の各氏,特に編集者として尽力してくれた吉田氏,きめ細やかな修正を行ってくれたグラベルロードの伊藤氏に感謝する.
訳者一同

上記内容は本書刊行時のものです。