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クモを利用する策士、クモヒメバチ 髙須賀 圭三(著) - 東海大学出版部
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クモを利用する策士、クモヒメバチ (クモヲリヨウスルサクシクモヒメバチ) 身近で起こる本当のエイリアンとプレデターの闘い (ミジカデオコルホントウノエイリアントプレデターノタタカイ)

自然科学
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B6判
304ページ
並製
定価 2,000 円+税   2,200 円(税込)
ISBN
978-4-486-01998-5   COPY
ISBN 13
9784486019985   COPY
ISBN 10h
4-486-01998-9   COPY
ISBN 10
4486019989   COPY
出版者記号
486   COPY
Cコード
C1345  
1:教養 3:全集・双書 45:生物学
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2015年10月1日
書店発売日
登録日
2015年9月15日
最終更新日
2015年11月20日
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紹介

強力な捕食者として認識されがちなクモ類の天敵である「クモヒメバチ」の、巧みな生存と進化のための戦略を、著者のフィールド研究から紹介する。

目次

はじめに

第1章 寄生蜂、他の生物に宿って命を奪うハチ
 複雑怪奇な昆虫の世界
 寄生蜂とは
 ハチ目の進化的大事件、寄生蜂の誕生
  コラム・ニッチと自然淘汰という概念
 寄生蜂の定義と寄生様式
 クモの体の寄生蜂、クモヒメバチ
 クモヒメバチ属群内の系統関係

第2章 非昆虫少年とクモに寄生するハチ
 ヒメバチとの出会い
 松本さん、そしてクモヒメバチとの出会い
 試行錯誤のハチ探し
 地道な調査、個体数センサス
 地道な調査から明らかになったマダラコブクモヒメバチの生活史
 同じ研究テーマで先を越される
  コラム・学術論文が発表されるまで
 普遍的でない調査の苦しさと大切さ

第3章 クモと糸と網、その進化
 身近な生物、クモ
 クモ目と昆虫類の系統関係
 糸の誕生
 最も祖先的な現生クモ
 クモは紡績工場と縫製工場の二足のわらじ ─糸腺と糸疣と出糸管
 大瓶状腺の獲得と外界への華麗な進出
 クモの夜明け ─網と生き方の爆発的多様化
 円網の出現
  コラム・メダマグモ上科─円網の単一起源説と収斂説
 クモと糸の切っても切れない関係

第4章 クモとハチの知恵比べ
    ─クモを手玉に取った多彩な産卵行動
 産卵行動の探索
 クモヒメバチ類の多様な産卵行動様式
 ヒメグモ科の立体的な不規則網 ─ コガネグモ上科とは思えぬ網型
 対釣り糸専用産卵行動様式
 飼育実験から母バチの意図を知る
  コラム・クモの飼育
 異なる戦術が発見される
 念願の飼育下産卵系の確立
 国際誌へ初めての論文投稿
 飼育系のアップグレードとまさかの新発見
 同属種の対ノックダウン式専用産卵行動様式
 産卵行動様式から見る適応放散の歴史

第5章 母の強さを知る
    ─アイディアが可能にした子殺し実験
 どうしても証明したい!
 寄生蜂が既寄生寄主に出遭ったら
 アイディアが可能にした世界初の超マイナー実験
 資源競争を勝ち抜いてきた母バチの強さ
 クモヒメバチにとっての既寄生クモ
 ゴミグモヒメバチ類の子殺しをめぐる種間競争

第6章 胚のうちから闘いは始まっている
 外部寄生飼い殺し型の付着様式
 解剖から見えたこと
 組織切片が語る事実
 博士課程に入って高校英語の勉強
  コラム・科学と英語と日本人
 博士論文とポスト探し

第7章 薬漬けでクモを労働ゾンビに
 継代飼育系確立の失敗と網操作研究の開始
  コラム・延長された表現型─寄生者による寄主の行動操作
 世界の網操作研究
 問題は円網の造網
 兵庫県でも神社巡り─休息網の発見と円網との格闘
 動画撮影システムの構築
 繊維状装飾糸の意義
 休息網の造網行動は?
 寄主操作産物の物性評価
 造網行動と糸の物理特性から見える網操作様式
 網操作研究のこれから

第8章 進学か就職か
    ─インドネシアが呼んでいる
 遅澤先生
 インドネシア行きの再浮上、そして言葉も知らぬままスラウェシ島へ
 ゴロンタロ、山岳部との出会い
 地獄の調査登山
 東南アジアにおけるヒメバチ多様仮説とクモヒメバチの山地隔離仮説
 その後のインドネシアとの関わり
  コラム・海外留学助成民間財団

終章 クモとハチの虜

引用文献
索引

著者プロフィール

髙須賀 圭三  (タカスカ ケイゾウ)  (

1983年生まれ。神戸大学大学院農学研究科昆虫多様性生態研究室所属。日本学術振興会特別研究員PD。

上記内容は本書刊行時のものです。